医局日記

【教授の音楽療法】~今度は真面目に映画音楽紹介?~

【教授の音楽療法】第1回 ~深紫伝説、湖上の煙~
【教授の音楽療法】第2回 ~Rocket Man~
【教授の音楽療法】第3回 ~POLICE~
【教授の音楽療法】第4回 ~生まれは”猫年”~
【教授の音楽療法】第5回 ~イパネマの娘~
【教授の音楽療法】第6回 ~二人のロックレジェンドに愛された女~
【教授の音楽療法】第7回 ~(続)二人のロックレジェンドに愛された女~
【教授の音楽療法】第8回 ~ダメ、ゼッタイ!~
【教授の音楽療法】第9回 ~天は二物を与えることもある~

(`・ω・)「遂にこのコーナーも第10回目突入だ!」
(・ω・)凄い勢いですね!
(`・ω・)「今回は映画音楽かつ精神神経疾患に関わるテーマ。いざ!」


~今度は真面目に映画音楽紹介?~

このホームページは精神科医局のものだったのを思い出した?ので、精神神経疾患に関連する比較的最近の映画の話題を取り上げます。


1.「最強の二人(Untouchables)」

2011年フランス映画2011年のフランス映画。頸髄損傷で四肢麻痺となったパリの富豪と、貧しい育ちの移民の若者との交流を描いた実話に基づく映画で、フランスでの歴代観客動員数で第3位となる大ヒット作となったもので(ちなみに第1位は「タイタニック」)、The upsideというタイトルで2017年にアメリカでリメイク版も作られました。

オープニングのカーチエイスの後に効果的に使われるのが、Earth Wind & Fireの「September」。今から40年!も前の曲だけれど、若い人は聞いた覚えがあるかも。富豪を乗せて、移民の若者がパリの街をマセラティ・ギブリで爆走します。この曲が流行って間もない1980年に来日講演を行い、昨年取り壊された九電記念体育館でも公演を行いました。キーボードが宙に浮くは、メンバー全員がステージ上のピラミッドに入ったのちに蒸発する?はというマジックショーのようなライブだったことを記憶しています。
ちなみにEarth Wind & Fireのリーダーだったモーリス・ホワイトはパーキンソン病を患い、2016年に死去しています。「September」は「Night Museum」のエンディングでも使われ、「Trolls」ではJustin TimberlakeがEarth Wind & Fireのメンバーとともにリバイバルさせています。

Earth, Wind & Fire – September (Official Video)
Out of fashionの動画ですが、時代の雰囲気をよく表わしています。日本はバブル前夜でした。

SEPTEMBER – Justin Timberlake Anna Kendrick – STREET J.A.M. choreography
ノリのいい曲だけにダンス向きです。皆さん「めいめいの」テンポで踊っていますね。


歌詞はこんな感じです。

覚えてるかい?
9月21日の夜のことをさ
よそよそしかった二人の気持ちを愛が変えていったよね
雲を追い払う間にね
僕らのハートは鳴り響いていたんだ
僕らの魂が歌うキーに合わせてね
僕らは心の底から歌いたい気分だった
星がどんなにきれいだったか思い出せるんだ

バーディヤ 覚えているかい
バーディア 9月に踊ったことを
バーディア あの日は雲ひとつない日だったね

そして季節は12月
9月に感じ合った僕たちの愛を振り返る
あのとき きわどい会話や関係で終わっちゃったけど
真実の愛が今日ここにあるって覚えてて


2.「Baby driver」2017年アメリカ映画

こちらもカーチエイスで始まる映画。Babyのニックネームを持つドライバーがスバルWRXでアトランタの街を爆走します。

BABY DRIVER – 6-Minute Opening Clip
別々のサンルーフ付きの赤い車が3台並走するシーンが見ものです。ゴルフともう一台は??

彼はPTSDのためにひどい耳鳴に悩まされ、音楽を聴いてないと何事も集中できない状態にあります。何故PTSDになったかは映画をご覧下さい。
この映画では様々な昔の曲が取り上げられています。これらの曲が先にあって、それに合わせて映画を作ったような印象も受けますが、とても良く出来た映画と思います。映画タイトルもSimon & Garfunkelの曲名からのものです。亡くなった彼の母親が好きだった曲が、Commodoresの「Easy」 で、「September」の前年の1977年にヒットしました。映画のエンディング近くでは女性歌手が歌いますが、ここではオリジナルも紹介します。

The Commodores – Easy 1977 (Remastered audio)
この顔を見たら、まず忘れませんよね。Earth, Wind & Fireと同じく、このころのSoul系バンドの衣装は「きらきら」ですね。

Sky Ferreira – Easy (Baby Driver OST)
オリジナルよりスローテンポですが、これはこれで良い感じです。

この曲を作ったLionel Richieは元々Funky bandだったCommodoresの路線変更を行い多くのballad songs を発表し、その後ソロとなり大成功しました。歌詞はこんな感じです。

おかしく聞こえるかもしれないね
でも この痛みにはもう堪えられない
明日 きみの元を出ていくよ
僕にとってはもうやるだけのことをやったからね
自分の身を投げ出し 全部をさらけ出したから
ああ だから今はもうすっきりしてるんだ
日曜の朝のようにくつろいだ気分さ
そう だから今はすっきりしてるのさ
ゆっくりとね…日曜の朝のように


個人的には彼のベストソングズはこれと「Three times a lady」 と思いますが、歌詞内容は真反対です。いわゆるTorch songsの部類に入る歌詞内容ですが、Torch songsについては、別の機会に代表的な曲を紹介しましょう。



(※訂正)

(`・ω・)「8月28日の記事(検査前・検査後確率)、あれ桁間違ってたよ!」
(`・ω・)「検査前確率が1万分の1の場合、あの条件だと正しい検査後確率は0.98%だね!」
(・ω・;)あああ本当だ!ご指摘ありがとうございます!

訂正しました。ごめんなさい。