医局日記

【教授の音楽療法・最終回】~歌う〇〇~【総集編】

(`・ω・)「第20回目となりました。いよいよ最終回です!」
(・ω・)よろしくお願いします!

※3月26日 追記
(・ω・)投稿完了しましたー!最終回ということで総集編に仕上げました!
(`・ω・)「ありがとう!」
(`・ω・)「あれ、前回の記事が抜けてますよ。正しくは今回で第21回目のハズ」
Σ(・ω・)うっかりしてました!訂正します


教授の音楽療法・最終回 第21回 ~歌う〇〇~


前回の「歌うギタリスト」の回でホイットニー・ヒューストンを取り上げました。彼女やその娘さんの悲劇的な死は比較的最近のことなので、ご存知の方も多いと思います。彼女をショービジネスの道に導いた一人は、彼女の叔母であるディオンヌ・ワーウイックでしょう。ハル・デビッドとバート・バカラックの作詞作曲コンビの作った数々の楽曲はアメリカのポピュラー音楽史上に燦然と輝くものであり、ディオンヌ・ワーウイックは彼らの曲の多くをヒットさせました。全て、「昭和」の時代の曲ではありますが、都会的でお洒落という言葉がぴったりなevergreenばかりです。バート・バカラックのメロディー作りは天才的ですが、ハル・デビッドの歌詞も秀逸です。

代表的なものを紹介していきましょう。


1.Alfie

映画「アルフィー」の主題歌。プレイボーイの主人公マイケル・ケインが真の人生の価値を見出すエンディングで流れます。シラ・ブラックが元歌ですが、ここではディオンヌ・ワーウイックの楽曲で。お洒落なメロディーとは対照的な歌詞内容です。

生きるってどういうこと、アルフィー?
今だけ生きられればいいの?
人生でいろんなことを選択していく中で生きていくとは どういうことだと思う?

人に与えたり、人を思いやったりすることよりも
得ることの方が大切?
もしも親切であることは損だと言うのなら
じゃ、人に対して非情であることが賢いのかもしれないわね

でも強者だけに世の中はあるって言うのなら
「自分がされてうれしいことを他の人にもしなさい」って
昔から言われているのは、何故なの?

確かに神様はいるって信じているけれど
それよりもっと大きな存在があるのだと、私は思う
神を信じない人たちですら感じる 大きな存在が


Alfie


2.Walk on by

スタンダードとして多くのミュージシャンが演奏していますが、ここでは「歌うピアニスト」ダイアン・クラルのライブ動画から。月並みですが、まさに「お洒落」ですね。

もし道行く私を見かけ、会うたびに泣き出したら
そのまま黙って行き過ぎて欲しい
涙に気付かない振りをして欲しい
自分一人で悲しみたい
だってあなたに会うたびに落ち込んで泣き出してしまう
そのまま通り過ぎて欲しい
Walk on by (don’t stop)
Just walk on by (don’t stop)


Diana Krall – Walk On By (Live)


3.Raindrops keep fallin’ on my head

映画「明日に向かって撃て」の主題歌 BJトーマスの楽曲
ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが一緒に自転車に乗るシーンが印象的です。
幕切れは悲劇的でしたが、まさに「青春映画」でした。

雨粒が降りつづいている、僕の頭の上に
足が長すぎて、ベッドからはみ出るようになにもかにもしっくりこない
だから、僕は太陽に話しかけてみたんだ
そんなやり方は好きじゃないって
仕事中に居眠りするようなもんだよ、真面目に仕事をしろってね

でも、僕には判っていることが一つあるんだ
憂鬱なことがあっても、僕が決してめげることがないってことを
だって、もうすぐ幸せが僕のもとにやってくるから
雨粒が降りつづいている、僕の頭の上に
でも、僕は自由なんだ、何の心配もしてないよ


