医局日記

【医局雑談集】~黒棒、パソコン、クラウド、佐賀~

●某医員、もどってきた

(*・∇・)「お久しぶりですー」
(`・ω・)「おお!遠方に行ってた某医員さん、お帰りなさい!来月からよろしく!」
(´=ω=)「お久しぶり!」
(*・∇・)「来月からお世話になります!」
(σ‿ σ)「来月から入局する新人くん、先生の部活の後輩らしいですよ」
(*・∇・)「あー彼かぁ!頼りになる後輩くんだから嬉しいな」


黒棒 筑紫路

(*・∇・)「おみやげ、置いていきますね!ではお邪魔しましたー」


●Amazonからお届けものです

(・_・)「すいませーん、お届け物でーす、コジマさんいらっしゃいますか」
(`・ω・)「むむ、秘書さんが居ない。僕で良ければ預かっておきます」
(・_・)「ども」

(`・ω・)「しかし妙に大きい段ボール箱…中身は何だろうか」
(・ω・)コジマ先生が戻ってきました!
(^0^)「ありゃあ教授、お手数おかけしちゃいました!ごめんなさい」
(`・ω・)「いえいえ構いませんよ。で、中身は一体?」

(^0^)「パソコンです」
Σ(・ω・;)(・ω・´;)「パソコン!!?」
(^0^)「いままでのパソコンが随分古くて、医局日記書いてる途中にもフリーズしてたんです。そろそろ買い替えようと考えまして、よく調べてネット注文で良さそうなものを買ったのです」
(`・ω・)「仕事用って事だよね。データの移行とかは大丈夫そう?」
(^0^)「クラウドで管理してますんで、すぐ出来るとおもいます」


●クラウド環境とは

(`・ω・)「”クラウド”が何か分かってない人、結構居るんですよ」
「(#°Д°)『うちはクラウドを使うからサーバーなんて要らない!』」
(`・ω・)「結構偉い人でさえ、そんな事言ってたり」

USEN GATE 02 クラウドサーバとは?正しく理解して業務効率化を実現させよう!

クラウドサーバとは一般的にクラウド上にある仮想サーバのことを指します。クラウド上に置いたデータはインターネット経由でアクセスすることにより、いつでも観賞したりダウンロードしたりできます。データを複数人で共有することも可能です。クラウドサーバは2種類に分けられます。

PaaS(パース)
主に開発用のプラットフォームを提供しているサービスで、ソフトウェアやアプリケーションを開発するために利用されます。エンジニアやプログラマ以外の人には、あまり縁のないサービスとも言えます。

IaaS(イアース)
ネットワークやサーバ、CPUやメモリなどのITインフラをクラウド上で提供するサービスです。

物理サーバとの違いは?
物理サーバは1台1台のサーバのことを指しています。対してクラウドサーバは仮想サーバとも呼ばれ、複数のサーバ群を1つにまとめ、仮想的に1台のサーバを作り出します。物理サーバの場合、高い負荷がかかって容量を超えるとサーバダウンしてしまいますが、クラウドサーバの場合はダウンすることはありません。


●佐賀とは

「そういえば今日ニュースで」「あの人、佐賀の人だったんですね」
(´=ω=)「ところで何で”佐賀”って名前なんですかね」
(`・ω・)「福岡県民の僕に聞くかね、それ??」
(´=ω=)「いやぁ佐賀県民ですけど全然知らなくて」
(`・ω・)「(ggrks)…ゲフン、では調べてみましょう!」


佐賀県庁 佐賀県の紹介

佐賀の由来
「佐賀」の名称の由来は、「日本武尊(ヤマトタケル)が御巡幸の時、樟(くすのき)の栄え繁る有様を見られ、この国は『栄の国』と呼ぶがよかろう、とおっしゃった。その後『栄の郡』といい、改めて佐嘉郡と呼ぶようになった」と肥前国風土記にある。


県木、クスノキ。
県内では”川古(武雄市若木)”のクスが一番大きく、根まわり33m、樹齢は3000年をこえると推定されます。


佐賀県民の歌

ひびきあり 玄海 有明の 幸(さち)はこぶ 潮のみちひき
火のくにの 火のくにの 炎かざして つどいゆく 愛のふるさと
うたおうよ われら 佐賀にうまれた よろこびを


(`・ω・)「というか佐賀県民なら自分で調べなさい!」
(´=ω=)「はーい」


ググレカス(アンサイクロペディア)

ググレカス(英:Gugrecus、羅:Gugrecus、希:Γουγρεκος、紀元一世紀頃)は、古代ローマ帝国の元老院議員。ウァッロ以降のローマの図書館行政に深く関与し、その豊富な知識によりローマ時代有数の知識人と讃えられた。幼少期から些細なことでも気になったことは質問して解決するという積極的な性格で、大人たちは彼のあまりの質問の多さに辟易していたという。このことからググレカスの名前は「気になった事柄は自分の力で調べるのが良い」と言う意味の諺として用いられるようになった。

