医局日記

【音楽…?】~常識に囚われない楽曲~

※注
前半は初心者向け。後半、音楽かどうかすら怪しくなってきます。



Circus galop on Synthesia
~人間には演奏不可能。~
サーカス・ギャロップ』 – 自動演奏ピアノのための(Circus Galop for Player Piano)は、カナダのピアニスト、マルク=アンドレ・アムラン作曲のピアノ曲。「自動演奏ピアノのための」という曲名が表す通り、人間の手による演奏は不可能で、2オクターブにわたる和音や11声部の同時進行などが見られる。



Typewriter – Brandenburger Symphoniker(演奏開始は1:40から)
~タイプライターは楽器である。~
タイプライター (アンダーソン)(Wikipedia)はルロイ・アンダーソンが1950年に作曲した管弦楽曲。タイプライターが楽器として用いられ、キーをタイプする音、行の右端近くまで文字をタイプすると「チーン」と鳴るベル音、紙を固定するシリンダー(キャリッジ)を次の行の先頭に戻す(キャリッジ・リターン)レバーの操作音が使用されている。この作品は、仕事に追われ、忙しいオフィスの情景をユーモラスに描写したものである。



自衛隊が大砲で演奏するチャイコフスキー『大序曲 1812年』- 2010年10月(発射は7:55から)
~大砲は楽器である。~
1812年 (序曲)(Wikipedia)変ホ長調 作品49は、ピョートル・チャイコフスキーが1880年に作曲した演奏会用序曲。タイトルの「1812年」はナポレオンのロシア遠征が行われた年である。


チャイコフスキー”1812年”ストーリーを徹底解説!(楽譜・音源付き) 2017.06.10
ロシアの作曲家チャイコフスキーが作曲した「ナポレオン率いるフランス軍の侵攻をロシアが撃退するストーリー」の曲です。フランスとロシアの国歌やロシアの民謡が登場し、熱く激しい曲調と大砲や鐘も登場する迫力から、日本人が大好きな曲の一つです!
ロシア軍のテーマで勝利を祝うなか、低音楽器でロシア帝国国歌「神よツァーリを護りたまえ」を演奏し、ロシア帝国の勝利を祝います。さらにフランス軍を打倒したカノン砲で祝砲も鳴らし、ロシア帝国の大勝利で曲が終わります。



Hurra Torpedo – Total Eclipse Of The Heart (live)
~台所は楽器である。~
HurraTorpedo(ヒューラトペード)とは(ニコニコ大百科)ノルウェー出身のバンド活動を行っているスリーピースの生命体である。オリジナルの曲の他に、カバー曲が有名。特に、1995年にギター、洗濯機、ガスコンロを使用したボニー・タイラーの楽曲のカバー”Total Eclipse of the Heart”は、2005年頃からインターネットで有名で、観るものを魅力させる以前に「・・・どういうことなの・・・」と疑問に思わせることに大成功させている。演奏は、基本的にギター、洗濯機、ガスコンロの構成だが、曲によってはツインギター、ガスコンロとなる時もある。



Peça de Concerto para tímpanos e orquestra de Mauricio Kagel
~演奏と破壊に違いは無い。~
マウリシオ・カーゲル(Wikipedia)1931年12月24日 – 2008年9月18日)は、アルゼンチンのユダヤ系の作曲家。1957年に、ケルンに移住し、ケルン放送の電子音楽スタジオで制作するなど、前衛音楽を推進。カーゲルの音楽は、パフォーマンス的な性格が強く、社会的な批判や皮肉を備えたハプニング的要素が特徴となっている。カーゲルの「フィナーレ」の楽譜の中には、「指揮者が倒れる」という指示が出されている。(正確には「指揮者が仰向けに譜面台もろとも倒れるように」との指示。)「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」の終結部において、ティンパニの中に奏者が飛び込むといった指示もある。その際の音量の指示は「fffff」となっている。


