医局日記

教授による音楽療法(?) その2

教授「北朝鮮情勢が再び緊張しつつある」(`・ω・)
教授「北朝鮮と言えば、こんなニュースがあったことを覚えているかい?」(`・ω・)

https://www.cnn.co.jp/world/35146459.html

CNN 2019年12月06日 トランプ大統領の「ロケットマン」発言 金委員長は「不快」


そういえば、そんなニュースありましたね。
教授「トランプ大統領の真意に気付いたかね?」(`・ω・)

えっ?

教授「最近映画化してた、あれだよ!ぜひ観て欲しい!」(`・ω・)
教授「Elton John の Rocket Manだよ!」(`・ω・)

※COI開示
名曲だとは思いますが視聴を強制するものではありません。


教授「この曲を聴いた者であれば、Elton Johnを知る者であれば」(`・ω・)
教授「あのニュース、違う感想を抱いたハズだ!」(`;ω;)


https://eiga.com/movie/90991/special/

映画.com ロケットマン 紹介文より抜粋


この物語のテーマをあえて一言で表すならば、それは“愛”だ。厳格な父とややエキセントリックな母に育てられたエルトン。愛を求めて生き、失うたびにその魂は切り傷に覆われていった。「抱きしめて」とせがむと、父は「甘ったれるな」と叱責した。母は新しくできた恋人との情事に夢中のようだ。世界から置き去りにされたとき、少年は階段に腰掛け、「愛が欲しい」と切実に歌うのである。
誰もがうらやむ富と名声を手に入れ、常に人々に囲まれていながら、常にエルトンは孤独を持て余していた。ただ、一欠片でもいいと欲した愛は、掴もうとすればするほど、砂が指の隙間からこぼれ落ちていくように彼の元から去っていった。


教授「トランプさんは知ってたんだ。独裁者が孤独な存在である、ということを」(`・ω・)
教授「”ロケットマン”…若き独裁者に対する、同情のメッセージだったんだ!」(`;ω;)


http://electrickeys.blog.jp/archives/38326673.html

GOOD LYRICS,GOOG MUSIC より


とても長い時間になると思うんだ
地球に戻ってくるまではね
みんなが思っているような家にいるときの僕じゃない
違う、違うよ
僕はロケットマンさ
ロケットマンさ
彼のヒューズはここで孤独に燃え尽きるのさ

とても長い時間になると思うんだ
地球に戻ってくるまではね
みんなが思っているような家にいるときの僕じゃない
違う、違うよ
僕はロケットマンさ
ロケットマンさ
彼のヒューズはここで孤独に燃え尽きるのさ



孤独と、愛と、世界平和を考えさせられた一日でした。(・ω・)感動!


以上。

教授による音楽療法(?)のススメ

※COI開示

いつもの医局での日常雑談です。


教授「王様の”直訳ロック”がツボなんだ」(`・ω・)
教授「ロックって良いですよ!」(`・ω・)

http://www.osama.co.jp/web/index.html

王様のROCK’N ROLL TOWN


教授「僕らの世代どストライクなんだよね、Deep Purpleとか」(`・ω・)
教授「洋楽かっこいいけど、直訳すると酷い歌詞だったりするんだよね実は」(`・ω・)

例えば…

教授「Smoke on the Waterって曲、知っているかい?」(`・ω・)

どこかで聴いたことがあるハズ、あの名曲ですね!

教授「あの直訳は、ある意味凄い。深紫でんせつ!」(`>ω<)


要約すると
”レコード作りに行ったら放火に巻き込まれて散々な目に”
”火の海…湖上の煙ぃ”
という内容。
(・ω・;)うわぁ


洋楽って実は面白い。


以上。

本日の医局会 ~新入局員募集中!~

松島先生「学生実習再開しました。皆さんご協力よろしく」(`・ν・)
教授「そういえば先日の研修医歓迎会、どうでした?」(`・ω・)