※注:嘘記事です。


まとめ

せっかくネットが普及している時代なので、どんどん自分で調べて賢くなりましょう!
ただし不正確な情報に惑わされぬよう、専門家からの意見も大切にしましょう。

【精神・神経医学】~認知症の鑑別疾患~

学生さん、研修医さん向けに。
臨床において重要な「鑑別」に絞って解説します。



医学書院 認知症疾患診療ガイドライン2017
ISBN:978-4-260-02858-5


認知症疾患診療ガイドライン2017(web版。無料で読めます)


まず「治療可能な認知症(treatable dementia)」を見落とさないこと!
認知症を疑った場合、画像検査血液検査は必須である。


正常圧水頭症


東京女子医科大学 東医療センター脳神経外科 正常圧水頭症

外科手術で治る唯一の認知症。①認知症状がでてきた、②歩行が遅く歩きにくくなった③おしっこが間に合わなくなってきた、という3つの症状がある患者さんの中には「正常圧水頭症」という脳神経外科で手術をすれば症状が治る病気が含まれています。
(MRI検査所見)脳脊髄液の溜まっている脳室という場所の拡大や脳のこめかみあたりにある両側のしわの幅が広くなっているにもかかわらず脳のてっぺんの方にあるしわが幅狭くなっていることが正常圧水頭症の重要な所見です。


外傷(慢性硬膜下血腫など)


東京女子医科大学 東医療センター脳神経外科 慢性硬膜下血腫

軽微な頭部外傷などの後、通常1~2ヶ月かけて、じわじわと血が貯まってくる病気です。頭痛、物忘れ、認知症症状などの精神症状、失禁、半身に力が入らない、歩行障害、などの症状を呈する事が多いです。基本的には正しく診断がなされタイミングを逸することなく治療が行われれば完治する、予後のよい疾患です。


内分泌疾患(甲状腺機能低下症など)


公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット 甲状腺機能低下症
甲状腺は、頚部、気管の前に位置するホルモンを産生する臓器の一つです。甲状腺機能低下症の代表的な症状としては、疲れやすい寒さに弱い体がむくみやすい眉がうすくなる、体重増加などが見られます。高齢者では認知症(物忘れ)がその症状であることがあります。


代謝性疾患ビタミンB12欠乏症など)


ビタミンB12欠乏症  ~認知症の原因になる??~ 2018/07/12
ビタミンB12は魚貝類や牛・豚・鶏の肝臓(レバー)に多く含まれており、野菜にはほとんど含まれていません。ビタミンB12は神経細胞などの細胞膜の合成に関わっており、不足すると記憶などの情報伝達に問題が生じることがあります。これが認知症の原因となる場合もあるのです。他にもビタミンB1や葉酸不足も認知症の原因となることがあるので、普段の食生活において、肉・魚・野菜をバランスよく食べることは、とても重要です。


感染症


梅毒(12月24日の日記参照)、ヒト免疫不全ウイルス、脳炎、脳膿瘍、脳寄生虫など。


中毒

アルコールや薬物によって認知症っぽい症状が出ることもあるし、他には金属(水銀、マンガン、鉛)、一酸化炭素なども原因となり得る。周りでも同じ症状の人が居る、という場合には要注意。職業・居住区など生活歴をしっかり確認しましょう。


他の精神疾患


11月10日の日記
で解説した内容使いまわし。

急激に発症したのであれば「せん妄」が疑われるし、気分の落ち込みや悲観的な言動が目立つなら「うつ病」かもしれない。発症が若い場合は統合失調症の可能性も忘れずに。それぞれ治療薬が異なります。

※補足 エミール・クレペリン(Wikipedia)

Emil Kraepelin(1856-1926) ドイツの精神科医。「精神科医にとっての診断の価値は、将来を予見することである」と述べた偉い先生。それまで区別されていなかった”精神病”の区別・分類の必要性を説き、「早発性痴呆」(後の「統合失調症」)と「躁うつ病」をはっきり分けたことで有名。この時代、早発性痴呆の患者は4分の1だけが回復し、残りは痴呆へと進んでいた。
この時代にも既に、鑑別・診断の重要性は指摘されていたようです。


まとめ

「認知症の症状をきたす疾患」を挙げたらキリが無いほど、脳神経に障害をきたす疾患は沢山あります。その中でも代表的な「治療可能な疾患」に絞って紹介しました。あと(当たり前すぎて)忘れがちですが「加齢による自然な物忘れ」も、きちんと鑑別しましょう。「認知症になってしまったに違いない!早くなんとかしないと!」…と気持ちが先走って治療を求めた結果、不要な検査や治療により、かえって健康を損ねてしまっては元も子もありません。
何はともあれ一人で抱え込まず、まずはご相談を!

