医局日記

【医局会】~停電~

ikyoku_kai


(`・ω・)「新人勧誘、皆さんお疲れ様でした!今後は『専攻医登録』についての情報共有をお願いします。まだ申し込みは始まってないみたいだけど…」
(σ‿ σ)「私が去年申し込んだのが秋頃だったので、そろそろだと思います」

(`・ω・)「あと”脳波解析判定プログラム”なるものを導入します!お値段、安くは無いが高過ぎでもなかったんで買っちゃいました。臨床には勿論、研究にも役に立ちますよ!ぜひ皆さん活用してください!」
「おおっ」「それは凄い」「ありがたい」


(`〇-〇)「当直シフト係より。12月の当直表、完成しました」
(´=ω=)「のあああああああああ」
(`〇-〇)「?」
(`〇-〇)「交替希望あれば、あとは個別に交渉・調整お願いしますね」
(´=ω=)「はーい。(間に合わなかった…)」


(´=ω=)「11月末頃、学生の再試があります。試験監督、誰かやっていただけたら」
「げ、この日は外来じゃないか」「外勤の日と被らない?」「困ったなぁ」
(`・v・)「えーっと、前回の試験監督、誰でしたっけ。まだやってない人居るかな?」
(´-ω-)「…あくまで再試なので、みんな本試験で受かってくれたら嬉しいです」
(`^ω^)「学生さん達の頑張りを信じましょう!」


(´・∀・)「研修会のお知らせです!」
(´・∀・)「DPAT研修会、自殺予防研修会、依存症治療の研修会、が予定されています。ぜひ参加を!」
…(・ω・)”予約先着順”とのことで…。この場で詳記は控えます。
…(・ω・)申し訳ありませんが、参加希望者は各自、自力で調べて申し込んでください!

(´・∀・)「あと、今度の精神科集団会、僕が発表者です。予行演習しますので皆さん宜しくお願いします」


~停電~

(´=ω=)「あ、そういえば今日、点検のために研究棟(ここ)が停電になりまーす」
(`・ω・)「そうだった、今のうちにお弁当買ってこなくっちゃ」
(`^ω^)「何時からでしたっけ?」
(^0^)「1時からです!」
(`・ω・)「ありゃあ、もう直ぐじゃないか!」

…ぷつん!

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( `-ω)「…消えましたね」
(σ‿ σ)「暗いですねー」
(´=ω=)「あああお湯が出なくなったぁぁ!間に合わなかった…」
(`・ω・)「まあ良いや。それでは雑談でもして過ごしましょうか~」


(・ω・)15時頃、無事電力復旧しました!


以上。

【医局雑談】~ギターって楽しいよね~

~お昼休み~

(`・ω・)「エディの追悼記事読んでくれた?!」
(`^ω^)「まだ読んでませんでした」
(´=ω=)「有名なギタリストなんでしたっけ?詳しくなくって…」
(`・ω・)「絶対聴いたことあるハズだよ!」
(・ω・)プロジェクター用意しました!
(´・∀・)「お疲れ様でs…おおっ!?」


Van Halen – Jump (Official Music Video)

(´=ω=)「あー聴いたことあります、この曲かー」
(`^ω^)「本当、気持ちよくギター弾いてますね!格好いいなー」
(`・ω・)「だよね!」
(`^ω^)「僕もギター練習してみたんですけど、Gコードで指が攣りそうになっちゃいました」
(`^ω^)「ライトハンド奏法すごい!僕も格好よくギター弾けるようになりたいなー」


~ギタリスト紹介~

(・ω・)せっかくなのでギタリストの動画紹介してみます。(ちょっと古め)


Django Reinhardt & Stéphane Grappelli – Jattendrai Swing 1939 – LIVE!


