医局日記

【精神医学】~ステロイド精神病~

~とある日のリエゾン・コンサルテーションカンファレンス~

(´・∀・)「”ステロイド精神病”が疑われる患者さんの対応を相談されるケース、少なくありません」
(´・∀・)「とても判断が難しいです。お薬の副作用であれば、お薬を中止するのが原則…とは言え、それだと身体の治療が中断してしまうことになります。ステロイドを使い続けたまま精神科の治療も並行…これはこれで、患者さんの理解・協力が得られるかどうか。協力が得られない場合、どこまで強制的な治療を行って良いものか、という倫理的な問題もあります」

(`・ω・)「ステロイド精神病は実際のところ、まだ詳しく分かってない部分が大きいのです」
(`・ω・)「ちょっと古い資料だけど、これ読んでおいてください」


星和書店 精神科治療学 第21巻増刊号 2006年10月号 症状性(器質性)精神障害の治療ガイドライン

第2章 特定の物質の不足ないしは過剰に疾患が由来する病態
4. 非依存性医薬品
4-1.グルココルチコイド
中川 伸,小山 司 (北海道大学)
より。

【頻度】
(ステロイドによる)精神症状の発症率は平均5.7%。
投与量が多ければ発症しやすい。プレドニゾロン換算で40mg/日を超えると4.6%、80mg/日を超えると18.4%。

【患者因子】
原疾患(ステロイドを使う、自己免疫疾患)が女性に多いこともあってか、女性で症状が出やすい。
全身性エリテマトーデス(SLE)、天疱瘡に罹患している場合に多いらしい。

【治療因子】
長期間のステロイド投与は、うつ症状を引き起こしやすく、急性投与は躁状態を引き起こしやすい
…と言われているが、そうとも限らない説も。投与方法(隔日投与、分散投与など)により症状も異なってくるらしい。
確かに言えることは、投与量に依存している(多く投与すればするほど精神症状が出やすい)ということだけ。

【精神症状】
精神症状はステロイド投与後3~11日で出現しやすい。
多弁・多動、多幸、気分易変、抑うつ気分などの”気分症状”が高頻度
他には、幻覚・妄想などの”精神病様症状””せん妄”など。
認知・記憶障害もみられ、陳述記憶の障害が特徴的。
長期間の投与後に認められる”退薬症候群”も報告されており、疲労感・食思不振・抑うつ気分・離人感などをきたす。

【鑑別の難しさ】
ステロイドの投与・中止・増減、によって症状が明らかに変化するなら分かりやすいが、そもそもステロイドを必要とするに至った基礎疾患(全身性エリテマトーデスなど)自体が精神症状の原因となることもあるため、鑑別が難しい!

【予防】
リチウム投与が有効、との報告がいくつかある。ただ、原疾患で腎障害が起きているケースもあるため慎重に。血液検査は頻回に行おう。
他の気分安定薬が使われたケースもあるが、有効性については賛否ある。

【治療】
ステロイドを減量・中止するのが優先。
せん妄は1週間以内、気分症状・精神病症状は3週間以内で回復し、殆どのケースで6週間以内には完全に回復する。
…が、原疾患の治療のためにステロイドを中止できない場合も多々あるハズ。
その場合、気分安定薬・抗精神病薬・抗うつ薬などの精神科のお薬を併用することになる。(基本的には症状に応じて使い分ける。躁状態なら気分安定薬、抑うつ状態なら抗うつ薬、幻覚妄想状態なら抗精神病薬、など。)

【病態】
なぜステロイドにより精神症状が引き起こされるのか…については、解説が難解なのでパス。
各自調べられたし。


~補足、私が調べた限りでは…~

”ステロイド精神病”という病名自体、きちんと定義されているわけではなさそう。
”ステロイド誘発性精神病”、と表記されることもあります。
ちなみに”精神病”という表現、精神医学においては「幻覚妄想症状」の意味として使われることが多いのですが、ステロイド精神病については当てはまりません。広い意味での「精神的な症状」を指しているものと思われます。(先述の通り、気分症状が主体となるケースの方が多いですし。)