以上。

【医局会】~web講習会受けよう~【雑記】~異動~

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(`〇-〇)「ありゃ、まだ医局長が来てないな」
(´・∀・)「もしもし、外来ですか…あ、まだ診察中なんですね、失礼しましたー」
(^0^)「どうしましょ?」
(`〇-〇)「仕方ない、人数少ないですけど始めましょう」


●web講習会のお知らせ

(´・∀・)「精神神経学会からメールが来ました。講習会、web配信で受けられるそうです」
(^0^)「おお!この講習会はッ!長らく中止されていたやつですね!」
(^0^)「皆さん是非受けてください!某医局長と僕だけが頑張ってる現状、大変なんです」
(´・∀・)「ちなみに前回は希望者殺到で定員に達したそうです。皆さん申し込みお早めに!」


●講師になりました

(`〇-〇)「ホームページ係は君だったよね。更新してもらいたいところがあるんだけど」
(・ω・)はい何なりと
(`〇-〇)「教室員紹介の僕の紹介文、”講師”に変更お願いします」
(・ω・)おお!おめでとうございます、早速修正いたします


その他、特記すべき連絡事項ありませんでした。


【おまけ】

医師の異動(転勤)について

3月13日の日記にて前管理人ことコジマ先生が既に書かれていましたが、当医局におきましても人事異動のため、4月から所属医師の入れ替わりがあります。
患者さんにとっては「えーっ先生どっか行っちゃうんですか?!そんな」…と困ってしまうこともあるかと思いますが、我々の業界、特に大学病院に所属する医師たちにとって異動(転勤)は日常茶飯事。よくある背景について簡単に紹介。



修行の旅

主に若手の医師の場合。病院にはそれぞれ特色、得意とする治療分野があったりします。1つの病院に長く勤めているとなかなか出会えない疾患や経験できない治療法があるため、色々な病院を渡り歩くことで経験を積み、一人前の医師へと成長していきます。また出会う時には、きっと立派な医者になって帰って来るハズ。



応援

主に中堅・ベテランの医師の場合。僻地の病院などで人手が足りない、専門の資格を持っている医師が足りない、などで応援に行くケース。家庭持ちの場合、単身赴任となるケースも。1~2年ごとに交代する場合が多いですが、何年も勤めるケースもたまに。



研究

中堅・ベテランかつ研究メインの医師の場合。若手の修行と似て、特定の疾患や治療法のデータを集めたい、との目的。ただ最近ではインターネットが発達していることもあり、離れた病院間でも合同で研究できる(海外の論文とかでも良くある、沢山の病院でデータベースを共有する)ようになってきたため、研究のためだけに転勤・引っ越すケースは少なくなってきた気が。



栄転

大ベテラン、大御所の場合。特に大学病院は、医師としての臨床業務だけでなく、学生への教育、各機関と連携しての研究、など極めて忙しい職場環境。立派に業績を残した大先輩方は後年、開業したり、他の病院で定年退職までまったり勤めるなどされるようです。たまに「まだまだ現役じゃ!」と、別の大学の教授や大病院院長を目指すエネルギッシュな先生も居るみたいですが。


まとめ

”主治医が毎年のように変わる”というのは、患者さんにとってはデメリットと感じるかもしれませんが、”同じ病院で、様々な先生に診てもらえる”と捉えるならばメリットにもなり得ます。ある年に担当した先生が治療方針を見直した結果、一気に回復した!…というケースを何度か見たことがあります。
それでも主治医が変わるデメリットの方が大きい、と感じる方の場合は、クリニックをお勧めします。だいたい院長が(定年するまで)長く診てくれます。少なくとも佐賀県内のクリニックであれば、大抵は大学病院を立派に勤め上げた大先輩の先生方ですので、信頼できると思います。たぶん。


以上。

【雑記】~日記ボツ企画まとめ~

ネタを思いつき、時には下書きまで始めたが、種々の理由からボツになったネタ集。



薬の副作用シリーズ

概要:精神科で使われることが多い薬の、主な副作用や対処法などについて。
ボツ理由:薬の種類も、それぞれの副作用も、複雑過ぎてまとめきれなかった。処方している主治医にも、使用している患者さんにも、「もしかしたら副作用なのでは?!」と、いらぬ波乱を巻き起こしそうな気も。


看護師さんの人員配置基準

概要:9月9日の日記で触れた内容。病院機能、診療科、病床数、などを含めた骨太な内容。
ボツ理由:そもそも病院管理職・経営者に求められる知識であり、あんまりニーズが無い気がした。


私の音楽療法

概要:教授の音楽療法シリーズの後追いで、私のセンスでチョイスした音楽を紹介。
ボツ理由:明らかに万人向けじゃない曲ばかり聞いている自分自身に気付いて止めた。現代音楽を紹介しただけでも、相当攻めた方だと思う。


脳解剖学入門

概要:精神科医療において重要な脳の機能、解剖などについての解説。
ボツ理由:画像が多くなり過ぎて大変なことになる。


精神科ご法度集その2

概要:1月6日の日記で紹介した雑誌の続き。精神科医療で陥りがちな問題点について指摘した、医療従事者向けの戒め。
ボツ理由:日記読んだ主治医の先生、患者さん、双方に波乱を巻き起こしかねん。専門職向けの内容であり、日記で深く掘り下げるものではないと考えた。


精神科医を目指す学生・研修医へのアドバイス

概要:精神科医を目指す人向けに、求められる素因、精神科医の実情などを紹介。
ボツ理由:そもそも私自身まだ未熟者。偉そうに語る立場でなく、まだまだ修行が足りないなと日々痛感し、ボツ入り。


