医局日記

【認知症】~認知予備力とは~


アークメディア 臨床精神医学 第49巻第5号 発行日:2020年05月28日

認知予備力と認知症予防 (大阪河﨑リハビリテーション大学)武田 雅俊
教育と認知症予防 (大阪市こころの健康センター)喜多村 祐里
運動と認知症予防 (国立長寿医療研究センター)島田 裕之


認知予備力

脳の老化による機能低下に拮抗して、認知機能を維持する力。
脳にアミロイドβが沈着したり、脳が委縮しても、認知予備力が高い人では不思議なことに直ぐには認知症にならず、発症時期を遅らせることが出来るようです。


スタッフブログ 2019.02.22 認知症の研究について


Nun Study

「100歳の美しい脳」(David Snowdon著2004年)で紹介されたnun-studyという研究報告です。アメリカの修道女(Nun)678名(75歳~102歳)を対象に、毎年認知テストを行い、その経過を調べました。さらに被検者が死亡後、解剖して全員の脳の状態を記録しました。すると、脳が委縮しアルツハイマー型認知症の状態であるのに、まったく認知症の症状が出なかった人が8%いたそうです。
8%の人たちの共通点は、毎日規則的で役割を持った生活をしており、そのような生活が病変に打ち勝つことを示唆していたと報告されています。


上記雑誌によると、認知予備力の要素としては…

・児童期の認知機能が高い(8歳頃が重要らしい)


・思春期に穏やかな成熟した性格であった


・教育歴、学歴が高い


・社会経済的地位が高い


・健康(高血圧、糖尿病、難聴、喫煙、飲酒などは認知症リスク)

とのことでした。



運動
健康に良いから当然、認知症予防にも繋がる…かと思いきや、今のところ証明されていないようです。運動といっても激しいものから軽いものまであるし、どの程度が適切な運動量・運動習慣なのか、これからの研究に期待です。


まとめ

結論として「よく勉強し、健康に気を遣い、心にゆとりを持って、たくさんの人と接する」ことが大事。認知症の予防に役立ちます。

以上。

【精神医学】~摂食障害~


金原出版 現代臨床精神医学
ISBN 978-4-307-15067-5



神経性無食欲症

食事を摂ろうとせず、意図的に痩せ細っていく病気。若い女性に多いため、婦人科領域でも出会う疾患です。
「痩せたい、太りたくない」という願望が病的なレベルになっており、ガリガリに痩せても「まだ太ってる、もっと痩せたい、こっちの方が調子が良い」と言うなど、ボディイメージの歪み、価値観の倒錯、を示す。食べないだけでなく、自ら嘔吐、下剤・利尿剤を乱用、過度な運動をしたりする。

BMI:体重(kg)/身長(m)の二乗 が17.5以下、標準体重の85%以下
例として、身長160cmの人であれば、体重45kg未満だと診断基準を満たすことになります。

痩せすぎる…と、命の危険が生じます。低栄養状態により内分泌に異常をきたし、女性であれば月経が止まってしまうことも。脳波の異常、脳CT、MRIで脳の委縮が見られる、との報告もあります。(病気が治れば元に戻りますが。)



神経性大食症

ストレスを解消しようとするため、抗しがたい食欲により、むちゃ食いを繰り返す。体重を維持しようとするために自ら嘔吐する、下剤・利尿剤を乱用する、という点は無食欲症と同じ。無食欲症からこちらに移行するパターンもある。
嘔吐を繰り返した結果、電解質異常を生じ、テタニー、てんかん発作、不整脈などの合併症を引き起こすことがある。


治療、予後


摂食障害Q&A

診断を確定すること、心と体がどのような状態なのか判断することがまず第一歩になります。
治療法は基本的な心理教育や栄養療法の他、心理療法と薬物療法が中心になります。

心理教育では病気に対する正しい知識を身につけ、健康的な食生活に改善するための助言などをします。認知行動療法や家族療法などの専門的な治療が行なわれることもあります。摂食障害に対する特効薬はありませんが、体や心の症状に対して薬を使用することがあります。(抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬)

残念ながら一部に長期化する方や、亡くなる方もいるのは事実です。日本でのある報告 では、4~11年の追跡期間で摂食障害全体として、回復が53%、部分回復16%、不良24%、死亡7%と報告されています。



摂食障害
より詳しく知りたい方はこちら。臨床像についての解説、治療の難しさ、などが書かれております。

この様な治療の難しさを加速させるのが、併存症の多さです。精神科を受診する大多数が、抑うつや不安、不登校、ひきこもり、自傷行為、自殺未遂を繰り返すことが多く、予後はこれらの併存する病理により大きく左右されます。さらに、強迫性、回避性や、演技性、境界性パーソナリティ障害といった両極端なパーソナリティ障害を併存することが多く、さらに臨床像を複雑なものにしています。


