医局紹介

医局紹介

精神医学講座は佐賀医科大学が開学して2年目の昭和53年に発足しました。初代の武市昌士名誉教授、山田茂人名誉教授、門司晃名誉教授の後をうけ、令和5年より溝口義人教授が講座を主宰しています。

開学当初からの佐賀医科大学の理念として、地域医療と受療者主体の医療の重視が掲げられています。この理念は「患者と共に在れ」という、精神科的な医師患者関係と相通じるものがあり、平成15年より佐賀大学医学部精神医学講座となった今も、脈々と受け継がれています。

この四半世紀の間に、わが国の精神科医療は大きく変貌しました。以前の収容型の精神病院の陰鬱な雰囲気は一掃されて近代的で明るい建物に変わり、治療の手立ても続々と新薬が発売されて薬物療法の幅が広がる一方で、認知行動療法などの心理社会的な治療法も進歩しています。最近は統合失調症など従来中心となっていた精神疾患の軽症化が指摘されている一方で、気分障害や認知症の患者数の増加が社会的問題となっています。さらに終末期医療における緩和ケアへの対応や、総合病院におけるリエゾン精神医療など精神科への要望は広がるばかりです。このように日々刻々と変化する精神科医療へ柔軟に対応すべく、私たちは他の診療科と協力しながら更に研鑽を重ねています。

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