カッチーくん大特集

概要:佐賀大学のマスコットキャラである、カッチーくんをもっと好きになろう!
ボツ理由:初期の日記のネタ。いやホント、初期の日記の内容は今読み返すと恥ずかしい。


良い精神科医の選び方


【 注意喚起 !! 】かかってはいけない精神科医 3選


【医師解説】良い心療内科医と悪い心療内科医の見分け方


精神科医に言われてショックだったこと7つ

概要:ボツ…と言いつつ、部分的に公開。上記YouTubeの動画など紹介しつつ、「より良い精神科医とは」について考察。
ボツ理由:これも主治医の先生、患者さん、双方に要らぬ激論を巻き起こしかねないと判断。ちなみにヘタれた結果として2月14日の日記になった。


インターネットセキュリティについて

概要:インターネットでの詐欺、トラブルに巻き込まれないための基本的な知識、対策について紹介。
ボツ理由:私自身が詐欺メールに引っかかった。(なお学内の模擬訓練であり、「これに引っかかった奴は後でちゃんと講習を受けておくように」と指導されました。ぐぬぬ)


学位取得おめでとうございます企画

概要:今年度、学位を取得された某病棟医長(`〇-〇)と某医局長(´=ω=)、おめでとうございます!記念写真撮影!
ボツ理由:ボツというか「そのうち写真撮りましょう」と言いつつ、すっかり忘れていた。で、既に年末で超忙しい。機を逸した…。


精神科の事件まとめ

概要:精神科医療に影響を与えた、国内外の有名な事件についてまとめる。
ボツ理由:専門職としてはしっかり勉強すべきだが、一般の方々向けには内容がヘビー過ぎる。


精神科の歴史シリーズ
カール・ヤスパース:Wikipedia)
概要:主に西洋での精神医学の歴史を中心に、有名な精神医学者・心理学者と、彼らが提唱した学説を紹介。
ボツ企画:長すぎて纏めきれんかった。ちなみに専門医試験には必出の分野。若手精神科医の皆さんはちゃんと勉強しよう。


解説が難しい精神疾患

概要:性機能不全(早漏、過剰性欲など)、衝動障害(病的賭博、放火、窃盗癖など)など。
ボツ理由:精神科全ジャンルを紹介…を目標に掲げたものの、私自身に全く経験が無い疾患群で、診断・治療をめぐっての資料も乏しく、解説しきれる自信が無かった。


天文学・宇宙論入門

概要:宇宙の誕生とは!ブラックホールとは!100兆年後、宇宙はどうなっていくのか!?徹底解説!
ボツ理由:宇宙ネタ大好き過ぎて、これまでも正直やっちまった感がある。流石にこれ以上は自粛しておこう。


まとめ

日記を書くにあたって、精神科医、一般の方々、患者さん、皆さんに読んでいただける内容になるよう、マニアックになり過ぎず、簡単になり過ぎず…を心がけてきました。(嘘つけ!というツッコミが聞こえたきがするが)

もしかしたら上記ボツ企画も、うまく形をかえて公開できるかもしれないが、何はともあれ人に紹介・解説するためには先ず自分自身がしっかり勉強し、知識を深めなくてはならない。残すところあと2週間、休むことなく勉強してまいります!


以上。

マキシマリスト(笑)の断捨離

今週水曜のお昼休みの時間に、オンラインで門司教授の講演会が行われたと先日の日記で書かれましたが、その講演会中に机の左に数十センチ積み重ねていた本や書類の雪崩を引き起こしてしまった私。

あと半月で助教になるので、医員部屋から助教部屋へ引っ越さないといけません。片付けもそろそろしないといけないなとは薄々感じてましたが、雪崩事件で片付けようという決心がつきました(笑)

空き時間や当直中にせっせと書類を片付け、この日記を書いている19日17時半の時点では、


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パソコンを出すスペースを作るのにも苦労していた机の惨状からここまで持ってきました。ただ、私の性格からしてあっという間に元に戻ってしまう気しかしません(爆)

医員のK先生は自らミニマリストと語るくらいに家でも医局の机でも必要最小限の物しか置きませんが、私はその対極で物に囲まれて過ごしています(笑)

ミニマリストの反対語にマキシマリストという言葉があるか分かりませんが、とにかくマキシマリストです。


一言で言えば、物を捨てられない。


書類を処分しているときにも、

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平成30年、つまり3年前にもらった文書が出てきたりとか。


写真はアップしませんが、同じMRさんの名刺が5~6枚出てきたりとか。


最初は机に積んでいましたが、積みきれなくなって机の引き出しに入れて、長年忘れていた結果がこれです。


1泊の旅行に行くときも、このカードは使うことがあるかもしれないと、長財布の12枚のカードスペースをフルに使います(そして実際にはその半分も使わない)。


整理していて嬉しいこともありました。全く存在に気づいていなかった、

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ビール券が5枚も出てきました。本来の目的通りにビール大瓶2本と交換してもいいし、ドラッグストアとかで金券代わりに使ってもいい。期限は早いものでもあと1年あるけど、まだ先があると思っているといつの間に期限が切れてましたということが、私の性格上あり得るので(爆)、早めに使おうと思います。


