医局日記

ここからが真のスタート

このたび5月11日付で、私は精神保健指定医の指定を受けました。一緒に大阪まで口頭試問を受けに行った現在他病院出向中のS先生も指定医に。


私は最短コースから2年遅れて指定医になりました。レポート提出に必要な症例が揃わずに1年遅れ、初めて指定医を申請した昨年はレポート落ちに。今思えば去年は落ちるべくして落ちたと思いますが。


特に今回指定医になれないと、旧制度から新制度への移行期間が終わってまた症例経験から…ということになりかねなかったので、本当に良かったです。


指定医になって改めて感じましたが、指定医にできて非指定医にできないことは多くあります。医療保護入院などの非自発的入院、身体的拘束や隔離の開始の判断、任意入院患者の開放処遇制限など。いずれも人権に深く関わることです。


これまで以上に自覚をもって精神科医療に取り組んでいきます。ここからが精神科医としての真のスタートだと思っています。

第118回日本精神神経学会に行ってきました。

2022年度初めての投稿になってしまいました。今年度のホームページ担当の先生は決まっているのですが、私も今年度担当の先生も日々の仕事に追われ、まだ引き継ぎも出来ていません。

しばらくは私が更新を続け、頃合いを見て今年度の先生に引き継ぎたいと思います。


さて、6月16日から18日までの3日間、福岡市の福岡国際会議場、福岡サンパレスホテル&ホールで、第118回日本精神神経学会学術総会が行われました。

コロナ禍による行動の制約もかなり緩和されてきて、今年は基本的には現地開催になりました。おかげで現地での発表も3年ぶりに復活しました。


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当教室の村川助教が筆頭演者を務めた演題がポスター部門での優勝発表賞に選ばれています。



4月から福岡市の若久病院の院長に就任した門司名誉教授も駆けつけてくださいました。

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最後のラーメンは門司先生がT先生と2人で食べに行ったときの写真です。このコンビで数年前に同じ店に行ったとのことですが、T先生曰く、スープと麺ともにさらに美味しくなっており、特に麺がもちもちで美味しかったです、とのことでした。今度私も行ってみよう。

ところで、去年京都での学術総会で優秀発表賞の候補まで行った私は、今年は完全に留守番でした。16日は大学の留守番+当直、17日はいつも通り外勤、18日は福岡県内の某病院に助っ人に。

まあ近場の福岡なので今回はいいかな、というのもありましたが、それはあくまで私が行こうと思えばすぐ福岡に行けるからであって、本州の方々からすれば福岡は人気なんですよね。


さて、第119回日本精神神経学会学術総会は2023年6月22日~24日に、横浜市のパシフィコ横浜で行われます。

横浜!これは絶対行かなければ!(爆)

門司教授、ありがとうございました。

本日をもって、当教室の門司晃教授が定年を迎え、名誉教授となりました。

門司教授退官に関する記事についてはまた追々アップしていきますが。取り急ぎご報告させていただきます。

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当教室は10年間あまり、私は6年間、本当にお世話になりました。

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


第6感の働き

ずいぶん遅くなりましたがあけましておめでとうございます。コロナの再流行もあってネタらしいネタがなかなか入らず、ついつい書きそびれてしまいました。

そろそろ年度末ですが、今回の年度替わりは大幅な異動があります。これについてはまた追々書いていくとして。

さて、去年はレポートで落ちてしまった精神保健指定医の新規申請ですが、今年はレポートを通過し、先日大阪まで口頭試問を受けてきました。外出には制限がかかってましたが、さすがにこれは行かないわけにはいきません。

口頭試問が終わったらホテルで荷物を整えてすぐ帰ったので、その日の7時過ぎには佐賀に戻っていました。


医局と外勤先くらいにはお土産を買って帰ろうと、新大阪駅のお土産屋さんに寄った時のこと。


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(メーカーのHPより)

真っ先に気になったのがこのお菓子でした。医局向けに買って帰ろうと思ったところで、なんとなく予感が働きました。

今回の口頭試問は、当教室からは私ともう1人の先生(仮にA先生とします)が受けました。このご時世なので大阪への行き帰りは別々だったのですが、A先生が「ええもんちい」を医局に持って帰るんじゃないか、という予感が。