B. J. Thomas – Raindrops Keep Falling On My Head (with Lyrics)


4. Close to you

拒食症で亡くなったカレン・カーペンターが「歌うドラマー」となっている貴重な動画。
どんな素養・経験からこのような素敵な詩が生まれるのでしょう?
「志村動物園」の志村けんさんの追悼番組のエンディングでも使われていました。


Close to you / 遥かなる影 [日本語訳付き]  カーペンターズ


志村どうぶつ園 特別編(2020年4月4日)ラストending 園長とパンくん「バイバイ、またね」


5.The look of love

007映画「カジノ・ロワイヤル」の主題歌 ダスティ・スプリングスフィールドが元歌ですが、 これもスタンダードナンバーとして、数々のミュージシャンが取り上げています。
再度「歌うピアニスト」ダイアン・クラルの動画から。まさにRomantic!

恋の面影があなたの瞳に表れているわ
微笑みで恋の面影を隠そうとしても無理よ
言葉で伝えられないくらい多くのことを語っているから
そう私の心にそれが聞こえるのよ、
ああ、私の息は止まってしまうわ。
我慢できないくらいあなたを抱きしめたいの、
あなたを抱くこの腕を感じて欲しいの。
どんなに我慢したことか、
あなたを愛するそれだけを我慢してきたの
今あなたと出会ったからには


Diana Krall – The Look Of Love


6.This guy’s in love with you

最後に「歌うトランぺッター」ことハーブ・アルパートの曲です。彼の曲で日本人に一番なじみがあるのは深夜放送(オールナイトニッポン)のタイトル曲でもあった「Bitter Sweet Samba」(ハープ・アルパートとティファナブラス)でしょう。ジョージ・ベンソンと異なり、決して歌はうまくないですが、いい味を出しています。近年の映画「Seeking a friend for the end of the world」のエンディングでも効果的に使われていました。

君の目の前にいるこの男
彼は君に恋しているのさ
そう、僕は君に恋している
こんな風に君を見つめている
君が微笑むと僕には分かる
僕達がお互いとっても分かり合っていることが

この喜びをどうやったら分かってもらえるだろう
どうしても君の気持ちを知りたいんだ
何故って
誰かが噂しているのを聞いたんだ
君が僕のことを「いい人」って言ってたって
そう、僕は君に恋してる
君に愛されようと心を尽くしているけれど
一体僕の思いは通じているのかい
自分だけが知らないままではいたくない

僕の手は震えている
どうぞ僕を傷つけないで
何故って
君の愛が必要なんだ
君の愛が欲しいんだ
君も目の前のこの男を愛していると言っておくれ
そうじゃないとしたら、僕は死んじゃうかも


オールナイトニッポン ビター・スィート・サンバ


Herb Alpert – This Guy’s In Love With You [LYRICS] HQ


まさにGood Days & Oldiesですね!



【総集編】

教授に紹介・解説いただいた数々の名曲、振り返ってみよう!


【教授の音楽療法】第1回 ~深紫伝説、湖上の煙~ 2020.06.18

Deep Purple – “Smoke On The Water” LIVE HD – Arena di Verona
イントロで有名な名曲だけど、日本語に訳すと絶妙に脱力系。
「湖上のケムリぃぃぃ」

【教授の音楽療法】第2回 ~Rocket Man~ 2020.06.19

Elton John – Rocket Man (Official Music Video)
孤独と、愛と、世界平和。

【教授の音楽療法】第3回 ~POLICE~ 2020.07.07

The Police – Every Breath You Take 2008 Live Video HD
YouTube再生回数トップのマイケルジャクソンやQueenに負けじと、意外な名曲がランクイン。

【教授の音楽療法】第4回 ~生まれは”猫年”~ 2020.07.16

Al Stewart – Year of The Cat (Solid Gold Classic) – 1982
フォークロックの名曲。優しい音色で奏でる、不思議な世界観。