家もマキシマリスト全開な感じになってますが、医局と違って、家は当分動く必要はないので、気長にやっていきます。

【精神医学】~統合失調症~

統合失調症(Schizophrenia)

いわゆる「幻覚」「妄想」を主症状とする病気。
精神科においては代表的な疾患であり、発病率は1%。つまり100人に1人は一生のうち一度はこの病気になると言われている。

その歴史とか治療法とかは、ここでは省略。有名な疾患なので、web検索すれば沢山資料が出てきます。


【特徴】

(´□ω□)「統合失調症を一言で表すなら、”気になり過ぎ”病です」

…と言った先生が居た。この表現が一番的を射ていると思います。
教科書や、ネットでの情報を見ると、統合失調症には様々な症状(幻聴、思考障害、自我障害、させられ体験、被害妄想、誇大妄想、緊張…)があり、様々な亜型(妄想型、破瓜型、緊張型、残遺型、単純型…)があってややこしい。
全てを纏めるなら、先述した通り「気になり過ぎ」が根底にある。ちょっと強引に例えると、

「何となく偶然とは思えない」という考え方が妄想へと発展していく
「何か感覚が変」という感覚の鋭さが幻覚へと発展していく
「集中できない」から思考障害、支離滅裂な言動へと発展していく
「そもそも自分とは何なのだ」と気になりだすと、自我障害へと発展していく

…と、解釈できるのではないかと。

そして心理学的には確証バイアスというものがあり、人間ってのは一度気になりだすと「証拠探し」に没頭してしまいがち。「気のせいかなー」「そうよモルダー、あなた疲れてるのよ」で済ませりゃ良いところ、「やっぱり偶然じゃない!」と更に突っ走ってしまうと、どんどん治療から遠のいていく悪循環になりがち。


【診断と鑑別疾患】

ここは要注意で、「幻覚」「妄想」といった症状は、統合失調症に特徴的…というわけではない

解離性障害でも、幻覚や自我障害などは出現する。
発達障害における「独特のこだわり」「注意散漫」などは、重度になると思考障害の症状と見分けがつかない。
高齢発症の場合、当然ながら認知症との鑑別が必須だ。
よくよく調べていくと、生活の背景にアルコール問題薬物依存が隠れているかも。

こうした「他の疾患」であれば、治療法も変わって来る可能性がある。
…なので「うむ、あなたは統合失調症だ!間違いない」と初診から言い切る精神科医は少ない。身体科であれば「診察→検査→診断→治療」という順番だけど、精神科の場合は「診察→検査→治療→評価→ … … →診断」と、最後に診断が決まる(というか診断保留がずっと続く)ということも珍しくない。下手に確定診断をつけてしまうと、その後の患者さんの治療・人生に大きな影響を与えてしまう怖さを、我々は知っているからです。

逆パターンもある。

「うつ病にしては、なんだか妄想の内容が変だ」
「自閉症?にしては、昔はとても器用に生活できていたみたいだけど…」
パーソナリティ障害?にしては、ある日から突然豹変した」
「解離性障害?にしては、原因となるストレスが見つからない…」

他の疾患の治療中、よくよく調べていくと「実は幻聴に操られていたが、だれにも相談できず抱え込んでいた」というパターンもあり得る。


【対処】

100人に1人が発症する病気なので、全然珍しくない。早めに気付き、早めに治療することが大切です。

・自分が発症した場合
一人で抱え込まないこと!これが鉄則です。まずは親しい人に相談し、精神科(心療内科、メンタルクリニック、でも構いません)を早めに受診しましょう。

・家族や知人が発症した場合
「幻覚や妄想」を否定しないこと。本人にとっては現実として感じている出来事なのです。否定されてしまうと「そんなハズが無い」と更に警戒を強めるか、「やはり自分はおかしくなってしまったんだ」と絶望を強めてしまう恐れがあります。「とりあえず今できること」を一緒に考えるようにしましょう。
対応に困る場合、最寄りの保健所への相談を検討ください。


【雑誌紹介】


医学書院 精神医学 2021 Vol.63 No.3 特集:サイコーシスとは何か

サイコーシス(≒幻覚妄想の症状)についての特集。統合失調症だけでなく、他の疾患との鑑別、そもそも脳の中で何が起きているのか?どう対処したら良いのか、そもそも病気の定義とは、歴史的背景とは…という、結構マニアックな内容になっています。統合失調症治療のスペシャリストを目指す、という精神科医は是非。


追記、まとめ

臨床を経験しながら感じたのですが、「気にしない」という訓練を積んでおけば、この病気は結構予防(少なくとも早期発見・治療)が出来るのではないかと。逆に「徹底的に気にして、内面を探っていく」治療は、統合失調症では原則禁忌らしいです(余計に妄想が固まる)。

私が精神科医を目指すきっかけになったのが、統合失調症の患者さんに出会った体験であった。私が専攻を目指している分野でもあり、今も日々勉強中。しかし勉強すればするほど…その原因、病態、他の疾患との鑑別が難しいことに気付かされる。メジャーな疾患ながら、この日記で紹介・まとめるのが随分遅くなってしまいました。いやまぁ、メジャーだからこそ下手な事書けねぇ、というプレッシャーもあったので。その割には今回、だいぶ攻めた内容にできたと思う。