まとめ、私見

大学病院においては、瘦せ過ぎて命の危険が差し迫った患者さんを対応することも少なくありません。しかしそうした重症の患者さんほど治療が難しい。食べなければ良くならないのに、頑なに食事を拒否してしまう。入院中であっても人目を盗んでトイレに駆け込み嘔吐しようとしてしまうため、目が離せない。治療においては心理教育が最も重要ですが、重症の患者さんほど「まだ痩せたい、吐きたい」と病気の自覚が無いことが多いため、信頼関係を結び、話を聞いてもらえる…までにも相当な時間を要します。

「体重が減っていくの気持ち良い!毎日、体重計に乗るのが楽しい!」という人は要注意。特に「食べ過ぎたら後で吐けば良いや」「そうだ下剤を使おう」まで来ると、既に治療が必要な段階と思われます。そうなる前の早めの治療が大事ですので、家族や知人から「ちょっと変じゃない?」と言われたアナタ、ぜひ精神科を受診ください。そのままで大丈夫かどうか、治療が必要かどうか、判断してもらいましょう。


以上。

【精神科の実際】~精神科の「入院適応」とは~

10月22日の日記では「精神科の入院形態」について解説しましたが、今回は「そもそも何で精神科に入院せにゃならんのだ?」という点について解説。主には任意入院の患者さんの場合を想定した内容です。


診断と治療社 精神科研修ノート 改訂第2版
ISBN:9784787821904
P.166 入院適応の決定 より



外来との違い

日常生活を続けつつ、病院やクリニックに通う。まぁ、普通はこっちですよね。
7月9日の日記で紹介した自立支援医療制度も、「なるべく入院せず外来で治療しましょう」という国の方針に基づくもの。

しかし精神科の治療においては
・外来通院だと上手くいかない、症状が悪化しやすい
・(逆に)入院よりも外来通院でなければ意味が無い、治りにくい
というケースがあるので、外来の方が常に良いとも限りません。

外来通院は「ある程度、病気の自覚があり、病院に通う必要があることを理解している」のが前提となるため、例えば
・お薬の管理が出来ておらず、全く飲まなかったり一気飲みしたりしてしまう
・(病気の原因を調べるための)検査を拒否しており、ただ対処療法のみを求め続ける
という方の場合は、入院した方が安全かつ確実な治療効果が期待できます。

逆に「日常生活、社会生活に復帰する」というのも精神科治療における大事な目標ですから、
・入院生活の居心地に慣れてしまい、入院が長期化してしまっている
・入院すると直ぐ良くなるけど、日常生活に戻ると直ぐストレスで症状が再発する
という方の場合は、むしろ外来通院でなければ根本的な治療にならない、と言えます。


入院の目的

主に3つの目的があります。


その1 検査

精神科治療において忘れてはいけない、「身体の病気を原因とした精神症状」の可能性。脳腫瘍、脳炎、内分泌疾患、薬物中毒など。こうした原因を見落とすと後遺症になってしまう恐れがあるため、疑わしい場合には早めに検査して原因を調べる必要があります。


その2 安全確保

幻覚、妄想、抑うつ状態、といった症状が重症化すると、自傷や他害にまで発展する危険性があります。激しい興奮状態でなくとも、「もう何日もろくにご飯を食べていない」「身体の病気の治療がほったらかしになってしまっている」でも危険な兆候です。こうした場合は入院を躊躇うべきではなく、やむを得ない場合には非自発(つまり強制的)入院となります。



その3 慢性期治療における治療手段として

①外来では出来ない治療法
rTMS(磁気刺激法)、mECT(電気けいれん療法)、クロザピンなど、こうした治療法は入院でなければ導入できません。外来通院治療でやれる事は全て試したが、それでも治らない…という場合、こうした治療を導入する価値は大いにあるでしょう。
特殊な治療法に限らず、入院森田療法など一部の精神療法、カウンセリングは、入院してじっくり時間をかけて取り組んでこそ真価を発揮するものです。

②身体の治療と並行して
使いたいお薬、試してみたい治療法があっても、副作用とか身体の病気への影響が懸念されるため出来ない…など。入院であれば、万が一身体に影響が出た場合でも素早く対処できるため、安全です。
(ちなみに我らが大学病院が最も得意とする分野。あらゆる診療科の先生が居ますので、様々な合併症治療と並行しての精神科対応を担っています)