保険診療においてはICD-10コードのF19.5(精神作用物質による精神疾患)に分類されるみたいだけど、DSM-5を含め、精神医学系の本を読む限りでは「ステロイド精神病」とズバり書かれた項目は見当たりませんでした。

ステロイド精神病に最初に直面するのは殆どの場合、ステロイドを処方した立場である”内科のお医者さん”です。
内科治療においては頻繁で重大な問題ですが、精神科の立場だと相談を受けない限り出会うことのない珍しい疾患扱い。
そうした事情から、精神医学的な分類・定義づけ、が追い付いていないのだと思われました。

今後の更なる研究が求められる分野であることは間違いありません。
治療に携わる一員として私も、常に最新の知見を学び・発信していく所存であります。


以上。

【心理学ネタ】~IQの調べ方~


WAIS・WISCとは?ウェクスラー式知能検査の特徴、種類、受診方法、活用方法のまとめ 2016/5/17

ウェクスラー式知能検査は、児童期や成人期において最もよく使われる知能検査のひとつです。
1938年刊行のウェクスラー・ベルビュー知能検査を起源とする、70年以上の歴史を持つ知能検査です。児童期や成人期においては、現在の日本において最もよく使われる知能検査のひとつです。
(※補足:児童の場合、「田中ビネー知能検査」、「KABC心理・教育アセスメントバッテリー」など他の検査もよくつかわれます。)


WAIS-III
日本文化化学社 WAIS-III成人知能検査

精神科領域、成人の方を対象とする場合には上記検査がよくつかわれます。
対象年齢は16~89歳。
検査時間は60~95分(実際にはもっとかかることもある。結構大変!)

検査の内容と、分かること
ネットで「IQ テスト」とかで検索すると、ちょっとしたパズル問題が出てきて、解き終えると「あなたのIQは〇〇!」などの結果が出る、怪しげなサイトが色々見つかると思います。
しかし実際の知能テスト(WAIS-III)においては、そう単純・短時間ではありません。
確かにパズルや計算問題なども有りますが、言葉の意味、類似性についての口頭問題や、積み木を組み立てる問題など、実に色々な課題があります。
解けたかどうかだけでなく、回答に要した時間、取り組む際の視線・言動なども重要な所見です。
そうして得られた結果をもとに、能力の高さ、得意不得意、などを導き出します。



資料6 各種検査

大きく分けて

全検査IQ(Full scale IQ)
個人の全般的な知的機能の水準を推定する、全般的で概括的な値。
言語性IQと動作性IQを合わせたもの。

言語性IQ(Verbal IQ)
獲得された知識、言語的推理、言語刺激への注意。

動作性IQ(Performance IQ)
流動性推理、空間的処理、詳細な部分への注意、視覚運動統合。


下位項目として

言語理解(Verbal Comprehension)
言語性IQと比べて、より精密で純粋な言語理解の測度。
知覚統合(Perceptual Organization)
動作性IQと比べて、素早い回答には重きを置いておらず、流動性推理と視空間問題解決のより精密な測度。
作動記憶(Working Memory)
情報に注意を向け、短期間保持し、記憶の中でその情報を処理して回答することを要求されるような課題。
WAIS-Ⅲでは、特に言語性の作動記憶を測定。
処理速度(Processing Speed)
視覚情報を素早く処理する能力の測度。
処理速度と知覚統合の群指数を比較することで、視空間的推理や問題解決における速さが要求されることの影響を明らかにすることができます。また、処理速度の群指数は様々な神経心理学的な状態に鋭敏な尺度であることが研究により示されています。



発達障害の診断のためにWAIS-III知能検査を受ける意味はなんですか? 2020年1月10日

発達特性の問題をみる上で、WAIS-IIIを行う理由は、2つあります。
1つはその人の知的な能力の得な分野とそうでない分野に差が大きいのかということ。これは、診断的な有用な情報になります。
2つ目は、こちらのほうがより重要ですが、この患者様が何が得意で、何が不得意なのかがよくわかる点です。これは、どのように得意なことを生かした人生を歩むかということを考えることに繋がります。


まとめ

最初の方の参考URLを見ての通り、知能検査においては時間、料金ともそれなりの負担を求められます。
検査にあたっては「何を知りたいのか」「その結果をもとに、何に役立てるか」と、検査目的を明確にしておくことが大事です。