ただでさえ「幻覚妄想」は奇異な目でみられがちな症状であり、それを主症状とするこの病気は、歴史的に多くの偏見・差別を生んできたと思います。特に年配の患者さんの場合、「自分はおかしくない!絶対入院したくない」と否認する場合も。もっと気軽に「あー統合失調症かも、ちょっと治療してきまーす」と言い合える空気になれば、重症者はかなり減らせるのではなかろうか。将来、そういう研究・啓蒙活動やっていきたい。

以上。

【精神医学】~性同一性障害、性的マイノリティ~

まだまだ私も勉強中なので、間違いあったらご指摘ください。


【LGBT】

L(レズビアン:Lesbian)
G(ゲイ:Gay)
B(バイセクシュアル:Bisexual)
T(トランスジェンダー:Transgender)
・MTF(Male to Female:体は男、心は女)
・FTM(Female to Male:体は女、心は男)

の頭文字。
性指向(恋愛対象)と性自認(アイデンティティ)に関する総称。1988年頃から用いられるようになり、2000年の時点では医学論文でもLGBTの表記がみられ始めた。日本においては2012年、電通がLGBTの調査をしたことがきっかけとなり、日本国民の多くがLGBTという言葉を知るようになった。


【「性同一性障害」の歴史】

西洋において、同性愛は宗教的な理由から「罪」「犯罪」として扱われており、精神医学においては「治療すべき病気」と考えられてきた。1968年のDSM-II、ICD-8の時点でも「性的逸脱」とみなされていた…が、実際のところ「治った」ケースは少なく、精神科医の間でも「そもそも治すものじゃないのでは?」との考え方が広まっていく。
1970年頃から米国内での議論が活発となり、米国精神医学会が同性愛者の権利を保障する声明を発表。これにより「同性愛は病気ではない」との見方が主となった。
1990年に作成されたICD-10(現在も使われています)においては「性同一性障害(GID:Gender Identity Disorder)」という診断名が記載され、「性指向自体は障害ではない」との注釈が加えられた。
最新版であるICD-11においては性同一性障害の診断名が削除され「性別不合」に変更。正式に精神疾患の分類から除外された。あくまで「障害ではないけど、当事者が望めば性別適合手術などの医療行為を受ける権利を保障する」ための定義とのこと。

日本では2001年、テレビドラマ「3年B組金八先生」がきっかけとなり、一般に「性同一性障害」という言葉が普及した。
2004年に「「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」(性同一性障害特例法)が施行。


【精神科の臨床において】

日本国内におけるLGBTの総数は不明だが、日本精神神経学会による 2012 年までの調査では,14,889 人(FTM 当事者が 9,610 人,MTF 当事者が 5,279 人)の受診者数が確認されており,全国で約 18,000 人と推計されている.あくまで医療機関を受診した人数であり、受診していない人はもっと多いと思われる。

受診された人達の場合、性別違和感を持ち始めた時期に関しては,半数以上が「物心ついた頃から」と回答しており,中学生までに約 9 割が性別違和感を持っていたとのこと。

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岡山大学学ジェンダークリニックを受診した1100人、多くが「自殺念慮」「自傷・自殺未遂」「不登校」などの問題を経て受診に至っていた。中学生時にはいじめを受け、不安症やうつ病などの精神疾患を発症している例も少なくない。

「性を意識し始める」思春期前期、周囲から「結婚や家庭を持つことの期待」を向けられる青年期後期、の2は大きなクライシスの時期であると考えられる。


【治療】

貝塚病院@福岡市のジェンダー外来における、身体治療のケースより転記。なおLGBTは性的マイノリティの総称なので、医療においては現在も「性同一性障害」の診断名を用いることになります。

精神科の専門医2名との丁寧な面談を通じて、性別違和の出現時期や程度、具体的な内容、家族構成、恋愛対象、リアルライフエクスピアリアンス(なりたい性別としての実生活を送る)の実現状況など、現在までの詳細な自分史をひも解き、別の精神的な疾患が隠れていないか、身体的な治療が適切なのか、そのペースや時期などを一緒に相談していきます。

染色体検査も行い、遺伝学的に正常な46XX型(女性)あるいは46XY型(男性)であり、性別違和が染色体異常によるものでないことを確認します。

精神的、身体的な診断が終了した時点で、有識者からなる第三者組織に身体治療の適否を判定してもらうために前述の精神科医2名による意見書、身体的診断を行った医師の作成した診断書等を合わせて提出します。この有識者会議で身体治療が適切であると判定されれば、いよいよ身体治療を開始することができます。

治療法はホルモン(男性ホルモンor女性ホルモン)、外科的治療。詳細は上記webで。


まとめ

精神科においては、性的マイノリティの患者さんに出会うことが少なくない。誰にも相談できずに悩みを抱え、うつ状態となったり、自傷・自殺に及んでしまう恐れがある。こうした事態を防ぐために大事なのは「LGBTに対する専門的な対応・治療」ではなく、「社会全体のLGBTに対する理解」を深めること。それが今日の精神医学におけるスタンスです。