そんなわけで医局には別のお菓子を買い、ええもんちいは外勤先へ買うことにしました。


そして、大阪から戻ってきてA先生が初めて出勤した際、A先生の手にはええもんちいの紙袋がぶらさがっていました。

私「あ!それ私も買って帰ろうとしたやつだ!」

A先生「なんと…!」


こうしてお土産がかぶることを避けることができましたが、どちらもあっという間になくなりました。当教室にはたまにお土産のお菓子が来るんですが、いつもその日か遅くとも次の日にはなくなります(笑)


このことはぜひ日記にせねばと思い、久しぶりに書いてみました。

教室員紹介を更新しました。

今回は資格取得や休業に関わる更新となります。

ものすごい今更感がありますが。

新型コロナだったり、なかなか医局員全員が揃う機会がなかったりして、このところ全体の集合写真を撮る機会がありませんでしたが、ひょんなことで集合写真を撮る必要ができたので、全員揃っていた昨日、久しぶりに集合写真を撮りました。


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現在当教室HPのトップページに載せている集合写真は、実はその場に全員は揃ってなく、その場にいなかった先生は顔写真だけを後で貼るという、卒業アルバムとかでよくありがちな対応をしたそうです(爆)

したそうです、というのは当時私はまだ初期研修医だったので(苦笑)

しかし、近年は個人情報の問題があり、また医局員は毎年何人か入れ替わるので、そのたびに写真を変えるのも大変です。なので、今後トップページの写真は集合写真ではない別の写真にしようと思ってます。

上に載せた写真も可能な限りサイズを小さくしました。これは医大の別の診療科のHPを参考にしてみました。


さて、本来はこういう集合写真は4月に撮るべきものが、もう12月です。つまりこのメンバーで仕事をするのはあと4ヶ月というわけで。

来年度の人事がどうなるかはまだわかりませんが、今年も何人かは入れ替わることでしょう。

私くらいの医師年数ではあまり見られない、4年連続大学勤務中の私の運命はいかに!?(爆)


ただ、今の私は先のことよりも、週明けの6日の外来患者さんの次回の予約をどうしようかで頭を悩ませてます。1月が2週続けて月曜の外来がないのがかなりきついんですよね…。

トライアルマラソン

来年のさが桜マラソンもオンラインになり、マラソン練習のモチベーションを失いかけたところに、思わぬところで2019年ベルリンマラソン以来のフルマラソンを走ることが決まり、意気が上がっている私です。

通常のフルマラソン大会がなかなかできない状態が続きましたが、その代わりとして2020年の後半から各地で行われるようになった「Trial Marathon」シリーズというのがあることを、最近になって知りました。


Trial Marathon Series|トライアルマラソンシリーズ【公式】 (trial-marathon-series.com)

それで、来年の1月10日に長崎市でフルのトライアルマラソンが行われるということで、さっそく申し込みました。

以前、長崎県の本土でフルマラソンの大会が行われたのは、2011年にハウステンボスで行われた「長崎国際マラソン」だけということ、この大会は給水がコーラだけとか、あまりに運営が杜撰だったことから散々な評判で、結局1回だけに終わってしまったことを書きました(幻のマラソン@長崎県 | 佐賀大学医学部 精神医学講座 (kir.jp))。その後、2020年に「長崎平和マラソン」が行われる予定だったのが、結局2025年に延期になっています。

本土以外であれば、毎年2月に五島で「五島つばきマラソン」が行われますが、来年無事に行われるかはまだわかりません。

ということで、今年もフルマラソンは走れないのかと思っていたところに、この話です。トライアルマラソンは2.5㎞だったり5㎞だったりの周回コースを走るので、コースとしての面白みには欠けますが、現地で行われるというのはやはり大きい。

制限時間が6時間と、今まで私が参加してきたフルの大会では一番短いので、あと2ヶ月頑張って練習します。私はフルマラソンは4回走りましたが、6時間を切れたのは1回しかないのでですね(爆)




第73回九州精神神経学会に参加しました。

10月4日に、第73回九州精神神経学会が行われ、当教室からは今年入局した3人の先生が発表しました。


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この学会は元々昨年の10月に、第66回九州精神医療学会とセットで熊本市で行われる予定でしたが、例のアレの影響で今年12月に延期された後、今年の2月だったか3月だったかに中止となっていました。

前回日記で書いた日本精神神経学会は、2月の時点で本来6月開催予定だったのが延期になったことを考えると、9ヶ月前の時点で中止決定はずいぶん判断が早いなと個人的に思いました。

ただ私もそうでしたが、九州の大学に入局した精神科医にとって、学会発表のデビュー戦は九州精神神経学会、という人がかなりの割合を占めます。そして専門医を取るための条件の1つに、九州精神神経学会や日本精神神経学会といったある程度の規模の学会で1回は発表すること、というのがあります。