③休養
実は「入院しただけ」で症状が改善する人、けっこう多いです。日常生活を離れて休養に専念する、それ自体も精神科においては有効な治療法のひとつ。病気が長引いている方々においては、それを支える家族など支援者も疲弊していることが多く、お互いに一旦距離を置きお休みすることでお互いに余裕を取り戻し、行き詰っていた治療が一歩前進することがあります。


まとめ

私見になりますが「入院を避けている患者さんこそ、入院すべき」というケースが多いと感じます。外来通院を続けてきた患者さんが徐々に調子を崩し、いよいよ生活に支障が出てきてから入院を勧めても「入院だけはしたくなかったのに!」「もうおしまいだ!」と必要以上にショックを受けてしまう場面を見たことが、少なからずありました。

入院=重症、というのが一般的なイメージかもしれませんが、精神科の場合はむしろ「重症化する前に入院を体験しておく」ことが推奨されます。治療の選択肢を広げ、いざという時の駆け込み寺的な安全地帯を知っておくことで安心要素が増え、外来通院での治療効果も高まります。

外来では診察の時間が限られていますが、入院であればじっくりと時間をかけて診察してもらえるので、正しい診断、適切な支援に繋がることも期待されます。
(あと主治医の先生の、外来では分からなかった意外な一面を見ることも出来たり…(・ω・)


以上。

【まとめ】~1月の記事まとめ~【医局会】特になし

【医局会】

(´-ω-)(・ω・)(´_ ゝ`)(σ‿ σ)「…」
(´-ω-)「えっと、あの、これで全員かな。何か連絡ある?」
(・ω・)(´_ ゝ`)(σ‿ σ)「とくにないです」
(´-ω-)「では解散で。」


【1月の記事まとめ】

医学系記事で過半数、ノルマ達成。

医学 18/31(58.1%)

【書籍紹介】~誤作動する脳~ 2021.01.03
【精神療法】~音楽療法~ 2021.01.05
【精神科医に告ぐ】~患者さんを傷つけていませんか?~ 2021.01.06
【雑誌紹介】~精神障害とこだわり~ 2021.01.07
【雑誌紹介】~新しめの精神科のお薬についての論文~ 2021.01.08
【精神医学】~オセロ症候群~【と、おまけ】 2021.01.11
【リハビリ】~作業療法(Occupational Therapy)~ 2021.01.12
【論文紹介】~先端技術と精神科診断~ 2021.01.13
【災害医療】~災害の種類まとめ~ 2021.01.14
【雑誌紹介】~多文化共生社会における精神療法~ 2021.01.15
【精神疾患分類】~ICD-11へのアップデートに備える~ 2021.01.19
【精神症候学】~不安とは~ 2021.01.20
【精神科のお薬】~抗不安薬について~ 2021.01.21
【雑誌紹介】~稀な精神症状まとめ~ 2021.01.22
【精神医学】~睡眠障害まとめ~ 2021.01.27
【精神医学】~精神科における専攻分野まとめ~ 2021.01.28
【就労支援】~就労移行、A型・B型作業所について~ 2021.01.29
【地域連携】~佐賀県の精神科病院まとめ~ 2021.01.30


雑記

【まとめ】~12月の日記振り返り~ 2021.01.01(過去まとめリンク集あり)
【医局会】~教授からの挨拶と報告~ 2021.01.04
【車ネタ】~降雪と自動車運転~ 2021.01.10
【医局雑談】~VRの発展~ 2021.01.18
【雑学ネタ】~オンラインゲームと感染症モデル~ 2021.01.24
【医局会】~感染対策~【あと映画ネタ】 2021.01.25
【Excel講座】その5(終)~引継ぎ~ 2021.01.26
【雑記】~精神科医の性格分類~【私見】 2021.01.31


前管理人

管理人も年明け、コジマも年明け 2021.01.02
ゼロリスク信仰を捨てることの勧め 2021.01.09
受験シーズン到来 2021.01.16
反省と引き締め 2021.01.23


教授の音楽療法

【教授の音楽療法】第19回 ~名画の中の洋楽~ 2021.01.17


【今後の目標】

早いもので、私の管理人としての担当期間も残すところ2ヶ月となった。
勉強習慣が身に付いたのは良いが、普通に教科書・ネットに載ってる情報をまとめただけでは面白くない気がしてきた。無味乾燥というか特色に欠けるというか。医局日誌という情報発信の場としては若干、勿体ない。

というわけで、精神科臨床医として、大学病院として、精神科医局としての「価値ある情報」発信をしていきたい。
ただし基礎的な内容も随分幅広く扱ってきたので、せっかくだから最終的には全範囲、全分野ある程度カバーもしたい。