ちなみに「自分の頭が良いのか悪いのか知りたい!」って動機だけでは受けられないことがあります。(この検査は一度受けてしまうと「答えを覚えてしまう」ことになり、本当に検査が必要になった際に不正確な結果が得られてしまう可能性があるためです。心理検査に限らず、あらゆる検査は”不必要な人まで受けると、誤った解釈につながる”恐れがあります。)
逆に「主治医から検査を勧められたけど、こんな面倒くさい検査受けたくない…」と思った方は、ぜひ「検査を受けるメリット」について、主治医の先生に突っ込んで聞いてみて下さい。大変な検査ではありますが、その分「正しい診断につながり、最も適切なサポートにつながる」ということを優しく詳しく教えてくれると思います。


以上。

<p>結果は、知能指数にとらわれがちな面もありますが、この検査の目的がそこにあるのではないと言うことを強調したいと思います。自分の特徴を知り、その特徴を今後のよりよい生活に生かしていくということです。その情報として、このWAIS-III知能検査を行っているわけです。</p>


【宇宙ネタ】~金星でのスイングバイ(重力アシスト)~

9月22日の日記で紹介した、例の水星探査機(BepiColombo)、
予定通り10月15日に金星を通過、スイングバイに成功しました。
期待通り、金星の写真が送られてきたぞ!


Twitter みお(MIO)さん(@JAXA_MMO)

10月15日12時58分(日本時間)、金星スイグバイ最接近!
地面は見えないけれど、明るく輝いていてとってもキレイだったよ!



SCIENCES ET AVENIR 2020.10.16 より

水星までの旅路の詳細は上記、みお(MIO)さんのTwitterに詳しく分かりやすい動画・図が公開されてます。
今回の金星スイングバイも動画バージョンが公開されてます(コマ送り程度だけど)。

割と歴史的瞬間なハズなのだが、日本のニュースじゃ全然扱われていない。
…たぶん絵の問題もあるな。金星がピンポン玉にしか見えなくて(・ω・`)

次回は2021年8月11日、金星2回目スイングバイ。
水星到着は2025年だから、まだまだ旅は始まったばかりだ。無事を祈る。


【おまけ】~スイングバイ航法~

FNの高校物理 惑星探査機のスイングバイ航法 より

スイングバイ航法の本質は運動量保存則です。
旨くやれば、探査機は惑星の公転速度の2倍以上の速度を得ることができる。

つまり理屈としては弾性衝突での速度変化と同じ。

KerbalSpaceProgram Wiki “Gravity Assist” より

衝突は斥力による速度変化だが、スイングバイは引力を利用するので、
惑星の後ろを横切ることで加速し、
惑星の前を横切ることで減速する。
上図の場合…探査機が速度vで接近。赤丸の天体の後ろを通った事で、天体の公転速度Uの2倍の速度を貰えたことになる。


~実際に計算してみよう!~

まず「スイングバイに頼らず、地球軌道から水星軌道まで最短で向かう」ホーマン遷移を計算してみる。

20201018_01

必要となる式、数値は上図にまとめました。で、計算してみた結果…
V(遠点速度、つまり地球出発時)=22255 m/s
v(近点速度、つまり水星到達時) = 57492 m/s
となりました。
つまり地球出発時に29780 – 22255 = 約7.5km/s減速し、水星到達時に57492 – 47360 = 約10.1km/s減速。
合計で約17.6km/sもの加速が必要になる。絶対に燃料足りなくなる。
(ちなみに時間的には、僅か65日で到着。早い)


20201018_02

次に「とりあえず金星軌道まで」のホーマン遷移。計算式は最初の図から使いまわし。
金星のデータとして、公転半径 1.082 x 10の11乗メートル、軌道速度3.502 x 10の4乗(m/s)。これを代入すると、

遠点速度:27292 m/s、近点速度:37735m/s、つまり
出発時の減速:約2.5km/s、金星ランデブー時の相対速度は2715 m/sとなる。
ここで金星スイングバイを利用すると、運動量保存則から