ジャズと歴史にまつわる話 より

ジャンゴ・ラインハルト(1910-1953)
妻を炎から救おうとして、彼は両足と左手に大火傷を負ってしまったのです。薬指と小指は無残にも熱で麻痺し曲がったままになってしまいました。そのハンデを克服し、それまでと違った指使いの方法を編み出して再びギターが弾けるようになりましたが、早い運指は叶いません。これが、ジャンゴのギターに独特のよさを与えたのだといわれています。それでも恐ろしく早いです。ジャンゴのバンドでヴァイオリンを弾くのは、ステファン・グラッペリです。



Wes Montgomery Performing John Coltrane’s “Impressions” Live In 1965 [Jazz]


ギブソン・ギタリスト偉人伝:ウェス・モンゴメリー より

John Leslie Montgomery (1923 – 1968)
45歳でこの世を去っていますが、後世に信じられないほどの遺産を遺しています。意外にも彼が6弦ギターを弾き始めたのは20歳の頃と遅く、チャーリー・クリスチャンに影響を受けてのことでした。ところが、彼は程なくスターになるのです。モンゴメリーは独学でした。モンゴメリーのサウンドは瞬く間に、オクターヴ奏法と定義づけられました。



Purple Haze (Live at the Atlanta Pop Festival) (Digital Video)

ローリングストーン誌の選ぶ最も偉大な100人のギタリスト より

ジミ・ヘンドリックス(1942-1970)
「ロック史上最高の楽器演奏者」とも評される。次々と新しい技法を生み出し、エレキギターの表現力を各段に広げた。27歳で亡くなるまで、わずか数年のプロ生活だったが、伝説的な存在となり、死後も作品が世界中で売れ続けている。



Chuck Berry – Johnny B. Goode live

エレキギター博士 エレキギターの総合情報サイト より

チャック・ベリー(1926-2017)
特徴的なフレージングや若者の心を掴む歌詞、ダイナミックなステージングなどでも知られ、「ロックンロールを創造した者を一人に限定することはできないが、最も近い存在はチャック・ベリー」だと言われています。宇宙探査機ボイジャー1号及び2号(1977年)に搭載された「ゴールデンレコード」には、バッハやベートーヴェン、モーツァルトらの作品に並んで「ジョニー・B・グッド」が収録されました。何万年後になるか分かりませんが、宇宙人が地球のロックンロールを聴くかもしれません。


(・ω・)ギターって、かっこいい!

以上。

【勉強会】~高尿酸血症~

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健康診断で必ず目にする「尿酸値」。高尿酸血症は”痛風”などの病気の原因になる。
精神科と直接関係する疾患ではないものの、一般医学の知識として復習しておきましょう。


高尿酸血症の怖い合併症 より

同webサイトに、病態から治療、予防、生活習慣の改善、など詳しく分かりやすく(イラストが生々しい…)解説されています。


ガイドライン(2012年度の第2版まではweb上で無料で公開されています) より

2020.10.12_01

このフローチャートは最新版のガイドラインでも同じ。
症状が無い(健康診断でたまたま見つかった)→尿酸値 8.0未満を目標に。
症状がある(痛風関節炎、痛風結節)→直ちに薬物治療開始!
ちなみに最新版のガイドラインでは「できれば尿酸値6.0を切るのが望ましい」と書かれているらしい。

病態

「産生過剰型」(尿酸が作られすぎる)
「排泄低下型」(腎臓から出ていかない)
大きく分けるとこの2種。ちなみに日本人では「排泄低下型」が多いらしい。
内科の先生は、この病態を見極めてお薬を処方しています。


生活指導

肉・魚を食い過ぎない。
お酒は控えめに。
しっかり水分を摂る。
程よく運動する。

…うん、普通。普通に健康的な生活が一番なのです。


まとめ

無症状でも、いきなり尿管結石で発症することがあるため恐ろしい、それが「高尿酸血症」。
腎臓がダメージ受けるレベルになると、透析治療が必要になる可能性もある。

ちなみに学生時代、同級生が発症したことがあるのですが、普段
(・∀・)イェーイ
って感じの明るく活発な彼、
(●皿●;;;;;;;)ギィィィェェェェ
って感じに鬼の形相で痛みに耐えていました。