残り2か月、
・医学系記事においては教科書の内容プラスアルファ、時には私自身の経験談を含める
・医学系記事率50%には拘らない
・精神医学は全ジャンル制覇する

を目標に掲げ、来年度の管理人へと引き継いでいきます。

以上。

【雑記】~精神科医の性格分類~【私見】

今まで私が出会ってきた精神科医について、性格別に分類してみる。
といっても特定のモデルが居るわけではなく、あくまでイメージ。誤解なきよう。



のんびり屋

特徴:プライベートを重視し、有給休暇フル消化は当たり前。同僚から白い目で見られることがあるも、全く動じない。しかし誰よりも「ストレスなく生きる」お手本。そのためか、担当患者さん達は皆、不思議と症状が安定していく。



神経内科寄り

特徴:「精神疾患は脳の病気」という考え方。神経内科医の必須アイテムである打腱器を、常に持ち歩いている。器質的な原因を見落とさないよう、検査・身体診察に抜かりの無い、しっかり者。薬の調整も上手。…けど患者さんからは「診察時間が短い」「なんか冷たい」と誤解されがち。



カウンセラー派

特徴:「精神疾患は心の病気」という考え方。心理学的アプローチを得意とし、何十分でも話を聞いてくれるので患者さんからの人気は高い。ただ、体調を崩したときに相談しても「ストレスですねー」で流されちゃうことがあるので注意。



ジェネラリスト

特徴:聴診器、ペンライトを常に持ち歩いている。「精神科医である前に医者である」という考え方。精神科以外の研修会にも積極的に参加、内科系・救急系当直アルバイトもこなす。自立心が高く、開業または病院跡継ぎなど、将来を見据えていることが多い。



風来坊

特徴:自由人。のんびり屋と第一印象は似ているが、捉えどころのないアクティブさが特徴。全く別の職種から医者に転職した人や、「去年は趣味で世界一周してました」など。ポテンシャルが高く、マイペースに見えて誰よりも資格取得・独り立ちが早い。



生真面目

特徴:完璧主義の癖がある、ちょっと不器用な先生。夜遅くに病棟へやってきて「今からカルテ書かなきゃ…」という残業は日常茶飯事。書類仕事、カルテ情報整理、研究の資料集め、など、実は人目につかない部分で大活躍している。


マッスルドクター

特徴:外科医並みにノリが体育会系、テンションが高い。診察時には自分から患者さんに熱く語ってしまう癖がある。とにかく強烈な存在感のため、スタッフからも患者さんからも「昔、すごい先生が居たんですよ」と後々までの語り草になっている。



まとめ

私は経験年数が未だ浅いので、まだ出会ったことのないタイプは沢山居ると思います。研究者に多いタイプ、専門分野ごとのタイプ、など色々あるだろう。これからの人生経験に期待。
あとこれは個人的な都市伝説(?)なのですが、「患者さんは主治医の性格に影響を受ける」ような気がする。不在の先生の代理で患者さんを診察したとき、のんびり屋の先生の患者さんは皆のんびりした印象、真面目でしっかりした先生の患者さんは皆しっかり者、でした。偶然かなぁ? いやでも、心理学における返報性の原理とか、何かしら関係している可能性はある。たぶん。将来、研究のテーマにしてみたい。


以上。

【地域連携】~佐賀県の精神科病院まとめ~


佐賀県精神科病院協会 加盟施設のご紹介



佐賀県精神科病院協会PV


(・ω・)佐賀県内の精神科病院について紹介します。

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佐賀市

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佐賀大学医学部附属病院

病棟は24床。個室は8床あり、精神疾患に身体疾患を合併する合併症病床としても利用されています。うつ病を初めとする感情障害、不安障害、器質性精神障害、統合失調症などの患者さんが入院の対象となります。



神野病院

もし受診を迷われる時は、まずは相談から始めてみませんか。医師による診察を受ける前に、ソーシャルワーカーや看護師があなたのご相談に乗ることが出来ます。家族の方のみでのご相談もお受けしております。
…病院webサイトがお洒落。見ればわかる。



早津江病院

当院は、佐賀県南東部の川副町早津江において精神科・神経科の病院として昭和31年に開設。「ささえます あなたの心」をキャッチフレーズに、患者さんにより快適な入院生活を送って頂けるよう、清潔で明るく開放的な医療施設を目指しております。精神科はもちろんのこと内科や皮膚科の医師も診療を行い、病院全体の病院機能を高め、よりきめ細かな医療を推し進めています。



さめじま病院

さめじま病院は、佐賀県の北部の山あいの川のほとり、自然に恵まれた環境の中にあります。春には梅や桜、菜の花などが鮮やかに咲き、ウグイスなどの野鳥の声に安らぎ、梅雨頃には白鷺も舞い降り、秋には曼珠沙華があぜ道を彩り、紅葉と共に心を和ませてくれます。水も豊かで、失われつつある四季の変化が身近に感じられる癒しの場所です。