2 x 35020 – 37735 = 32305 m/s に変化。燃料を一滴も使わずに最大で約5.4km/s分、減速できる。

次に、金星→水星への遷移を計算してみる。
V(遠点:金星出発時の速度)=29249 m/s。32305 – 29249 ≒ あと約3km/s、減速する必要がある。
つまり1回の減速スイングバイでは足りない。よって実際、BepiColomboは金星で2回スイングバイを行うのだ。


宇宙の旅では、「時間」を有効活用することで、燃料を節約しつつ加速・減速し、遥か遠方まで辿り着くことができる。
ただし時間を掛ければ掛けるほど良い…という意味ではない。タイミングを合わせる必要がある。
燃料を吹かしまくれば短時間で辿り着けるが、とても割に合わないだろう。

現代人、みんな時間に追われてストレスフルな生活をしています。
「時間は短く結果は大きく」ばかりを求めるのは非効率的です。
「上手な時間の使い方」が、あなたの人生をより高く遠いところまで導いてくれることでしょう。


以上。

帯状疱疹、その後

今週も五島つばきマラソンの後編は書きません(笑)時間の都合で近況報告にとどめさせていただきます。

1ヶ月くらい症状が続くという帯状疱疹ですが、2週間たった今日もまだお腹周りの痛みはあります。

ただ発疹自体は薄くなってきていて、手が痺れる、足がむずがゆくなるということもなくなりました。

国家試験の勉強で得た「左半身、右半身いずれかに出る」というのは本当で、左の肋骨下周りは見事なまでに発疹で覆われてましたが、背骨を超えて右に出ることはありませんでした。

人間の身体はすごいなあと改めて思いました(笑)

【論文紹介】~火星往復シミュレーションと睡眠~

5月13日の日記で紹介した記事について、情報源となっている論文です。

PNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America) February 12, 2013 110 (7) 2635-2640
Mars 520-d mission simulation reveals protracted crew hypokinesis and alterations of sleep duration and timing
Mathias Basner, David F. Dinges, Daniel Mollicone, Adrian Ecker, Christopher W. Jones, Eric C. Hyder, Adrian Di Antonio, Igor Savelev, Kevin Kan, Namni Goel, Boris V. Morukov, and Jeffrey P. Sutton

なお宇宙開発業界においては結構話題になってた実験みたいです。

Gigazine 2015年05月20日
520日間のひきこもり生活で「火星」への有人飛行をシミュレーションする実験に挑んだ6人の男たち より


【実験の要旨】
火星往復ミッションを想定した実験。
520日間(地球→火星への移動で250日、現地ミッション30日、火星→地球の帰り道が240日)のミッション期間を想定し、外部と隔絶された環境下で、選抜された6人の宇宙飛行士が共同生活した。
(ちなみに火星への遷移時間、私も自力で計算してみたことがある→8月23日の日記
リアリティのため、通信タイムラグまで再現という徹底ぶり。(流石に無重力ではないが)

【論文の要旨】

Fig.1
赤(覚醒時間)は、時間経過とともに短縮。最後に増加。
青(睡眠時間)緑(休憩時間)は、時間経過とともに増加。最後に短縮。
(最後に逆転した理由は「あともうちょいで実験終了だー!」という心理的期待によるものと思われる)


Fig.2
6名のメンバー個々の、A(活動)、B(睡眠)、C(休憩)、D(作業ミス率)。
dさんとfさんが、対照的な経過を辿った。
dさんは経過とともに「休憩時間は最短だけど、睡眠時間が長く、覚醒時間は長くなり、作業ミスは少なかった」。
fさんは経過とともに「休憩時間は多めだけど、睡眠時間が短く、でも覚醒時間は短く、作業ミスが最多だった」。
つまり”起きて休憩する時間より、がっつり睡眠とった方が仕事の効率が良くなる”と考えられる。


Fig.3
6名のメンバー個々の、分光分析と睡眠-覚醒サイクルの相関を図示したもの。
規則正しく光を浴びた5名のメンバーは、概ね規則正しい睡眠がとれた。
一方、Bメンバーは不規則な光を浴びた結果、リズムが崩れていた。