男性の生涯罹患率は約15%。誰が発症してもおかしくない。やばい。
健康診断はきちんと受けましょう。少なくとも年に1回は血液検査、おすすめです。


以上。

【医学雑誌】~脳科学、functional MRIについて~



精神療法 第46巻4号 脳科学と精神療法

なかなか興味深いテーマだったので紹介。
精神科は「こころ」を扱う科ですが、「こころの活動」と「脳の活動」の関係については未だ研究途上。
雑誌の冒頭から「このような挑戦的な特集があっただろうか、しかも本誌『精神療法』における特集だ、ちなみに筆者が道場破りの如く編集委員会に殴り込んだわけではありません」とロックンロールな表現。
(この雑誌に限らず、精神科系の医学雑誌、どれも文章が個性的で面白く、読みやすい。)
(文章を書いたり読んだり、いっぱい話したり聞いたりする専門家ですからね、精神科医ってのは)

精神療法を実施したときの脳の働きの変化を調べることで、「改善した・してない」を可視化する試みや、
患者さんに「この部分が活性化してますねー」と実際に見てもらうことで実感を与える”ニューロフィードバック療法”の紹介
ニューロフィードバック療法
ヒューマノイドロボットを用いた、自閉スペクトラム症の人へのカウンセリング

などなど興味深いテーマが纏まっています。最新の知見って感じの特集ですね。


fMRIとは何ぞや


で、この特集において「fMRI」を用いた研究ってのが頻回に出てきます。
こいつが何者か、一応解説。

脳循環代謝オンラインジャーナル(日本脳循環代謝学会)
Functional MRI(機能診断とその応用) 井上敬,小川彰 (脳循環代謝 16:152~158,2004) より

血液にはヘモグロビンが含まれており、これはMRIの磁力で捉えることが出来ます。
血流が増加したかどうかを見ることで、脳が活性化しているかどうかが分かるのです。
(脳代謝による還元ヘモグロビンが、血流増加部位においては相対的に減少し、T2*強調画像で高信号となる)

様々な研究が積み重なり、徐々に
”特定の感情と関連する脳の部位”とか”特定の行動をコントロールしている脳の部位”などが分かってきています。

ただし脳血流増加=脳活性化、という前提が常に正しいという保証はないので、そこは注意。
画像解析・解釈においてはソフトウェア面の技術も問われます。これからもたくさんのデータを集めていく必要あり。


おまけ ~とある先輩研究者からのオススメ書籍~

(・ω・)画像解析の研究、面白そうです。何か入門書とかありますか?
(〇w〇)「プログラミングが必須。Deep Learningの基本は抑えておきたいところ」
(〇w〇)「プログラミングも数学も、全てゼロから教えてくれる最強の本がコレだっ」

ゼロから作るDeep Learning ――Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
斎藤 康毅 著 2016年09月 発行 定価3,740円
ISBN:978-4-87311-758-4


一応買ってみた。
Σ(・ω・)な、なんじゃこりゃああ!!?意味がわからん!

難しい!私の頭ではついていけん。
だが、挫けてたまるかッ


ゼロからやさしくはじめるPython入門 基本からスタートして、ゲームづくり、機械学習まで楽しく学ぼう!
著作者名:クジラ飛行机 書籍:2,541円
ISBN:978-4-8399-6469-6

ということで上記本も買った。こっちは読破できた。


後は数学への理解だ。数学が分からんとDeep Learningは勿論、画像解析研究の世界に辿り着けん。
勉強あるのみ。


以上。

災難続き、厄年なのか?

今回は五島つばきマラソンの後編にしようと思いましたが、この1ヶ月間笑いが出るしかにないくらいに災難続きなので、自虐ネタとして記してみることにしました。

①9月9日

家で晩酌していて、トイレに行こうとしたところで左足の先をガツンとぶつける。

その日は酔っていたのであまり感じなかったけど、次の日目が覚めると小指が痛い痛い。見てみるとどす黒くなってました。

病気怪我の場合でも休むと年休を使うことになるのが嫌なので病院には行きませんでしたが、今思えば骨にひびは入っていたかもしれません。

ようやく痛みが治まってそろそろ走れるかな、というときに…。


②9月29日

外勤が終わってから、近くを走っているときに、右足を毒虫に刺されて次の日にパンパンに腫れる。

これは何ヶ月か前にも同じようなことになったので、そのときの経験を生かして抗生剤を処方してもらいました。

おかげで腫れは日に日によくなっていたのですが…。


③10月2日

当直明けの疲れた体で午後の仕事をしているときに、なんとなく左の脇腹が痛い。どうも表面ではなく、中からの痛み。

見てみると、ポツポツと発疹が出来ていました。

昔から私は、疲れがたまると蕁麻疹が出ることがたまにありましたが、その時はムヒを塗れば治っていました。その時と同じやつだろうと思ってムヒを塗ってましたが、一向によくなりません。