みやき~鳥栖エリア

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肥前精神医療センター

当院は佐賀平野の東部、自然の美しい吉野ヶ里町にあり、全国的に有名な吉野ヶ里歴史公園(吉野ヶ里遺跡)に隣接しています。東京ドーム約6個分の広大な敷地には病棟以外にも本格的なグラウンドなど様々な施設が整備されています。また、高速道路のインターチェンジから車で3分とアクセスも便利です。


松岡病院

当院は、昭和43年開院以来、精神神経科を母体としての地域医療の実績を土台に、内科診療部門を充実発展させ、精神神経科、一般内科に加え、専門外来とし て、認知症、循環器、糖尿病、リウマチ性疾患、消化器内科(非常勤)、脳神経外科(非常勤)を開設、精神科および内科救急指定病院として、24時間体制の 診療を行っています。



いぬお病院

福岡県の方にとっても、佐賀県の方にとっても、いぬお病院は通いやすいとこにあります。ためらうことなくお見えになられ、早いうちにうつ病、あがり症、赤面症、パニック障害、統合失調症の治療を始めましょう。楽に過ごせ、楽しくできる生活が待っています。
…病院自体が超お洒落。webサイト見ればわかる。


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大島病院

大島病院では、保健面では、脳疾患、精神疾患の早期発見、早期治療。脳ドック検診では、鳥栖市、三養基郡など近隣地域の9割を診ています。また初めての患者さまに分かりやすく、気軽に相談できるようにそれぞれの症状の名前をつけた外来窓口を設置しています。てんかん外来、睡眠障害外来、アルコール外来、認知症外来などがあります。最近問題になっているSAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療を行う睡眠覚醒クリニックも行っています。



光風会病院

光風会病院は、平成21年7月開設の「女性専用病棟」をより充実させ、平成25年5月、新たに「ストレスケア病棟」を開設いたしました。最近、急増している気分障害や不安障害などで、「何だか眠れないなあ」、もしかしたら「うつかなあ」と感じられている方々に、リラックスして休息できる場所として気軽にご利用いただきたいと思います。



武雄・中多久・白石・嬉野・伊万里

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白石保養院

開かれた精神科病院を目指し、近年は特に、増加してきた気分、不安障害等の相談・治療に力を注ぎ、そして気軽に受診していただける外来診療体制も整えてきました。人間尊重に基づく温かい医療と安らぎのある環境づくりを基本理念に、適切かつ丁寧な診療をご提供し、患者さんの生活の質(Quality)を出来るだけ損なわない治療を目指していきます。



嬉野温泉病院

友朋会は、嬉野市、鹿島市、藤津郡(人口約7万5千人)地域における唯一の精神科医療機関として、一般精神医療と福祉、認知症を含めた高齢者精神医療と福祉、児童・思春期における精神医療と福祉の充実に努めます。



園田病院

仕事や人間関係によるストレスなどが原因で病気にならないためには、不調を感じてすぐのご相談、そして早めに適切な治療をうけることが回復への第一歩です。当院では、お一人おひとりの心の状態に合わせ、ゆっくりと丁寧に診察をいたします。


nakataku_hosp(画像はGoogleマップから)
中多久病院

現在では、155床(精神科療養病棟60床、精神科一般病棟41床、認知症治療病棟54床)となり、訪問看護ステーションの他、精神科デイケア(大規模)や重度認知症デイケアを行い、地域医療にも力を注いでいます。関連施設として、介護老人保健施設、認知症グループホーム等を併設、また、精神障害者自立支援法の社会復帰施設としてグループホームや支援作業所等、高齢者や精神障害者の自立のお手伝いも目指しています。



堀田病院

堀田病院は、佐賀県伊万里市にあり三方山に囲まれ前面は海に面した中心部にあります。当院は大正11年に同市大川町長野に創設されました。精神障害者を近隣の農家に数名ずつ委託し漢方薬により加療し始めたのが、精神医療への最初の関わりです。



唐津エリア

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もりもと病院

当院では、アルコール依存症の治療にも力を入れております。病院には光が多く、ゆったりとし、患者さん一人一人が自身の時間の流れを持っておられます。担当主治医の治療の軸に沿いながら、患者さんの持つ自然治癒力を引き出せる環境だと思っています。


syourai_hosp(画像はGoogleマップから)
松籟病院

当院は、外来から入院加療まで、心の病気に関する幅広いニーズにお応えする医療機関です。今回、改築により、精神科救急を中心とする閉鎖ゾーン、ストレスケアを中心とする開放ゾーン等を新たに開設し、患者さまの病状に合わせた適切な診療・看護を行うとともに、安心して心地よい入院生活を送っていただく環境を整えることができました。