【まとめ】
閉鎖された環境下において、睡眠リズムが乱れ、仕事のミスが増える…といった現象は、南極基地なんかでも見られるらしい。
まあ色々と考察内容は多いけど、「規則正しく、光を浴び、起きてダラダラ休憩せずさっさと寝る!」これ大事。
実際の火星旅行では移動中の250日間以上、無重力で過ごすことになる。
…けど国際宇宙ステーションで1年以上過ごしてる人とかも居るから、まあ何とかなるでしょう多分。


【おまけ】火星との通信タイムラグを計算してみよう!~

20201016
純ホーマン遷移軌道で移動したと仮定した場合だけど、まあ大差ないっしょ。
前提となる数値は上図に示しました。
んで、計算してみた結果…
L(max:最も遠いとき)=1259秒(約21分)(太陽を挟むことになるので現実的には通信途絶)
L(min:最も近いとき)=261.2秒(約4分半)
L(dep:地球出発時)=533.7秒(約9分)
L(arr:火星到着時)=798.1秒(約13分)
という結果となりました。

久々に余弦定理とか使って計算した。高校生時以来だぞ。まさか役に立つ日が来るとは。


結論として、火星に到着して「到着しましたー!」と写メ送っても
「おめでとー」と返事が返ってくるまで最短で30分近く待たされることになる。
仕方ない。宇宙の旅では辛抱強さが大事です。


以上。

【教授の音楽療法】~相関研究と経時的研究~

(・ω・)お、教授からメールだ

(`・ω・)「お疲れ様です。」
(`・ω・)「現在web開催となった日本老年精神医学会教育講演の音声入りスライドを在宅勤務で作成中です。」
(・ω・)お疲れ様です!
(`・ω・)「…というわけで合間に新作を送ります!」
(・ω・)キター!


相関研究と経時的研究

相関研究でAとBの事象に関連があることが分かっても、事象Aの結果が事象Bなのか、その逆なのかは判りません。それを証明するのが経時的研究です。
突然、話題は替わりますが、「The 100 most popular rock bands of all time」はThe Wall Street Journalが2018年に発表したものです。日本では日〇経〇新聞がThe Wall Street Journalに相当するでしょうが、内容に関しては「月とスッポン」かも?(株式投資家としての個人的意見ですが、日〇経〇新聞は経済欄以外がお勧めです?)その一流経済紙のThe Wall Street Journalがベストロックバンドを選ぶという企画も面白いですね。そのロックバンドベスト10は下記のとおりです。ベスト5が全てイギリスのバンドというのも興味深いところです。

1.The Beatles

2.Led Zeppelin

3.Queen

4.Pink Floyd

5.The Rolling Stones

6.AC/DC

7.Eagles

8.Metallica

9.Guns N‘ Roses

10.Aerosmith

(画像、ロゴは全てWikipediaより)

ベスト5の中で現役バリバリでやっているバンドはThe Rolling Stonesのみであり、実に50年以上の長きにわたって第一線を走り続けています。そういう意味では、彼らこそがベスト1と言ってもいいでしょう。誰もが親しみやすいThe Beatlesの曲とは異なり、いつの間にか癖になって曲を聴かずにはいられないdemonishな魅力にあふれています。そのThe Rolling Stonesの魅力に取りつかれたファンが世界中にいるのが次の二枚の写真にも表れて?います。
20201015_1
In Japan, 2020  そのまま英訳すれば、、

20201015_2
In Switzerland, 2019 1971年発売のアルバムタイトル、Tumbling diceを収録

メンバーもミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツのオリジナルメンバーが健在です。ライブ画像を経時的に見ることで彼らの変化が良くわかります。彼らの代表曲の一つで、私も大好きな1969年全米チャートナンバーワンヒットのHonky Tonk Women(王様の直訳ロックでは「居酒屋の女」)の画像から、それを確認して下さい。
…いつものように、歌詞を紹介すると、「ホームページ閉鎖」になるかもしれないので止めておきます。
どうしても知りたいかたは「居酒屋の女」でyoutube検索お願いします。(`>ω<)

それでは、The Rolling Stonesの“経時的変化”を動画1~5でお確かめ下さい。
この場合、何が事象Aで、何が事象Bかはよくわかりませんが。

動画1

Rolling Stones “Honky Tonk Women” 1969 (Reelin’ In The Years Archives)