次の日になると発疹はやや広がっていました。そこで毒虫用の軟膏を塗りましたが、それも全く効きません。

次の日になって、発疹が綺麗に左の前腹部から背部にかけて広がっているのを見て、私は確信しました。


そう、帯状疱疹です。


ストレスらしいストレスは思い当たる節がありませんでしたが、今思えば、大学では家族説明が続く、新機種のrTMSなどでかなり張り切っていた、当直は引くことが多かった、さらに大阪などに出張に行ったりしてたので、気づかない間に疲れは溜まっていたのかもしれません。


結局は5日午後に皮膚科に行って抗ウイルス薬を出してもらいましたが、本当に大変だったのは7日でした。

左脇腹や背中がチクチク痛む、左手がピリッと来て力が入らない、左足は痛いというかしびれというか、なんとも言えない不思議な感覚に悩まされる。

左足だったからまだよかったけど、右足だったら運転が大変だっただろうなあ…。


帯状疱疹の本当の怖さはかゆみでなく、痛みだと思い知らされました…。


幸い、木曜からは皮膚の症状は少しずつよくなり、痛みもまだ残るものの、水曜みたいなどうにもならない感じではありませんが、この週末も静養だと思っています。


一方で収穫もありました。「当直日が休肝日だ」というくらいに、当直の日以外はほぼ毎日飲んでいた私が、抗ウイルス薬を飲み始めた5日から、現在(10日朝)まで1滴の酒も飲んでいません。

最初は苦痛で仕方なかったですが。木曜くらいになると段々飲まなくていいやと思い始めてきました。これは大きな進歩かなと思います。


それにしても1ヶ月足らずの期間でこれだけ重なると、本気でお祓いに行こうかなと思います。あとは年休のことは気にせず、どうしようもなくなったらちゃんと病院行こう…。あ、仕事ではなく自分が患者としてですよ!



【雑誌紹介】~臨床精神医学より、若手医師へ~


臨床精神医学 2015年 vol.44 No.6 特集 若手医師に伝えたい精神科診療の基本
出版元であるアークメディア社のwebには何故か注文ページなかった。
別サイトになりますが注文、紹介等はこちらで。

ジャンルが幅広い上に内容も詰まっていて、うまく纏められん。ぜひ読んで欲しい。
とりあえず紹介(?)がてら、私の独断と偏見で名言(?)をpick up。


・「今後を予測する」という視点を忘れずに。診断の本質とは「未来の予測」である。

・伝統的診断も操作的診断も「コミュニケーション能力」が要求される。患者との良好な関係性を確立できて初めて明らかになることが少なくない。

・(うつ病では)薬物療法のみでは2年間で7割が再発するのに対し、家族療法、生活技能訓練などの併用によって再発率が有意に低下する。薬物ですべてを解決させようと思わず、広い視点をもつことが大切。

・「なぜ統合失調症になったのか、入院しなければならなかったのか」という問いに、認知機能・精神病理・脳機能を答えても「病を得るという不合理」の答えにはならない。病気と苦労を体験することで気付いた意味、価値、在り方。それらは大切な、人の成長と社会の発展についての普遍的な理念である。

・強制入院制度に関する書類審査では法律家も参加している。手間のかかる書類照会をあえてするのは、人権に関わる問題や精神医学的に確認したい点があるからである。

・当事者にとっては「主治医の存在」や「主治医の役割」は思った以上に大きく、病状を左右する可能性も高い。


などなど。

予診、診断、器質的疾患、薬物療法、精神療法、多職種連携、リエゾン、など幅広く取り上げられています。


私、常に自問自答しているのですが、精神科医とは一体、何者なのだろうか。
精神科医にしか出来ないことってあるだろうか。それは何だろうか。
精神科医の腕の良し悪しは、何によって決まるのだろうか。
これからの時代、精神科医には何が求められているのだろうか。