虹と海のホスピタル

虹と海のホスピタルは、児童思春期、ストレスケアに特化するとともに、急性期や慢性期疾患などの多様なニーズにも対応できる“心のケア”の専門病院です。全国の医療機関から見学に来られる”休職者に対する「リワークプログラム」”も、工夫を凝らしたプログラムとなっていますので、必要な方には是非利用して頂きたいです。


以上。


【就労支援】~就労移行、A型・B型作業所について~

障害者総合支援法第5条13 より

「就労移行支援」とは、就労を希望する障害者につき、厚生労働省令で定める期間にわたり、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の厚生労働省令で定める便宜を供与することをいう。

…働くことは生活基盤を整えるためにも大事な要素。就労支援についての基本的な知識を紹介します。



障害者の就労支援対策の状況
障害者の就労支援について
(pdf) 平成27年7月14日


よくわかる!就労移行支援
就労継続支援A型とは?仕事内容と給料、利用までの流れを徹底解説!
2018/03/26
就労継続支援B型とは?作業内容や工賃の額、対象者、利用手続きなどを解説します 2018/03/26

この表が一番シンプルに纏まっていてわかりやすい。これに合わせて解説。


就労移行支援

障がいのある方で、一般就労を目標とする場合の支援サービス。
イメージとしては学校みたいな感じ。


就労継続支援 A型(A型作業所)

障がいのある方で、一般企業での就労が困難な場合の支援サービス。
一般就労と同じで雇用契約を結び、お給料を貰えます。(最低賃金額は保証されているとのこと)
勤務時間は短時間(4~8時間)で、月収としては上の表のとおり、だいたい6~7万円くらい。


就労継続支援 B型(B型作業所)

障がいのある、一般企業での就労が困難で、障害基礎年金1級を受給している方や、就労移行支援において必要と認められた方などが対象となる支援サービス。
A型とは異なり、体調に合わせて自分のペースで働けます。
お給料は「工賃」として支払われ、最低賃金は下回ることが多いとのこと。月収だと1.5万円ほど。


利用時の注意点

こうした就労移行支援、就労継続支援は、行政の指導のもとに行われてはいるものの、事業主は民間企業。きちんとしている所は良いのですが…上手く収益をあげることが出来ず、働いている障がい者の方にとって過剰な負担となってしまうケースもあるようです。利用している方は「自分がもっと頑張らなきゃ…」と背負い込み過ぎず、家族や支援者への相談はこまめにお願いします。
担当している主治医の先生方においては、疲れ果てている患者さんを見て「病状が悪化したのかな?」と安易に判断せず、そもそも患者さんにとって適切な環境なのか、よく確認しましょう。

(雇用主さん側としても「スキルが高い利用者さんは直ぐ一般就労へと羽ばたいていってしまうので、嬉しいような寂しいような…」という事情があるのかも。)

職場環境って大事です。全ての人が、自分に合った仕事に就けるとは限りませんが…できる範囲での仕事探し、できる範囲での職場環境の調整・工夫をやっていきましょう。そのためにも、一人で抱え込み判断せず、みんなに相談しましょう。


以上。

【精神医学】~精神科における専攻分野まとめ~


精神科医を目指す学生さん、研修医さん、精神科医なりたての若手さん向け。
精神科にも様々な分野があり、様々な学会があります。
将来、自分がどんな専門性を身に着けていくか?早いうちにイメージを持っておくと良いと思われます。



専門分野:医学/臨床医学/精神神経科学 より

疾患別

F0 器質性精神障害
日本早期認知症学会
日本高次脳機能障害学会
日本認知症学会
日本老年精神医学会

F1 物質使用障害
アルコール・薬物依存関連学会

F2 統合失調症
日本統合失調症学会

F3 気分障害
日本うつ病学会

F4 神経症、ストレス関連
日本不安症学会

F5 生理、身体的行動障害
日本摂食障害学会
日本睡眠環境学会
日本睡眠学会

F6 パーソナリティ障害
日本パーソナリティ心理学会

F7 知的障害、F8 発達障害、F9 小児期情緒障害
日本発達障害学会
日本児童青年精神医学会
日本小児精神神経学会
日本思春期青年精神医学会

G40 てんかん
日本てんかん学会


概ね、代表的な疾患群ごとの学会があるようです。
特に高齢者、児童思春期関連の学会が多い。


ここで国内における患者数をみてみよう。

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 精神疾患のデータ


外来通院中の患者さんを含め、全体としては気分障害、神経症、統合失調症、認知症が多い。
入院患者さんに限定すると、圧倒的に統合失調症が多く、認知症、気分障害が続いています。
将来の専門を決める上では、こうした情報も踏まえて考えると良いかもしれません。