性的マイノリティを長い間「病気」扱いしてきたのは他ならぬ精神医学であったため、精神科医である私自身、責任をしっかり果たしていきたいと思います。


以上。



※参考資料

精神科治療学 第31巻08号 特集:LGBTを正しく理解し,適切に対応するために 星和書店2016年

OUT JAPAN WHOが性同一性障害を「精神障害」の分類から除外しました 2019/05/27

岡山市の職員が知っておきたい性的マイノリティ(LGBT)の基礎知識(pdf)

医療法人 貝塚病院 ジェンダー外来

【勉強会】~門司先生によるwebセミナー~【の舞台裏とか】


ウェブセミナー(リモート勉強会)

(`・ω・)「皆さん、今日のお昼にwebセミナーやります!僕が発表します」
(`・ω・)「座長は、M病院のF先生!若手ながら活躍されています」
(・ω・)おお知ってます!私の研修医時代の上司でした
(`・ω・)「君のことも覚えていたよ!『よろしくお伝えください』と」
(・ω・)嬉しいッス!

~開幕前~

(`・ω・)「いやー緊張して昨日は眠れなかったよ!たった4時間」
(・ω・)教授にしては珍しい。普段は7時間でしたね
(`・ω・)「肩も痛くってね。コロナのワクチン打ったとこ」
(´・∀・)「奇遇です、僕もワクチンの痛みで眠れなかったです」
Σ(・ω・)もしや副作用?!
(`・ω・)「いや大したことないよ。登山後の肩の筋肉痛に比べれば」
(´・∀・)「そんなに激しいんですねー」

(`・ω・)「そろそろ時間。僕の部屋(教授室)で放送するんで、行ってくるねー」
(・ω・)よろしくお願いします!

(´=ω=)「zzz」
Σ(・ω・)医局長、もう寝てる


~放送開始~

(´〇ω〇)「皆さんこんにちは。それでは始めます。初めに門司先生のご紹介です」
(´〇ω〇)「昭和60年 九州大学医学部卒業、その後…んと、き、九州大学で助手をつとめたり、准教授…あ、えっと、佐賀大学の准教授となり、現職に至ります。と、とにかく多くの学会に所属し、視覚を所得されております」
(・ω・)…嚙んでる!噛んでる!
( `-ω)「教授の発表の座長って、若手にとっては滅茶苦茶緊張しますよね」

(`・ω・)「どうも!それでは始めます。うつ病に関する最新の知見で~」


(・ω・)(内容全部は載せられませんが、ポイントだけ紹介します)


(`・ω・)「うつ病になると『集中力や注意力の低下』『記憶力の低下』など、いわゆる”認知機能”が低下することがあります。」
(`・ω・)「分かりにくい症状ですが注意が必要です。再発率や、復職までの期間に影響を与えます。」
(`・ω・)「昔のうつ病治療は”症状を治す”が目標でしたが、現代では”リワーク(復職)”を目指すのが大事です。症状が治ってもこれまで通りの生活に復帰できない…というのは、患者さんにとっては辛いことなんです。」
(`・ω・)「基本は”ステップごとに、ゆっくり進めていく”です!日常生活のリズムを整え、短時間の慣らし勤務を経て、最終的に通常業務。いきなりフルタイムに復帰、はオススメできません」

※参考資料

うつ病の休職者を復職させる場合の注意点5つを弁護士が解説!

(`・ω・)「何はともあれ、うつ病の治療は”早めに気付き、早めに治療する”が大事です。発症から治療までの期間が短いほど、復職までの期間が短くなりますよ!」



~終了後~

(`・ω・)「お疲れ様!みんな観てくれてありがとう」
(・ω・)勉強になりました!
(`・ω・)「いやぁお腹空いた、お昼ご飯これから食べます」
Σ(・ω・)まだ食べてなかったんですね

(`・ω・)「ところで気付いたかい?発表スライドのTMSのとこ、座って治療受けてる人の写真」
(´・∀・)「あれ僕です」
Σ(・ω・)リエゾン医長だったんですか
(`・ω・)「いやぁ、患者さんに写真お願いするのも難しいから、身内で撮れば良いか、という。」

(`・ω・)「それにしてもwebでの講演って良いね!移動しなくても議論できるし、何より参加者数」
(`・ω・)「地方の勉強会って、参加を呼び掛けてもなかなか集まらないんですよ。大抵、平日の夜だし」
(`・ω・)「でもインターネットなら、同時に沢山の人に観てもらえる!良い時代になりましたね」

(・ω・)リモートワークとしても、今の時代にマッチしていると思います!


以上。

【速報】~第115回医師国家試験、結果発表~


MEC 第115回医師国家試験情報


医学部卒業生の皆さん、試験お疲れ様でした!