そんな疑問の答えに少し近づけたきがします(・ω・)
以上。

【教授の音楽療法】~巨星墜つ!!~


日本経済新聞 米の名ギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンさん死去 2020/10/7

British Rockばかりでなく、American Rockも取り上げてというリクエスト
にそろそろ答えようかと準備をしていた矢先に突然の訃報が飛び込んできまし
た。
American hard rock の代表的バンドであるバン・ヘイレン(Van Halen)のギ
タリスト、エドワード・バン・ヘイレンが享年65歳で亡くなりました。活動の
最盛期は1980~90年代ですが、今でも世界中に熱狂的なファンが多数います。
リードボーカルはデビッド・リー・ロス、サミー・ヘイガーなどと替わりまし
たが、ドラムスのアレックスとギターのエディの兄弟は不動です。底抜けに明
るい、前向きな、元気をもらえる、American hard Rockの典型でした。
彼らの曲の中から、私の好きな彼らの曲と関連動画を紹介したいと思います
他にも、Why can this be love, When it’s love, Hot for teacher, Dance the
night away, I’ll wait, Panamaなど佳曲は多いです。R.I.P. Eddie!
1. 彼らのデビューヒット。オリジナルは60年代のイギリスのロックバンドであ
るthe Kinksです。IntroからEddieのギターがさく裂しています。
Van Halen – You Really Got Me (Official Music Video)
2. Van Halenといったらまずこれでしょうか?オリジナル以外でもどうぞ。
Van Halen – Jump (Official Music Video) オリジナル版です。Eddieが実
に楽しそうにスーパーギターテクニックを披露しています。
Jump (Van Halen); drum cover by Sina
多分middle teenの少女のドラム、大したものです。
王様 ひとりin金沢 『ERUPTION~ぴょん! JUMP』ヴァン・ヘイレン
お約束の王様の「直訳ロック」から。ギターテクは大したもの、歌に入っての「脱力
感」もいい感じです。要するに“ナンパ”の歌ですね。
3. The Blue Angels – Set to Van Halen's Dreams
米海軍ブルーエンジェルズの見事な曲芸飛行とともにどうぞ。
RIP, Eddie Van Halen. Spread your wings, get higher and higher, straight up you fly!
4. Van Halen – Can't Stop Loving You
何にでも そして誰にでも然るべき時期と場所がある
力いっぱい押してみても、何も巡ってこないし 何も変わらない
だからといって 努力を止めて成り行きに任せるなんてことできるかい?
おまえを抱きしめて言いたいんだ 投げ出してはいけないと!
別れるなんて言わずに俺の言葉を聞いてくれ 愛さずにいられないんだ!
俺が何を言おうと何をしようと、俺の気持ちに偽りはない!おまえのことを愛さずにはいられないんだ
友を変えること 住む場所を変えること 考えを変えること 言うことを変えること
これらはいつだってできる おまえならわかってくれると思う
自分の心の中を覗いてみれば 俺がそこにいるってことを
だからくじけないで 俺もがんばるから
「いいからおいでよ」と おまえに言ってもらいたいんだ!
何をすべきか 俺はわかっている
レイ、あなたが言ったことは本当だったよ
愛する気持ちはどうやったって止められないってこと
明るいだけのバンドではないのがよくわかる歌詞です。
最後のレイというのは無論、I can’t stop loving you を歌ったRhythm&Bluesの
巨人Ray Charlesのことです。歌詞内容は恋愛のことを歌っていますが、まさに
「人生の応援歌」ですね!動画もそれに合わせた内容です。
最後にもう一度、Thanks & Rest In Peace, Eddie!

