先輩からのメッセージ

佐賀大学精神科での2年強の臨床の経験は私にとって大変意義深いものでした。全ての症例を毎週教授はもちろん医局の皆さんで話し合う機会があり、これにより症例に関しての理解も深まり、主治医として迷っていた治療方針も明確になりました。
薬剤に関しての勉強会も毎週あるため、最新の薬剤情報を基に治療を行うことが出来ましたし、同じ日には海外の論文を紹介し合い、やはり最新の知見を学ぶことが出来ました。
また他科に入院している患者さんに関しての相談にも専門に応じる期間があったことによりさらに幅広く対応能力が養成されました。
さらに心強いことに、医局員の皆さんが心暖かく、個別の臨床的な相談にも快く応じていただきました。このような機会を通じて、卒後20年近くで錆のついていた私の臨床能力も少しは磨かれたかなと思います。

佐賀大学精神科での臨床は私のような中年でも生き生きと行えたのですから、若い皆さんにはもっと感度良く自己研鑽につながっていくと思います。ぜひ経験してみてください。

  • 後期研修医2年目 野上 耕二郎
  • 投稿日:平成27年4月

このページの先頭に戻る


佐賀大学を卒業し、佐賀大学で2年間臨床研修を終えました。心と脳とからだを考える精神科に魅せられて入局し2年目になります。期待を遥かに上回る環境でした。入局して知りたいことが増えました。これほどまでに勉強がしたいと思うようになったのは自分でも驚いています。

精神科ほど患者と密にコミュニケーションをとる科はないでしょう。日々患者との話の中でいろいろなことに興味が湧きます。勉強したいと思うようになったのは医学に限りません。また、自身多趣味ですが、先輩医師は更に多趣味です。表現するとなれば好奇心を持つ者の集団でしょうか。

自分にとって佐賀大学の精神科はとても居心地がいいです。ミーティング(カンファレンス)はat homeな雰囲気です。医局の医師全員に入院している患者について疾患だけでなく心理社会面を含めて本当に気軽に相談することができます。それが廻って患者のためにも自分のためにも還ってきます。一緒に精神科しませんか。

  • 後期研修医2年目 平地 徹
  • 投稿日:平成25年4月

このページの先頭に戻る


大学院生として、精神医学講座で3年目になります。以前は総合診療部にご指導頂き、認知症の患者さんの心理・身体状態について研究していました。そこで、精神医学講座での伊万里市黒川町研究を知り、参加させてもらうことになりました。

現在、高齢者の方の唾液や血清を測定し、うつ状態や認知機能との関係を研究しています。先生方から、測定方法や統計データの解釈、バイオマーカーの面白さなどを教えて頂き、また、将来研究者を目指すためのあらゆる情報・助言をたくさん頂きました。研究の結果を関連学会で発表し、専門知識の視野を広げることもできます。研究と向き合い、興味があることが解明される瞬間は、研究でしか味わえない充実さがあります。

研究以外にも、外来や病棟の患者さんと接する機会を頂いています。疾病や症状、患者さんの抱える様々な要因や問題を、カンファレンスや普段の会話で相談しています。医局の先生方の、「患者さんのニーズに合わせた治療方針を考える姿勢」が、とても温かいと思いました。研究データだけではなく、患者さんと接することから、「人のための研究」ということを再度確認できました。精神医学講座での経験は、自分自身の問題にぶつかったときの考え方にも影響しており、とても勉強になっています。

  • 博士課程4年 鍋田 紘美
  • 投稿日:平成25年4月

このページの先頭に戻る


現在、私は臨床心理士として働きながら、社会人大学院生としてここ精神医学講座で研究もしています。働きながら研究活動を進めていくのは難しいのではないかと考えている方もいらっしゃるかも知れませんが、ここではそれが可能です。それはこれまでの諸先輩方の研究や調査の蓄積があるからです。

その一つが「黒川町研究」です。私は炎症反応とうつ状態あるいは認知機能との関係について研究をしていますが、実はその研究は精神医学講座の先輩方が平成16年以来、継続的に調査・研究をされてきた「黒川町研究」を引き継いだものです。私も平成21年から調査に参加しましたが、現在、研究に用いているデータは私が参加する以前の調査によるものです。

アイザック・ニュートン(Isaac Newton)の有名な言葉に“standing on the shoulders of giants”というものがありますが(ちなみに、元々は12世紀のフランスの学者ベルナール(Bernard)の言葉だそうです)、まさにその言葉を実感しながら研究をしています。

あなたも巨人の肩の上に一緒に立ってみませんか?

  • 博士課程3年 松島 淳
  • 投稿日:平成25年4月

このページの先頭に戻る