精神療法別

日本認知・行動療法学会
日本内観学会
日本森田療法学会
日本精神分析学会
日本集団精神療法学会

精神科においては様々な精神療法、いわゆるカウンセリングの技法が存在します。
自分の得意とする技法があれば、臨床医としての自信、実績に繋がるでしょう。


その他

日本神経精神薬理学会
リエゾン・コンサルテーション精神医学
日本司法精神医学会

他にも沢山の学会があります。ジャンルによっては、神経内科、小児科、行政、司法、など、精神科医だけでなく職種を超えての連携、研鑽が行われていると思われます。


まとめ

医学においては、診療科による区分だけでなく、その中で様々な疾患・治療法別の専門分野が存在します。精神科も例外ではない。さらに精神科においては患者層は小児から高齢者まで、職場も家庭、学校、行政機関、司法機関まで、と実に幅広い世界。
患者数が多い、増加傾向にある分野は常に需要がありますし、逆に少ない、稀な疾患やジャンルにおいては専門家が少ないため大活躍できるかもしれません。

(・ω・)…と言いながらも私自身、まだ専門を決め悩んでいます。
(・ω・)まあ、日々勉強と業務に励んでいけば、自ずと道は見えてくるだろう!

以上。

【精神医学】~睡眠障害まとめ~


金原出版 現代臨床精神医学 第12版 2013年
ISBN 978-4-307-15067-5


睡眠障害といえば「眠れない」が主訴の不眠症のイメージが強いが、それだけではない。
睡眠に関する代表的な疾患について、ざっくり紹介します。


不眠症(Insomnia)

やっぱり「眠れない」が一番多い症状。国内では成人の約1割が重症の不眠にあたり、100人に1人は睡眠薬を服用していると言われているそうだ。何らかのストレス、他の精神疾患(うつ病、統合失調症など)、不規則な生活、飲酒、身体疾患、など原因は様々。


睡眠関連呼吸障害(Sleep Related Breathing Disorder)
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome

寝ているときに10秒以上呼吸が止まる病気。このため睡眠が浅くなり、翌日酷い眠気、だるさ、注意力低下をきたしてしまう。いくつか原因はあるが、閉塞型が最多


ナルコレプシー(Narcolepsy)

過眠症の一種。特徴的な症状は以下4つ。(たぶん国家試験に出るぞ!)
日中の睡眠発作 「仕事中にも耐えられず眠り込む」
情動脱力発作 「笑う、驚くなどの情動変化時に脱力(倒れることも)」
入眠幻覚 「眠りぎわ、現実的で不快な幻覚」
睡眠麻痺 「覚醒→睡眠の移行期に金縛り状態になる」


その他の過眠症(Hypersomnia)

ナルコレプシーのような発作は無いものの、日中の過度の眠気を訴える。

クライネ・レヴィン(Kleine-Levin)症候群

過眠+病的な空腹感を伴う。10歳代の男子に多い。


概日リズム睡眠障害

不眠、過眠ではないが、睡眠時間がズレている状態。睡眠相(眠る時間帯)によって後退型、前進型など分類される。時差ボケもこの疾患の一種。


睡眠時遊行症(夢遊症)

睡眠時随伴症(パラソムニア)の一種。ノンレム睡眠期に起こる。睡眠中に歩き回り、びっくりして周りの人が止めようとしても、なかなか目が覚めない。起きた後は、そのときの事を全然覚えていない。若い男子に多い。

夜驚症(夜泣き)

幼児に多く、深い睡眠期に突然叫び出す。


レム睡眠行動障害(RSBD:REM Sleep Behavior Disorder

レム睡眠期に筋肉の脱力が起こらず、夢の内容に一致した行動(叫ぶ、殴る蹴る、走り出す)を行う。明け方に多い。夢遊症とは「レム睡眠期である、夢の内容を覚えている、50歳以上の高齢者に多い」という点で対照的。


むずむず脚(レストレスレッグス)症候群

睡眠関連運動障害の一種。11月2日の日記でも解説しましたのでそちら参照。


周期性四肢運動障害PLMD : Periodic Limb Movement Disorder)

睡眠関連運動障害の一種。睡眠中、激しく脚を動かす。本人は自覚せず、家族が蹴っ飛ばされて気づくことが多い。


まとめ

国家試験にも出やすい、代表的な睡眠障害について紹介しました。研修医の皆さん、「よく分からんけど、とりあえず夜ぐっすり眠れりゃ健康ばい」と気軽に睡眠薬を処方しないようご注意ください!疾患によっては逆効果となる恐れがあります。睡眠障害の治療においては、まずは病態を見極め、正しい診断につなげることであります。