米国の伝説のギタリストとして知られるエディ・ヴァン・ヘイレンさんが6日、がんの闘病の末に死去した。65歳だった。
エディさんは、右手の指でギターの弦を押さえたりたたいたりする「ライトハンド奏法(タッピング奏法)」を確立したことで有名で、世界で多くのギタリストが同奏法を取り入れた。歌手マイケル・ジャクソンさんが初めてロックの分野に踏み込んだ名曲「今夜はビート・イット」のリードギター演奏でも知られる。

(`;ω;)「エディの追悼記事、書かせていただきます!」


巨星墜つ!!

British Rockばかりでなく、American Rockも取り上げてというリクエストにそろそろ答えようかと準備をしていた矢先に突然の訃報が飛び込んできました。
American hard rock の代表的バンドであるバン・ヘイレン(Van Halen)のギタリスト、エドワード・バン・ヘイレンが享年65歳で亡くなりました。活動の最盛期は1980~90年代ですが、今でも世界中に熱狂的なファンが多数います。

リードボーカルはデビッド・リー・ロス、サミー・ヘイガーなどと替わりましたが、ドラムスのアレックスとギターのエディの兄弟は不動です。底抜けに明るい、前向きな、元気をもらえる、American hard Rockの典型でした。
彼らの曲の中から、私の好きな彼らの曲と関連動画を紹介したいと思います。

他にも、Why can this be love, When it’s love, Hot for teacher, Dance the night away, I’ll wait, Panamaなど佳曲は多いです。
R.I.P. Eddie!


1. 彼らのデビューヒット。オリジナルは60年代のイギリスのロックバンドであるthe Kinksです。IntroからEddieのギターがさく裂しています。

Van Halen – You Really Got Me (Official Music Video)


2. Van Halenといったらまずこれでしょうか?オリジナル以外でもどうぞ。

Van Halen – Jump (Official Music Video)
オリジナル版です。Eddieが実に楽しそうにスーパーギターテクニックを披露しています。


Jump (Van Halen); drum cover by Sina
多分middle teenの少女のドラム、大したものです。


王様 ひとりin金沢 『ERUPTION~ぴょん! JUMP』ヴァン・ヘイレン
お約束の王様の「直訳ロック」から。ギターテクは大したもの、歌に入っての「脱力感」もいい感じです。要するに“ナンパ”の歌ですね。


3. The Blue Angels – Set to Van Halen’s Dreams

Van Halen – Dreams (Blue Angels)
米海軍ブルーエンジェルズの見事な曲芸飛行とともにどうぞ。
RIP, Eddie Van Halen. Spread your wings, get higher and higher, straight up you fly!


4. Van Halen – Can’t Stop Loving You

Van Halen – Can’t Stop Loving You

何にでも そして誰にでも然るべき時期と場所がある
力いっぱい押してみても、何も巡ってこないし 何も変わらない
だからといって 努力を止めて成り行きに任せるなんてことできるかい?
おまえを抱きしめて言いたいんだ 投げ出してはいけないと!
別れるなんて言わずに俺の言葉を聞いてくれ 愛さずにいられないんだ!
俺が何を言おうと何をしようと、俺の気持ちに偽りはない!おまえのことを愛さずにはいられないんだ
友を変えること 住む場所を変えること 考えを変えること 言うことを変えること
これらはいつだってできる おまえならわかってくれると思う
自分の心の中を覗いてみれば 俺がそこにいるってことを
だからくじけないで 俺もがんばるから
「いいからおいでよ」と おまえに言ってもらいたいんだ!
何をすべきか 俺はわかっている
レイ、あなたが言ったことは本当だったよ
愛する気持ちはどうやったって止められないってこと

明るいだけのバンドではないのがよくわかる歌詞です。
最後のレイというのは無論、I can’t stop loving you を歌ったRythm & Blues巨人Ray Charlesのことです。歌詞内容は恋愛のことを歌っていますが、まさに「人生の応援歌」ですね!動画もそれに合わせた内容です。

最後にもう一度、Thanks & Rest In Peace, Eddie!

【医局会】~…の後の雑談~

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医局会

(・ω・)間に合わなかったー、医局会出席できなかった。
(・ω・)どんな議題でした?