※新型コロナ対策として、人数を絞って歓迎会を開催しました。

酒村先生「いい感じだったのではないかと」( `-ω)
菊池先生「精神科に興味もってくれた先生も居ましたよー」( -∀-)
教授「それは嬉しい!」(`・ω・)

野上先生「入局者が増えすぎて困る、って事は無いですよね?もっと歓迎に力を入れていきましょう」(`^ ω^)
村川先生「我々精神科医、押しに弱いですから…今年こそは、他科に負けない勢いで頑張りましょう」(´・∀・)

准教授「ところで今年の入局説明会どうしますか?」(´ -ω-)

「あ」「そういえば」「コロナ騒ぎで忘れてた」
教授「医局長くん、医局長くんどこだ!?」(`・ω・)
「午前休みだそうです」
教授「じゃあメールで連絡しときます」(`・ω・)
野上先生「ともかく、ガンガン歓迎会やりましょう!」(`^ ω^)


恥ずかしながら小ぢんまりした医局なもので、研修医の先生方から「精神科に興味がわきました」と言ってもらえるのが、何よりもの喜びであります。ちょっと喜び過ぎて本日は全員変なテンションになっていましたが。



以上。

他大学医局のホームページを偵察してみる

そういえば他大学の精神科医局は、どんなwebページなのだろう?
パクるつもりではないが、参考にする分には構わない(はず)。


https://www.med.kyushu-u.ac.jp/psychiatry/index.html

九州大学精神科

kyu_dai


ほうほう、白を基調とした爽やかなデザイン。
教授からのメッセージだけでなく、医局長や、医員の先生方からのメッセージなど豊富。
研修内容も具体的でシンプル。分かりやすい。
研究活動、業績報告もジャンル分けされ、纏まっている。
…ただ、デザインにしても背景が白過ぎて若干眩しい気がする。(好みの問題かもしれないが)



http://www.neuropsy-kurume.jp/

久留米大学神経精神科

kurume

おお格好良い。JavaScriptも活用しているようだ。
アイコンの大きさ、見出しの大きさ、どれもサイズが適切で見やすい。読みやすい。
写真が多めなので、活き活きとした感じが伝わってくる。
患者さん、医療関係者、研修希望者、どの層が見ても目当てのページに辿り着ける親切設計。
敢えて弱点を挙げるとすれば、画像データが多いため通信量が多くなる、程度か。



https://hizen.hosp.go.jp/

肥前精神医療センター

hizen

大学ではないが、ほぼ大学医局に相当する規模の精神科病院であり、研修・講習を頻回に開催している最大手。
悪くは無い…ように見えるが、サブカテゴリが細分化しすぎている。コンテンツが多過ぎて、若干纏め切れていない印象。
おそらく根本的リニューアル無いまま更新・追記され続けたケースと思われる。もちろん、更新が滞るよりは遥かに良いことだ。
無駄な動画・画像が含まれないため味気ない感じはあるも、データが少なく読み込みが早い点においては好感が持てる。


https://www.kumamoto-neuropsy.jp/

熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座

kumamoto

重っ! 開いた途端に画面いっぱいに写真が出てくる衝撃。
デザインは素晴らしいが、流石に画像が大きすぎる。
携帯電話で開いたら、あっという間に通信制限かかってしまうのでは…。



http://psy.keiomed.jp/

慶応義塾大学 精神・神経科学教室

keioh

教授「慶応のページとか綺麗に纏まってたと思うよ」(`・ω・)b
本当だ!写真は多過ぎず、見出し・カテゴリはシンプルで纏まっている。
知りたい部分に直ぐ辿り着ける、webページの設計としてはかなり理想的。
更新も1~2か月毎と、多過ぎず放置されてもいない、丁度良い。



http://www.med.oita-u.ac.jp/psy/index.html

大分大学医学部 精神神経医学講座

ooita

おお、これもシンプルかつお洒落で見やすい。新着情報と重要更新の2つに分けているのもgood。
…ちょっと気になるのが、教授どころか誰一人顔写真の掲載が無い(というか写真自体一枚も無い)。何かあったんだろうか。
あとtop pageがAdobe Flash Player(もうすぐサービス終了する)を用いた設計のまま。
おそらく直近のリニューアルからそれなりに時間が経っているものと推察される。