【教授の音楽療法】第5回 ~イパネマの娘~ 2020.07.23

The Girl from Ipanema – Stan Getz & Astrud Gilberto (cover by Elise)
ボサノバの名曲。モデルになった女性が実在するのです。

【教授の音楽療法】第6回 ~二人のロックレジェンドに愛された女~ 2020.08.06
【教授の音楽療法】第7回 ~(続)二人のロックレジェンドに愛された女~ 2020.08.18

Eric Clapton – Layla
ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン。伝説的スター2人と、1人の女性の物語。

【教授の音楽療法】第8回 ~ダメ、ゼッタイ!~ 2020.08.25

Eric Clapton – Cocaine
薬物依存に苦しんだ彼だからこそ説得力がある。ダメ、ゼッタイ!

【教授の音楽療法】第9回 ~天は二物を与えることもある~ 2020.09.01

Cruisin – Huey Lewis & Gwyneth Paltrow (with lyrics)
アメリカ女優、グウイネス・パルトロウさんをご紹介。劇中で素敵な歌を披露しています。

【教授の音楽療法】第10回 ~今度は真面目に映画音楽紹介?~ 2020.09.03

映画の名シーンで流れる、名曲のご紹介。精神神経疾患にも関連した内容です。

【教授の音楽療法】第11回 ~白日夢 daydream~ 2020.09.15

デイ・ドリーム・ビリーバー/忌野清志郎(フル歌詞付) [covered by 黒木佑樹]
某コンビニのCMでお馴染みの名曲。白昼夢を見る人は脳の処理能力に優れている説があります。

【教授の音楽療法】第12回 ~Torch Songs~ 2020.09.29

Player – Baby Come Back
報われなくとも、誰かのために松明を持って走り続ける。「トーチ・ソング」の名曲をご紹介。

【教授の音楽療法】第13回 ~巨星墜つ!!~ 2020.10.08

Van Halen – Jump (Official Music Video)
Thanks & Rest In Peace, Eddie!

【教授の音楽療法】第14回 ~相関研究と経時的研究~ 2020.10.15

The Rolling Stones – Honky Tonk Women (Official Lyric Video)
デビューから50年、現役バリバリ!ローリング・ストーンズの初期と現在、比べてみよう!

【教授の音楽療法】第15回 ~お洒落な感じと言えば、、~ 2020.10.29

KEI GRANT 「あまい囁き 〜Parole Parole〜」
お洒落なフレンチポップの名曲集。ちなみに私はパローレが激烈にツボり、毎日聴いている。

【教授の音楽療法】第16回 ~人生の応援歌1~ 2020.11.17
【教授の音楽療法】第17回 ~人生の応援歌2、邦楽編~ 2020.11.29
【教授の音楽療法】第18回 ~人生の応援歌3~ 2020.12.20

Simon & Garfunkel – Bridge over Troubled Water (from The Concert in Central Park)
今年は感染症対策で大変な1年でした。こんな時代だからこそ、前向きにいこう!
元気が貰える名曲集、洋楽から邦楽まで。時を超えて歌い継がれていくことでしょう。

【教授の音楽療法】第19回 ~名画の中の洋楽~ 2021.01.17

人の幸福とは何かを考えさせられる名画。エンディングを飾る名曲とともにご紹介。

【教授の音楽療法】第21回 ~歌うギタリスト~ 2021.03.03

ギターの音色と素敵な歌声、ジョージ・ベンソンの紹介。彼が歌ったThe Greatest Love of Allの作詞者リンダ・クリード、同曲を映画主題歌として大ヒットさせたホイットニー・ヒューストンについても解説。

※番外編【精神療法】~音楽療法~

音楽療法について真面目に解説。歴史ある精神療法の一種なのです。


まとめ

名曲は世代を超え、これまでも、これからも、人々の心を支えていくことでしょう。
教授!今後もたくさんの名曲、我ら若人達に聴かせてください!(・ω・)
次年度もこの企画、ぜひ続けて欲しい。次期管理人に期待。

以上!