(^0^)「DPATの研修が有るとか無いとか」
(`^ω^)「点検のため停電になる日時のお知らせとか」
( `-ω)「他は特に無かったです」

(・ω・)どうも。


雑談

(´・∀・)「!あの姿は!」
(´=ω=)「某病院へ派遣中の某医員!」
(σ‿ σ)「お久しぶりですー」

(´〇∇〇)「お久しぶりですー。ちょっと用事あって寄りました」

(`^ω^)「今、飼い犬と飼い猫と空手と剣道について語り合っていたところだよ!」

(´〇∇〇)「??」



(´=ω=;)「はぅッ腹が」

Σ(・ω・)どうなされた医局長

(´=ω=;)「いや今日、健康診断でバリウム飲んだんだけど」
(´=ω=;)「検査終わって、バリウムが腸を流れてきて今まさに」
(´=ω=;)「はうぅ」

(・ω・)検査お疲れ様でしたー



(・ω・)それにしても久しぶりです。最近どうお過ごしですか?

(´〇∇〇)「リングフィットと自炊で健康的に過ごしてますー」

(・ω・)リングフィット…!


リングフィットアドベンチャーをガチでプレイした漫画が経験者に響きまくる 2020年02月12日

(´〇∇〇)「あと〇滅の●、面白いですねー。僕、漫画好きなので」
(σ‿ σ)「私も読みましたー。展開が早くて面白いです」
(´〇∇〇)「あの描写については~」
(σ‿ σ)「私の解釈としては~」

(・ω・)おお、なんとなく懐かしい空気だ


特にオチなし。以上。

【精神医学】~病名告知~


医学書院 精神医学 2020年08月号 (通常号) ( Vol.62 No.8)
特集 精神科医療における病名告知 伝えるか,伝えるべきでないか? 伝えるなら,いつ,どのように伝えるか?

臨床医としては避けて通れない課題。
雑誌の内容をかいつまんで紹介します。


統合失調症

1990年代(精神分裂病、の病名であった時代)に比べると、徐々に病名告知が進んできてはいるものの、2000年代においても約1/3の医師が「本人には原則として告知しない」と回答している。

悩ましいのが数十年間にわたって治療中で、主治医が交代したケース。交代したばかりで信頼関係が不十分なまま告知するのは、患者さんにとってプラスに働くとは限らない。ただ、告知していなくても患者さん自身なんとなく気づいていることも多い。診断書などの書類を通じて知るケースが3割ほどとのこと。

大事なのは「告知し、心理教育へつなげる」ことである。ただ病名を伝えるだけでは無責任。

告知のタイミングとしては、発症初期・症状がピークの時期は避けたい。そもそも精神科では初診時に確定診断を下すことが難しい。典型的なタイミングとしては、急性期を乗り越え回復期に入り、リハビリテーション・社会復帰を進めていく時期と思われる。

本人抜きで家族に告知するのは、信頼関係にヒビが入る恐れがある。できれば本人・家族は勿論、看護師、精神保健福祉士などと一緒の面談の場を設けるのが良いだろう。なお、いきなり資料を準備しておくより、最初は口頭で告知し簡単な心理教育を行い、後日時間をかけてすすめていくのが良いかも。

告知においては、「患者さん自身がどう解釈しているか、どういう病名を想定しているか」を予め訪ねておくと良い。

告知した後の患者さん本人の様子を、看護師さんやご家族など、周囲の人々から情報を得てしっかり把握しておくこと。


双極性障害

「診断は変わる可能性がある」ことをきちんと説明する。

I型、II型の分類については積極的に伝えなくて良い。心理教育・治療方針自体に大きな違いは無い。

躁状態については、患者さんの自覚が乏しいことが多い。「調子が良い時期がありませんでしたか?」と尋ねる方が診断根拠となる情報を集めやすいことも。

ライフチャートの作成を推奨。病名告知の後、心理教育が大事であるのはどの疾患でも同じ。

lifechart

日本うつ病学会 双極性障害委員会 ライフチャート より


身体症状症

いわゆる「検査しても身体に異常は無いのに、身体の症状に苦しめられる」病気。
この疾患の病名告知は慎重に進める必要がある。信頼関係が十分に築かれる前、特に初診時には告知を避けるべき。

