医局日記

【教授の音楽療法】~ダメ、ゼッタイ!~

(`・ω・)「記事書いてきたよ!」
(`・ω・)「今回のテーマは、精神科領域に関わるものだ!」

(・ω・)!!

(`・ω・)「ダメ、ゼッタイ!」

ロックスターに○○と△△は付き物で、○○に関しての話題は提供したので、今回は△△の話をします。△△に関しての曲は山ほどありますが、「ベタ」な曲を二つ紹介します。
まずはビートルズのアルバム中の最高傑作と言われることが多い“Sgt Pepper’s Lonely Hearts Club Band” 中のLucy in the Sky with Diamonds。タイトルの大文字のところを抜き出すとLSDとなります。ちなみに、“Sgt Pepper’s Lonely Hearts Club Band”は2017年に50周年記念盤が発売され、各国のチャートでベストテンに入っています。

https://www.youtube.com/watch?v=naoknj1ebqI

Lucy In The Sky With Diamonds (Remastered 2009) 1365万回再生


LSDは有名な幻覚剤であり、次のような歌詞内容です。

想像してみなよ、川に浮かぶボートにいる自分を
ミカンの木々に、マーマレードの空
誰かが君を呼ぶ、君はとてもゆっくり答える
それは万華鏡の瞳をした少女
黄色や緑色のセロファンの花々が
君の頭上にそびえ立つ
瞳に太陽を映した少女を探しても
彼女はもういない
ルーシーはダイヤモンドをまとって空にいる
ルーシーはダイヤモンドをまとって空にいる
ルーシーはダイヤモンドをまとって空にいる


…まあ、LSDに結び付けられるのがわかるような歌詞ですが、作者のJohn Lennonは彼の幼い息子との会話からヒントを得たと、この噂を否定しています。この曲は後にElton Johnがリバイバルさせ、全米ナンバーワンヒットとしています。


お次は「噂」ではなく、本当に薬物依存に苦しみ、数年間の音楽活動を休止した経験もあり、現在は薬物依存復帰施設運営にもかかわっているEric Claptonの名盤“Slowhand”から、そのままのタイトルのCocaine。

https://www.youtube.com/watch?v=F-YOTJoKz_o

Eric Clapton – Cocaine (Slowhand At 70 Live At The Royal Albert Hall)

△△の中では、作用機序は違いますが、覚醒剤と同じようにCocaineはアッパー系に属します。様々の解釈もある歌詞内容ですが、Eric Claptonの経験を考えるとやはり「こんなものに手を出しては駄目よ!」と素直に理解すべきでしょうか?

遊びに出たいなら 彼女を連れてかないと コカイン
卒倒して地に這いたいなら コカイン
彼女は嘘を言わない 彼女は裏切らない
コカイン 嘘つかない コカイン
悪いニュースを聞いたら 憂鬱を蹴り飛ばしたいだろ コカインさ
一日が終わって走り出したい時 コカイン
ブツがなくなって、それでもノッていきたいなら コカイン

(人生を?)取り戻せはしないという事実は忘れるんじゃないぞ
コカイン!