頭から突っ込んだり、ブッ倒れたり、卓球したりと色々忙しい件 より



Ornette Coleman Sextet – Free Jazz
~自由とは、こういうことだ。~
オーネット・コールマン(Wikipedia)(Ornette Coleman、1930年3月19日[1] – 2015年6月11日)は、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース生まれのジャズ・サックス奏者。アルトサックスの他、トランペットやヴァイオリンもこなす。フリージャズの先駆者である。
フリー・ジャズは1950年代末にビバップなどのそれまでのジャズの演奏形態を否定、革新した当時の新しいジャズのジャンルであり、1960年代に隆盛となった。既成の概念(形式、調性、メロディ、コード進行、リズム、4ビートなど)を否定するスタイルが模索、創造された。この試みは、既成の概念を否定し、革新的なジャズを誕生させた。ピアノを拳で叩くように弾く「パーカッシブ奏法」や、サックスの絶叫奏法ともいうべき「フリーキー・トーン」なども、この流れの中で出てきた演奏法である。



John Cage-Water Walk, performed by Katelyn King
~生活の中に音楽がある。~
ジョン・ケージ(Wikipedia)…ジョン・ミルトン・ケージ・ジュニア(John Milton Cage Jr.、1912年9月5日 – 1992年8月12日)は、アメリカ合衆国出身の音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家。実験音楽家として、前衛芸術全体に影響を与えている。独特の音楽論や表現によって音楽の定義をひろげた。
1930年にパリで建築家エルノ・ゴールドフィンガーに建築を学んだのち、31年にアメリカに戻り、ピアニストのリチャード・ビューリックに頼み込んで音楽を学ぶ。45年からの2年間、コロンビア大学で鈴木大拙に禅を2年間学び、東洋思想への関心も深める。1954年に、ストーニー・ポイントで菌類学の勉強をはじめる。ケージはキノコから創作や思想の着想を得ており、みずからの音楽論とキノコの関係について語り、キノコの生態が出す音について想像し、エリック・サティの音楽をキノコにたとえた。キノコの魅力として汲み尽くしがたい点をあげ、知れば知るほど識別する自信が薄れると語った。



Helikopter-Streichquartett (Helicopter Quartet) – Karlheinz Stockhausen
~ヘリコプターは楽器である。~
カールハインツ・シュトックハウゼン(Wikipedia)(Karlheinz Stockhausen、1928年8月22日 – 2007年12月5日)は、ドイツの現代音楽の作曲家。典型的なセリエリズムに基づく「点の音楽」から「群の音楽」、「モメント形式」、そしてメロディー的な要素とセリエリズムの統合を図った「フォルメル技法」へと作曲技法を発展させていった。また、電子音楽を作曲し、生演奏を電気的に変調させるライヴ・エレクトロニクス作品も手掛けた。不確定性や多義性を伴った形式を試行していた時期もある。
…25年間のちょうど半分ころになると、シュトックハウゼンはドイツの楽壇の中で問題視されていた「筋書きのないオペラ」という流行に敏感に反応するようになり、脚本を徐々に断片化させていった。そのため、火曜日を完成させた後の「光」の展開は以前とはかなり異なり、象徴的な単語の羅列に音楽家が反応する瞬間が増え始めた。主役は歌手ではなく演奏家(サンティー・フー)、演奏家がヘリコプターに乗りながら演奏する(ヘリコプター弦楽四重奏曲)、二つのホールを衛星中継で結ぶ(ホッホ・ツァイテン)、演奏家が水を飲む(リヒター・ヴァッサー)、被り物をする演奏家(ミヒャエリオン)、5オクターブを要求される改造フリューゲルホーン(ピエタ)などが話題になった。また、演奏家は指示された困難な演技や振り付けを伴いながら、すべての局面でクリックトラックを丸暗記しなければならない。



John Cage’s 4′33″
~至高の現代音楽。~
4分33秒
(Wikipedia)。ジョン・ケージの作品の中で最も知られており、音楽に対するケージの思想が最も簡潔に表現された作品でもある。
楽譜では4分33秒という演奏時間が決められている。
演奏者がコントロールをして生み出す音はない。
演奏場所の内外で偶然に起きる音、聴衆自身が立てる音などの意図しない音は存在する。
楽音と非楽音には違いがないというケージの主張が表れた作品である。


まとめ

有名どころを紹介しました。
現代音楽(前衛音楽、実験音楽)の世界は想像以上に奥が深く、面白い。