治療者側が「身体に何も問題ないんですよ」という態度では、信頼関係を損ねるし、現実の症状として苦しんでいる患者さんにとっては何の助けにもならない。
「症状が回復可能であること」を、患者さんが受け入れられるよう、タイミング・心理教育を十分に工夫する必要がある。


パーソナリティ障害

患者さん本人と、周囲の人々の認識が大きくズレていることも少なくない疾患。
患者さんごとに問題点、状況が大きく異なるため、あまり一般化しようとしない方が良い。

「人格、人柄の問題ではないこと、改善が見込めること」を強調して伝える必要がある。

告知自体が一つの治療行為であり、実施に際しては様々な条件を考慮する。


その他、まとめ

上記雑誌においては「認知症」「発達障害」「難治性がん」などについても記事が載っています。

今回紹介した項目についても、本文ではもっと様々な状況・条件など細かに書かれています。(かなり強引に纏めたので私の解釈が間違っている部分があるかもしれません。ご指摘いただければ幸いです。)

精神科の臨床に携わる方々、ぜひご一読を。

【抄読会】~双極性障害に使うお薬の変遷、アメリカでは~

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(`・ω・)「今日は僕の発表です!プリントみんな行き渡ったかな?」
(`・ω・)「The Amerikan Journal of Psychiatryというアメリカの雑誌から。無料で読めます」

20-Year Trends in the Pharmacologic Treatment of Bipolar Disorder by Psychiatrists in Outpatient Care Settings
Taeho Greg Rhee et al. The Amerikan Journal of Psychiatry 2020;177:706-715

(`・ω・)「”双極性障害(躁うつ病)について、外来通院で使われるお薬、20年間の変遷”を扱ったものです」
(`・ω・)「データ量が凄いですね、20年間分、たくさんの病院、データをかき集めたみたい」
(`・ω・)「では早速結果から。Figure(図).1をご覧ください」

:Second Generation Antipsychotic(新規抗精神病薬)
:気分安定薬(リチウム + それ以外)
:リチウム
:リチウム以外の気分安定薬(抗てんかん薬)

(`・ω・)「日本の場合もそうだけど、かつては”気分安定薬”が第一選択でした。」
(`・ω・)「ところが90年代までは10%の使用率だったSGA(抗精神病薬)が、今やトップクラスの使用率です」
(`・ω・)「そして次にお見せするFigure.2は、”抗うつ薬”が使われる場合についてのデータです」

AD:Anti Depressant(抗うつ薬)
MS:Mood Stabilizer(気分安定薬)
AP:Anti Psycotic(抗精神病薬)

(`・ω・)「びっくりしたのが、オレンジの”抗うつ薬単剤”ですね」
(`・ω・)「ガイドラインにもありますが、”双極性障害(躁うつ病)”への抗うつ薬投与は原則として避けるものです」
(`・ω・)「特に抗うつ薬単剤投与って、日本では禁忌と考えられてきました。うつ症状が良くなっても気分が不安定になってしまうため、全体として症状悪化する危険が大きいからです」
(`・ω・)「どうしても抑うつ症状が酷い場合、他の薬と併用というかたちで使われることはあるのですが…」
(`・ω・)「それにしても、単剤投与も含めて結構強気に使われていることにびっくりしました」

(´-ω-)「アメリカでは”併存疾患”についても熱心に扱われるので、その違いかもしれませんね」
(´-ω-)「日本では主病名が重視され、主病名に対する治療薬を”主剤”として軸にしますが」
(´-ω-)「精神疾患においては、併存症も多いものです。双極性障害と不安症、とか」
(´-ω-)「そうした総合的な判断から、こうしたお薬の使われ方になっているのでしょう」

(`・ω・)「ちなみに日本うつ病学会のガイドライン2020(リンク)、オンラインで読めます」
(`・ω・)「ぜひ読んでください。最新のお薬まで言及されてますよ!」



気分障害圏(うつ病、双極性障害)は非常に多い疾患であり、治療法も日進月歩です。
医療関係者においては常に最新のガイドライン、確認しておきましょう。