この曲がヒットした1969年のスタジオライブ。ビル・ワイマンやミック・テイラーの在籍時でロン・ウッド加入前です。皆若くて、歌い方は「青い」ですね。


動画2

Rolling Stones – Honky Tonk Women LIVE Tempe, Arizona ‘81

1981年アリゾナでのライブ 「ポリコレ」が喧伝される今のアメリカではありえないコンサート風景かも。まさにUSA万歳!という感じです。この手の動画が好きな方は下記動画もどうぞ。

Tesla – Honky Tonk Women


動画3

The Rolling Stones – Honky Tonk Women

1990イタリアでのライブ。キース・リチャーズのギターからStones独特の曲調が醸し出される様子がよくわかります。バカでかい人形はstreetに立つprostitutesを現しているのでしょうか?


動画4

Rolling Stones – Honky Tonk Women (Live 2013)

2013年、地元ロンドンハイドパークでのライブ。メンバー全員60代後半のはずですが!


動画5

The Rolling Stones – Honky Tonk Women (Live 2016)

2016年キューバでのライブ。メンバーは全員70歳台と思いますが、このパワーは超人的ですね。初代でなく二代目Stones?



【医局会】~停電~

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(`・ω・)「新人勧誘、皆さんお疲れ様でした!今後は『専攻医登録』についての情報共有をお願いします。まだ申し込みは始まってないみたいだけど…」
(σ‿ σ)「私が去年申し込んだのが秋頃だったので、そろそろだと思います」

(`・ω・)「あと”脳波解析判定プログラム”なるものを導入します!お値段、安くは無いが高過ぎでもなかったんで買っちゃいました。臨床には勿論、研究にも役に立ちますよ!ぜひ皆さん活用してください!」
「おおっ」「それは凄い」「ありがたい」


(`〇-〇)「当直シフト係より。12月の当直表、完成しました」
(´=ω=)「のあああああああああ」
(`〇-〇)「?」
(`〇-〇)「交替希望あれば、あとは個別に交渉・調整お願いしますね」
(´=ω=)「はーい。(間に合わなかった…)」


(´=ω=)「11月末頃、学生の再試があります。試験監督、誰かやっていただけたら」
「げ、この日は外来じゃないか」「外勤の日と被らない?」「困ったなぁ」
(`・v・)「えーっと、前回の試験監督、誰でしたっけ。まだやってない人居るかな?」
(´-ω-)「…あくまで再試なので、みんな本試験で受かってくれたら嬉しいです」
(`^ω^)「学生さん達の頑張りを信じましょう!」


(´・∀・)「研修会のお知らせです!」
(´・∀・)「DPAT研修会、自殺予防研修会、依存症治療の研修会、が予定されています。ぜひ参加を!」
…(・ω・)”予約先着順”とのことで…。この場で詳記は控えます。
…(・ω・)申し訳ありませんが、参加希望者は各自、自力で調べて申し込んでください!

(´・∀・)「あと、今度の精神科集団会、僕が発表者です。予行演習しますので皆さん宜しくお願いします」


~停電~

(´=ω=)「あ、そういえば今日、点検のために研究棟(ここ)が停電になりまーす」
(`・ω・)「そうだった、今のうちにお弁当買ってこなくっちゃ」
(`^ω^)「何時からでしたっけ?」
(^0^)「1時からです!」
(`・ω・)「ありゃあ、もう直ぐじゃないか!」

…ぷつん!

20201014_teiden

( `-ω)「…消えましたね」
(σ‿ σ)「暗いですねー」
(´=ω=)「あああお湯が出なくなったぁぁ!間に合わなかった…」
(`・ω・)「まあ良いや。それでは雑談でもして過ごしましょうか~」


(・ω・)15時頃、無事電力復旧しました!