いかん、ひとまず今日の偵察は、このあたりで。


※COI開示

他大学への嫌がらせ・批判の意図は一切ありません。失礼いたしました。

【抄読会】筋弛緩法と新型コロナ

本日の発表者は、当科医員である小嶋先生(我らがレジデントチーフ)による発表でした。


Effects of progressive muscle relaxation on anxiety and sleep quality in patients with COVID-19
Complementary Therapies in Clinical Practice Vol.39
8月下旬にデエビゴが発売されます。
睡眠と新型コロナと両方扱った論文ないかなー?と。
全身筋弛緩法を用いて、不安と不眠がどれだけ改善したかの調査。
感染力が強いので入院後隔離となります。
不安と睡眠障害は、隔離開始されてから有意に増加します。
睡眠導入剤は呼吸抑制の副作用などが怖いので使いたくない。
というわけで筋弛緩法を使ってみました。
PMR(文部科学省のwebサイト)
2020.01.01~ 中国の病院に入院した患者51人のうち、半々に分けて比較。
研究群:PMRを1日3回実施。
不安:STAIで評価。
不眠:SRSSで評価。
リモートで指導できるので。
ただ、もともと不安だらけな新型コロナ入院なので。
Effects of progressive muscle relaxation on anxiety and sleep quality in patients with COVID-19
Complementary Therapies in Clinical Practice Vol.39

8月下旬に新しい睡眠薬が発売されます。

エーザイ株式会社 不眠症治療薬「デエビゴ」


(※COI開示)

(この医局日誌は特定企業への忖度はありません。本当です。)

なので睡眠と、今世界を震撼させている新型コロナと
両方扱った論文ないかなー?と。(すごい着眼点)

ありました、と。(あるんかい!)

中国での研究です。新型コロナ肺炎で入院すると、感染力が強いので入隔離となります。

心細く不安になり、息苦しくて不眠になってしまいます。
かと言って睡眠薬は、呼吸抑制の副作用が怖いので、使いたくても使えません。
そこで、薬のかわりに…

全身筋弛緩法(Progressive Muscle Relaxation)を用いました。

これで不安と不眠がどれだけ改善するか?という研究でした。
文部科学省 心のケア各論 より
さくらクリニック リラクセーション法「漸進的筋弛緩法」より画像拝借

51人の入院患者さんを2群に分け、上記の筋弛緩法を行うグループと行わないグループで比較した結果、
筋弛緩法を用いた患者さん達の方が明らかに不安・睡眠障害が改善した、との結果でした。

ただ、人数が少なく、プラセボとの比較や二重盲目化、といった研究モデルが難しい内容のため、定説となるかどうかは今後次第でしょう。

何はともあれ、リラクゼーションの方法は覚えておいて損は無いです。

みなさんも一度は試してみましょう。
不安の解消、睡眠の改善に役立ちます。(・∀・)

以上。

宇宙旅行時代は実現するか その2

クイズです。



orbit_01


は地球。は火星。2つの惑星が太陽を反時計回りに回っている。
宇宙旅行時代、あなたは火星への旅行プランを検討している。

最も「お得」な料金プランで行けるのは、地球火星の位置が
A、B、C、どのタイミングの時でしょう?






正解はC。

解説は後で。


第2問。


orbit_02

いよいよ火星旅行への出発の日がやってきた。
地表から打ちあがったロケットは第一宇宙速度を超え、地球の周回軌道に到達した。

あなたはロケットの船長である。火星に向けてエンジン噴射のタイミングが迫った。
加速すべき方向は、A、B、Cのうち、どれが適切でしょう?