さすがに2年連続で発表の機会がないのは、特に去年入局した先生は大変です。そこで代替としてWEB限定での学会が開かれることになりました。名前も「第73回九州精神神経学会WEB大会」と通常とは異なります。

発表の仕方は日本精神神経学会とは大分違っていて、日精神はeポスターで提出、現地では音声なしのポスターを見るのみで、音声ありのポスターは後日改めて見る、という形式ですが、九精神はeポスターで音声付きのスライドを流した後(この時は発表者の先生は話しません)に質疑応答、発表者の先生は自分のセッションの時にはパソコンの前で待機という形式です。

この日は外来日なのに加えて正規のリエゾンチームが不在で、しかもリエゾン対応が重なり、3人の先生の発表の時間にあまり立ち会えなかったのが気の毒でしたが、3人ともお疲れさまでした。


第117回日本精神神経学会に参加しました

また2ヶ月ほど空いてしまいました。日本精神神経学会のスライド作りが終わって、夏休みから帰ったら、今度は助教としての仕事が山積み。

教員になったということを改めて実感した1ヶ月でしたね。

ちょうどTMSの患者さんがいない時期で、比較的時間の余裕があったのは助かりました。なんか指定医レポートの追い込みのときもそうだったような(爆)


さて、9月19日から9月21日まで、京都市の京都国際会館で第117回日本精神神経学会が行われました。

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当初は6月17日から3日間の予定でしたが、例のアレで延期され、現地での発表は特別講演やシンポジウムなどだけで、一般演題はeポスターでの発表となりましたが、無事に開催になっただけでもよかったと思います。

当教室からは現地で3名が、eポスターは7名が発表しました。7名の中には今年は他病院に出向している先生もいますが、今年度の大学勤務の医局員が13名ということを考えると、10名が発表したのはかなり健闘していると思います(自慢)


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なお、2人には終わってから写真を撮る際に少しだけマスクを外してもらいました。発表の時にマスクを付けるか付けないかは発表する先生によりけりでしたね。

ところで私はeポスターでの発表で現地では発表しませんでしたが、関西はrTMSに力を入れている病院が多く、そのためか今回はrTMS関連の発表が多かったこと、そして私も今後rTMSにより深く関わっていくだろうから、各地の先生方と一度顔合わせをしたいということで、今回現地に行ってきました。

現在のNeurostarを用いての保険診療でのrTMSを開始してからは、治療のかなりの部分は私に任せられてきました。1年間治療に携わってきた身として全国の先生方の発表を聞くと、ここは我々が受けた感じと共通しているな、ここはちょっと違うなというのがよく分かりました。またrTMSについての基本や現状などを再確認することもできました。

もちろんrTMS以外の分野の話もいくつか聞いてきたので、今後の診療に行かしていきたいと思います。

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すごいな、3年先の表示まであるよ(笑)


さて、来年、2022年の日本精神神経学会は福岡市です。会場は3年前の九州精神神経学会と同じ福岡国際会議場ですが、やはり全国規模になると1ヶ所では足りないみたいで、お隣の福岡サンパレスホテル&ホールも会場になります。

日時は6月16日~18日です。お隣の県なので、当教室からもかなり発表することになるでしょうね。

大雨、台風の備え

佐賀県は1月前のお盆、大変な豪雨に見舞われました。遅ればせながら被災された方々には1日も早い復興をお祈り申し上げます。


私や職場周囲の人々には直接の被害はありませんでした(いらっしゃっても、気遣ってお話しされていないのかもしれませんが)。ただ、危険区域に住んでいた私の親族には、私の住んでいる賃貸に数日間避難してもらいました。豪雨の時期が、かろうじてCOVID-19の拡大前だったことだけは不幸中の幸いでした。重なっていたとしたら、避難自体も躊躇っていたでしょうからね。


今後は台風が脅威となってくる時期ですね。避難先の場所・経路や食料・水の備蓄、暴風対策などを気をつけていきましょう。


私も実は、医局の机にレトルトカレー等のローリングストックを確保しています。日頃の食事として用いるのがメインですが、災害で院内に閉じ込められた際の対策も兼ねているのです。食べ慣れたものがあった方が、いざというときに踏ん張れますからね。

台風に備える 日本気象協会

https://tenki.jp/docs/note/typhoon/page-5.html


東京防災ホームページ

https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1002147/1008042/1008074.html