以上。

【医局雑談】~ギターって楽しいよね~

~お昼休み~

(`・ω・)「エディの追悼記事読んでくれた?!」
(`^ω^)「まだ読んでませんでした」
(´=ω=)「有名なギタリストなんでしたっけ?詳しくなくって…」
(`・ω・)「絶対聴いたことあるハズだよ!」
(・ω・)プロジェクター用意しました!
(´・∀・)「お疲れ様でs…おおっ!?」


Van Halen – Jump (Official Music Video)

(´=ω=)「あー聴いたことあります、この曲かー」
(`^ω^)「本当、気持ちよくギター弾いてますね!格好いいなー」
(`・ω・)「だよね!」
(`^ω^)「僕もギター練習してみたんですけど、Gコードで指が攣りそうになっちゃいました」
(`^ω^)「ライトハンド奏法すごい!僕も格好よくギター弾けるようになりたいなー」


~ギタリスト紹介~

(・ω・)せっかくなのでギタリストの動画紹介してみます。(ちょっと古め)


Django Reinhardt & Stéphane Grappelli – Jattendrai Swing 1939 – LIVE!


ジャズと歴史にまつわる話 より

ジャンゴ・ラインハルト(1910-1953)
妻を炎から救おうとして、彼は両足と左手に大火傷を負ってしまったのです。薬指と小指は無残にも熱で麻痺し曲がったままになってしまいました。そのハンデを克服し、それまでと違った指使いの方法を編み出して再びギターが弾けるようになりましたが、早い運指は叶いません。これが、ジャンゴのギターに独特のよさを与えたのだといわれています。それでも恐ろしく早いです。ジャンゴのバンドでヴァイオリンを弾くのは、ステファン・グラッペリです。



Wes Montgomery Performing John Coltrane’s “Impressions” Live In 1965 [Jazz]


ギブソン・ギタリスト偉人伝:ウェス・モンゴメリー より

John Leslie Montgomery (1923 – 1968)
45歳でこの世を去っていますが、後世に信じられないほどの遺産を遺しています。意外にも彼が6弦ギターを弾き始めたのは20歳の頃と遅く、チャーリー・クリスチャンに影響を受けてのことでした。ところが、彼は程なくスターになるのです。モンゴメリーは独学でした。モンゴメリーのサウンドは瞬く間に、オクターヴ奏法と定義づけられました。



Purple Haze (Live at the Atlanta Pop Festival) (Digital Video)

ローリングストーン誌の選ぶ最も偉大な100人のギタリスト より

ジミ・ヘンドリックス(1942-1970)
「ロック史上最高の楽器演奏者」とも評される。次々と新しい技法を生み出し、エレキギターの表現力を各段に広げた。27歳で亡くなるまで、わずか数年のプロ生活だったが、伝説的な存在となり、死後も作品が世界中で売れ続けている。



Chuck Berry – Johnny B. Goode live

エレキギター博士 エレキギターの総合情報サイト より

チャック・ベリー(1926-2017)
特徴的なフレージングや若者の心を掴む歌詞、ダイナミックなステージングなどでも知られ、「ロックンロールを創造した者を一人に限定することはできないが、最も近い存在はチャック・ベリー」だと言われています。宇宙探査機ボイジャー1号及び2号(1977年)に搭載された「ゴールデンレコード」には、バッハやベートーヴェン、モーツァルトらの作品に並んで「ジョニー・B・グッド」が収録されました。何万年後になるか分かりませんが、宇宙人が地球のロックンロールを聴くかもしれません。


(・ω・)ギターって、かっこいい!

以上。

【勉強会】~高尿酸血症~

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健康診断で必ず目にする「尿酸値」。高尿酸血症は”痛風”などの病気の原因になる。
精神科と直接関係する疾患ではないものの、一般医学の知識として復習しておきましょう。


高尿酸血症の怖い合併症 より

同webサイトに、病態から治療、予防、生活習慣の改善、など詳しく分かりやすく(イラストが生々しい…)解説されています。


ガイドライン(2012年度の第2版まではweb上で無料で公開されています) より

2020.10.12_01

このフローチャートは最新版のガイドラインでも同じ。
症状が無い(健康診断でたまたま見つかった)→尿酸値 8.0未満を目標に。
症状がある(痛風関節炎、痛風結節)→直ちに薬物治療開始!
ちなみに最新版のガイドラインでは「できれば尿酸値6.0を切るのが望ましい」と書かれているらしい。

病態

「産生過剰型」(尿酸が作られすぎる)
「排泄低下型」(腎臓から出ていかない)
大きく分けるとこの2種。ちなみに日本人では「排泄低下型」が多いらしい。
内科の先生は、この病態を見極めてお薬を処方しています。