正解はA。

それでは解説。

http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/hohmann_orbit.html

JAXA 宇宙情報センター ホーマン軌道

主星(太陽)から遠いほど、周回速度が遅く、周回時間が長い。
よって地球より火星の方が前方に居るタイミングでロケットを加速させる。
(第1問のC)

宇宙旅行において”天体の重力に逆らう方向への加速”は、燃料を浪費してしまう。
極力、”重力を利用”して移動することで燃料を節約する。
よって垂直方向への加速は極力避け、水平方向に加速するのが効率的だ。
(第2問のA)

(余談だが、映画「インターステラー」で地球から土星へ出発する際、「さらば地球よ…」とか何とか主人公が呟きつつ地球に背を向けてエンジン点火していたが、あれは多分嘘。垂直方向への噴射なので効率が悪い。)

ロケットは楕円軌道を描きつつ、火星の軌道とクロスするタイミングで合流し、到着。
これが最も燃料を節約できる旅行プランであり、「ホーマン(遷移)軌道」と呼ばれる。


orbit_ans

これが火星への”最もお得な”往路プラン。
これ以外のタイミングや軌道プランだと、”もっと短時間で”到着できるかもしれないが、
間違いなく追加料金を請求されるので注意しよう。


orbit_ret

復路も同じ理屈で飛行する。
火星の軌道と逆方向に噴射して、太陽の重力に引かれて楕円軌道を描きつつ、地球の軌道へと戻る。
これ以外のプランでは追加料金(以下略

以上、軌道力学のトリビアでした。

(いつ使うんだこんな知識)

雲と、芸と、老年期。(本日の医局雑談まとめ)

~雨は止み、空は晴れわたり~

教授「昨日国会中継聞いていたが、まったくけしからん!」(`・ω・#)

教授「僕が許可する、政治家と雲とブーメランについて書いて良い」(`・ω・#)

三大禁忌ド真ん中です教授!

教授「じゃあ別の話題で」(`・ω・)


~医局長に突撃インタビュー~

後輩に向けてメッセージとか、ありますか?

医局長「んー、最近、あの芸人さんにハマってましてね」(´⁼ ω ⁼)


http://www.kimimaro.com/

医局長「”老い”とは自然なものなんだな、って考えさせられる」(´⁼ ω ⁼)
医局長「”短所”も見方によっては”長所”になる」(´⁼ ω ⁼)
医局長「なんていうか、患者さんにも観て欲しいな、って思ってさ」(´⁼ ω ⁼)

良いですね!
(後輩に向けてのメッセージではなかったけれど)

教授「”老いの受け容れ”というテーマは、エリクソンのライフサイクル論に通ずるものだね」(`・ω・)



~ 老い、ライフサイクル ~

https://www.m-mental-clinic.com/lifecycle.html

武蔵浦和メンタルクリニック ライフサイクルについて


肉体的・身体的な衰えは万人に平等に与えられ、避けることはできません。そのような衰えにより様々な機能の低下が生じやすくなってきます。そのような機能の低下を補うように、これまでの経験や知識、人徳が集大成となっていく時期とも言えるでしょう。
エリクソンはこの「自我の統合」の意味を「秩序を求め、意味を探す自我の動きを信頼する確信である」と述べています。やや難解ですが、よりかみ砕いて言うのであれば、「家族や地域を超えた、より大きな世の中や人類の秩序や意味の伝承と、肯定的にも否定的にも、自分自身の人生を振り返った際に、「良い人生だった…」と確信をもって受け入れられる力」と言えるでしょう。そして、この力は、最終的な「死」の受容に大いに影響を与えることは自明のことです。
その「死」を受け入れる力の乏しさや、様々な衰えに対しての恐怖などを抱くことは「絶望」というこの時期のネガティブな力となります。そして、この「絶望」の力が強すぎると、自ら命を絶つ(自殺)ことになってしまいます。