以上。

【Excel講座】その5(終)~引継ぎ~

すっかり放置していたExcel講座、ちゃんと最終回やるぞ!
専門的な話ではなく、仕事の「引継ぎ」という普遍的テーマで書きます。

バックナンバー

【Excel講座】その1 基本テクニック 2020.07.30
【Excel講座】その2 数式入門 2020.07.31
【Excel講座(簡略)】その3 ~関数入門~ 2020.08.02
【Excel講座(簡略)】その4 ~関数の組み合わせ技~ 2020.08.13


引継ぎ

Excelを使いこなせば個人的業務は勿論、職場メンバー全体にとっても大変有益。複雑な関数式を組み立てる最初の作業は大変だが、一度システムが軌道に乗れば苦労が報われる。長期的に使えるシステムであればあるほど、業務時間短縮のありがたみを味わえることだろう。

…けど、いつかはトラブルが起きる、メンテナンスが必要になる、ということを忘れてはいけない。
その時、自分が既にその場に居なかったら。居たとしても、最初に設計した頃の記憶がすっかり抜け落ちていたら。
大混乱は必至だ。アフターサポートまで出来てこそ一人前のエンジニアである。

次の担当者のために。未来の自分自身のために。引継ぎの準備をすすめておこう!


初心者にやさしく。

Excelに限らずプログラミングに限らず、スキルの上達を実感してくるとつい、調子にのって複雑化させてしまい、ゴチャゴチャ詰め込みがち。シンプルな設計が出来てこそ上級者だ。システムの単純化、わかりやすさ、を心がけよう。一度完成したシステムでも、「何も知らない人」が直ぐ操作・管理できるよう、あえて再設計する勇気も必要だ。

UX MILK スーパーマリオのステージ1-1から学べるUX より

理想形はTVゲームのスーパーマリオ。何も知らずはじめて触れた人でも、見るだけで、ちょっと試しに動かしてみるだけで、すぐやり方が掴める。マニュアルも説明書も不要。シンプルだからこそ分かりやすい親切設計。


メンテナンスを怠るなかれ。

トラブルなくシステムが軌道に乗っていたとしても、定期的に、せめて半年に1回くらいは点検しておこう。点検の際に、「これは複雑すぎたかな?」と思えば、シンプル化を目指して修正を加えよう。(ただし作り直す前のバックアップ、保存を忘れずに!)…時間を置いてから見直すと、最初に思いつかなかった良いアイデアが生まれ、より使いやすいシステムに昇華できることもある。


軽量化しよう。

関数式は使いこなせば強力だが、計算のため「パソコンに負荷をかけている」ことを忘れてはいけない。最初はサクサク動いていたシステムでも、関数式が増え過ぎるとトラブルのもとになる。ちなみに私の場合、「あれ?動作が重くなってきたな…」と表面化してきた時には既にパソコンがフリーズしかねないギリギリの状態であった。使い方は同じでも適宜内部処理を見直し、無駄な関数処理を減らすよう心がけよう。


マニュアル、説明書の作成。

丁寧であれば良い、というものではない。システム設計の時と同じく、「シンプルで分かりやすい」ものでなくては意味が無い。
・使用手順を順序だて、わかりやすく
・問題発生時の対処法
・管理、責任者を明確に
上記については忘れず明記しておこう。
引継ぎマニュアル・説明書を作る、という作業自体が「やっぱりこう改良した方が良いかな?」と、システム設計見直しの機会にもなる。人に教える、伝える、というアウトプット体験は、自分自身のスキルアップにもつながります。


まとめ

(・ω・)そろそろ引継ぎに備えてデータベース(Excelで作成)の説明書でも作っておくかな。
(・ω・)…こ、これはッ!

めっちゃ関数式が複雑!分かりにくい!間違えて1つのセルを消してしまえば、全てが崩壊してしまう危うい設計。…設計当初は「めっちゃ上手くできた!」と思ったんだけど…冷静になって振り返ると、全然そんなことなかったのだ。まだまだ未熟だった。気付いたら行動あるのみ。分かりやすく、修正しやすいシステムへと修正中。(1日じゃ終わんねぇ)

「自分にしか出来ない事」を見つけるのも大事かもしれんが、「自分に出来たことを上手にバトンタッチする」のが社会人のつとめ。医学そのものも、太古の時代から申し送り・引き継がれてきた先人達の知識である。自分のために勉強しつつ、後世のために知識を整理・引き継いでいくことも、医療従事者としての大事な責務である。


と、強引に医学的っぽい話に逸らしたところでExcel講座完結。お付き合いいただきありがとうございました。
以上。