生活指導

肉・魚を食い過ぎない。
お酒は控えめに。
しっかり水分を摂る。
程よく運動する。

…うん、普通。普通に健康的な生活が一番なのです。


まとめ

無症状でも、いきなり尿管結石で発症することがあるため恐ろしい、それが「高尿酸血症」。
腎臓がダメージ受けるレベルになると、透析治療が必要になる可能性もある。

ちなみに学生時代、同級生が発症したことがあるのですが、普段
(・∀・)イェーイ
って感じの明るく活発な彼、
(●皿●;;;;;;;)ギィィィェェェェ
って感じに鬼の形相で痛みに耐えていました。

男性の生涯罹患率は約15%。誰が発症してもおかしくない。やばい。
健康診断はきちんと受けましょう。少なくとも年に1回は血液検査、おすすめです。


以上。

【医学雑誌】~脳科学、functional MRIについて~



精神療法 第46巻4号 脳科学と精神療法

なかなか興味深いテーマだったので紹介。
精神科は「こころ」を扱う科ですが、「こころの活動」と「脳の活動」の関係については未だ研究途上。
雑誌の冒頭から「このような挑戦的な特集があっただろうか、しかも本誌『精神療法』における特集だ、ちなみに筆者が道場破りの如く編集委員会に殴り込んだわけではありません」とロックンロールな表現。
(この雑誌に限らず、精神科系の医学雑誌、どれも文章が個性的で面白く、読みやすい。)
(文章を書いたり読んだり、いっぱい話したり聞いたりする専門家ですからね、精神科医ってのは)

精神療法を実施したときの脳の働きの変化を調べることで、「改善した・してない」を可視化する試みや、
患者さんに「この部分が活性化してますねー」と実際に見てもらうことで実感を与える”ニューロフィードバック療法”の紹介
ニューロフィードバック療法
ヒューマノイドロボットを用いた、自閉スペクトラム症の人へのカウンセリング

などなど興味深いテーマが纏まっています。最新の知見って感じの特集ですね。


fMRIとは何ぞや


で、この特集において「fMRI」を用いた研究ってのが頻回に出てきます。
こいつが何者か、一応解説。

脳循環代謝オンラインジャーナル(日本脳循環代謝学会)
Functional MRI(機能診断とその応用) 井上敬,小川彰 (脳循環代謝 16:152~158,2004) より

血液にはヘモグロビンが含まれており、これはMRIの磁力で捉えることが出来ます。
血流が増加したかどうかを見ることで、脳が活性化しているかどうかが分かるのです。
(脳代謝による還元ヘモグロビンが、血流増加部位においては相対的に減少し、T2*強調画像で高信号となる)

様々な研究が積み重なり、徐々に
”特定の感情と関連する脳の部位”とか”特定の行動をコントロールしている脳の部位”などが分かってきています。

ただし脳血流増加=脳活性化、という前提が常に正しいという保証はないので、そこは注意。
画像解析・解釈においてはソフトウェア面の技術も問われます。これからもたくさんのデータを集めていく必要あり。


おまけ ~とある先輩研究者からのオススメ書籍~

(・ω・)画像解析の研究、面白そうです。何か入門書とかありますか?
(〇w〇)「プログラミングが必須。Deep Learningの基本は抑えておきたいところ」
(〇w〇)「プログラミングも数学も、全てゼロから教えてくれる最強の本がコレだっ」

ゼロから作るDeep Learning ――Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
斎藤 康毅 著 2016年09月 発行 定価3,740円
ISBN:978-4-87311-758-4


一応買ってみた。
Σ(・ω・)な、なんじゃこりゃああ!!?意味がわからん!

難しい!私の頭ではついていけん。
だが、挫けてたまるかッ


ゼロからやさしくはじめるPython入門 基本からスタートして、ゲームづくり、機械学習まで楽しく学ぼう!
著作者名:クジラ飛行机 書籍:2,541円
ISBN:978-4-8399-6469-6

ということで上記本も買った。こっちは読破できた。


後は数学への理解だ。数学が分からんとDeep Learningは勿論、画像解析研究の世界に辿り着けん。
勉強あるのみ。


以上。