今年の結果

受験者数: 9,910名
合格率: 91.4%

合格基準
(1) 一般問題・臨床実地問題 209点以上/300点 (69.7%)
(2) 必修問題 160点以上/200点 (80.0%)
(3) 禁忌肢問題選択数 3問以下

合格率トップの大学

筑波大学、東京医科歯科大学、信州大学、自治医科大学
上記4校、新卒者の合格率100%。すごい。
ちなみに我らが佐賀大学は新卒者95.3%、既卒者85.7%でした。

総評より抜粋
・出題については大きな路線変更はなく、過去問をベースとした基本的な問題が大半を占めるスタンダードな構成となっておりました。
・新規出題の疾患として遅発性ジスキネジア(A23)、胃軸捻転症(F52)などが見られた。
・注目されていた新型コロナウイルスについても直接の出題はありませんでした。
・臨床重視という傾向はより顕著となりました。

精神科関連

特筆すべきは精神科で、遅発性ジスキネジア(A23)や、全生活史健忘(D15)など見覚えのない問題が散見されました。境界性パーソナリティ障害(D28)もかなり久しぶりの出題であり、対策しにくかったと思われます。
特に近年問題となっているベンゾジアゼピン系睡眠薬の乱用を意識したものと思われますが、ベンゾジアゼピン系薬の副作用に関する問題が多く見られました(A24、D57など)。他にはドネペジル中毒(C63~65)も。


D28問題の紹介

Yahooニュース 「トラブルのたびにリストカットを繰り返す女性」医師国家試験に出された精神科の問題が「超難解」と話題 2021/2/14
医師国家試験に出された精神科の問題の解答解説 浅井伸彦 2021/2/17


25歳の女性。異性関係や職場の人間関係のトラブルがあるたびにリストカットを繰り返すため、母親に伴われて受診した。 本人はイライラ感と不眠の治療のために来院したという。 最近まで勤めていた職場は、複数の男性同僚と性的関係をもっていたことが明らかとなり、居づらくなって退職した。 親しい友人や元上司に深夜に何度も電話をかけるなどの行動があり、それを注意されると、怒鳴り散らす、相手を罵倒するなどの過激な反応がみられた。 相手があきれて疎遠になると、SNSで自殺をほのめかし、自ら救急車を呼ぶなどした。 一方、機嫌がよいと好意を持っている相手にプレゼントしたり、親密なメールを何度も出したりするなど感情の起伏が激しい。 この患者にみられることが予想される特徴はどれか。

a 繰り返し嘘をつく。
b 第六感やジンクスにこだわる。
c 慢性的な空虚感を抱えている。
d 完全癖のため物事を終了できない。
e 自分が注目の的になっていることを求める。


(・ω・)…12月4日の日記で紹介したやつだ!
確かにコレ専門医レベルの問題だと思います。正解は上記、浅井先生のサイトの解説を参照されたし。

以上。

【医局会】~あんまり話題なし~【あと雑談ネタ】

new_ikyokukai

(・ω・)遅れましたー、忙しかった

(´-ω-)「…どうでしょうかねー」
(`・v・)「…どうしましょうか」
(`〇-〇)「…何か意見ある?」
(^0^)( ´ _ゝ`)( `-ω)(σ‿ σ)「…」

(・ω・)??

(`・v・)「今度の合同カンファレンスに出すテーマについて話し合ってました」
(`〇-〇)「良いテーマが見つからない。まあ次回また相談しましょう」


●例のワクチン、開始

(^0^)「痛テテ…肩が」
Σ(・ω・)どうなされたチーフ、もしや帯状疱疹再発か
(^0^)「いやぁ新型コロナのワクチン打ってきまして、さっき」
(・ω・)おお、そうでしたか!


●お昼の雑談

( `-ω)「その考え方は、果たして一般的なのかな」
(σ‿ σ)「えーっ、普通じゃないですか?そう言われると不安になります」

(・ω・)ん、何の話題でしょうか

( `-ω)(σ‿ σ)「『人は何のために生きるのか』について語ってました」

Σ(・ω・)重っ!(その割に空気は軽いが)


【おまけ】


人間の材料はどこから来たのか?

生きるとは何か?について、天文学的観点から解説しよう!


核融合

宇宙が誕生した初期、最初は一番軽い元素である水素しか存在しなかった。
それが集まっていき、一定の量を超えると内部の圧力が高まり、核融合が始まる。恒星の誕生だ。
核融合が進むと、水素→ヘリウム→リチウム→…と、元素周期表で習ったような、より重い元素へと変化していく。



鉄。

核融合には限界があり、最も安定した元素である「鉄」で止まる。
それより軽い元素を使い果たしたら、恒星としての寿命を終える。



超新星爆発!

太陽より重いとか、2つの恒星が合体した時などには、核融合後も内部の圧力が上昇し続け、やがて大爆発を起こす。
このときに、鉄より重い元素(金とか銀とかプラチナとか)が発生し、飛び散ったものと考えられている。



そして我々は生きている。

つまり、我々の身体を構成する元素、地球上に存在する元素は、何十億年も前に爆発した星々の残骸なのだ。
宇宙が誕生して147億年と言われているが、そんな途方もなく長い時間をかけて我々は生まれたのだ。


まとめ

宇宙の世界では何万年、何億年という単位で語るのが当たり前。
そんな中、たった100年程度の短い時間を濃密に過ごし、歴史を紡いでいける。
そんな我々は、儚くも貴重な存在だと思うんです。

以上。