<老年期>
肉体的・身体的な衰えは万人に平等に与えられ、避けることはできません。
エリクソンはこの「自我の統合」の意味を「秩序を求め、意味を探す自我の動きを信頼する確信である」と述べています。
「肯定的にも否定的にも、自分自身の人生を振り返った際に、「良い人生だった…」と確信をもって受け入れられる力」と言えるでしょう。そして、この力は、最終的な「死」の受容に大いに影響を与えることは自明のことです。
その「死」を受け入れる力の乏しさや、様々な衰えに対しての恐怖などを抱くことは「絶望」というこの時期のネガティブな力となります。そして、この「絶望」の力が強すぎると、自ら命を絶つ(自殺)ことになってしまいます。


医局長「高齢の患者さんで、”老い”を避けてる、受け容れられていない人、多いと感じます」(´⁼ ω ⁼)

現代の日本の風潮ですかね。長生き、健康が当たり前、いつまでも若々しく…
そういう生き方が好きな人なら良いんですけど、「いつまでも健康でなければいけない」という考えが”一般的”になってしまっているのは問題かもしれません。
人間、いつかは体が衰え、寿命を迎えるのが当たり前であり、自然な姿なのですから。



なかなかに考えさせられる一日でした。


以上。

依存症について、”ラットパーク実験”の話。

https://gigazine.net/news/20130917-rat-park-experiment/

GIGAZINE 薬物中毒の原因を生活環境にあると考えた「ラットパーク」実験とは?

1980年、サイモン・フレーザー大学、ブルース・アレグサンダー博士による実験。
それまで薬物の依存性については「薬物の成分が原因」というのが定説であった。

お薬には中毒性がある。一度使うと止められなくなる。
だから一度でも使ったらアウド。「ダメ、ゼッタイ。」
現代でも、この考え方は一般的だと思われます。


アレグサンダー博士「ちょっと待った!」(`・ω・)☝
そもそも実験用のネズミさんにお薬を投与する環境自体…

檻の中で身動き取れないんだから、ストレスありまくりじゃないか。
薬に溺れる以外に、どうしろと言うのか。
環境が原因なのではないか?


というわけで、ネズミさん達にとっても広くて快適な”楽園”を用意してみた。

アレクサンダー博士「さあネズミ達、のびのびと遊びたまえ」(・ω・)
アレクサンダー博士「お薬欲しかったら、いつでも飲めるぞ」(・∀・)誘惑

するとどうだろう、ネズミさん、薬に溺れることはなく、仲間同士で楽しく遊んで過ごしていた。
むしろ檻に入れて薬中毒になったネズミさんを途中参加させてみたら、なんと依存から脱却できた。

「依存症の原因は薬自体ではなく、孤独な環境にあったのだ!」


残念ながらこの研究結果は世間に受け入れられず、予算を止められ中止となった。(;ω;)
しかし2000年代になってからは、徐々に注目が集まりつつあるようです。


精神科の臨床の場では必ずと言って良いほど経験するものなのですが、
依存を止めようとすると、今度は別のものに依存してしまうことが多いのです。
依存せざるを得ない、依存することしか逃げ場が無いのですから。
「止めろと言われて止められるもんなら苦労しねぇ!」

薬物依存に限らず依存症、いや精神科疾患全般に通ずる考え方として、
原因と結果だけに注目しても、なかなか問題は解決しない。

その裏に隠されている過去、背景まで、きちんと扱っていく必要があるのです。
より視野を広く、深く。
それが精神科の仕事なのであります。

本日の医局会

【お知らせ】

<教室員紹介>のページを更新しました。中身よりもhtml書き換え作業に忙殺されたため、間違っている情報があるかもしれません。医局員各位におきましては、「私の経歴が全然違うぞ無礼者」などありましたら私までご指摘ください。


【本日の医局会】


教授「個室を増やしていく交渉中です」(`・ω・)b
教授「我々は身体合併精神疾患を受け入れる立場上、どうしても個室対応が中心になるからね」(`・ω・)
教授「しかしベッド数が減ってしまうと問題になる。収益も上げないといけないし…」(´・ω・)

松島先生「学生さんの実習が再開となります。けど三密を避ける、というのが難しいですね。患者さんとの病棟レクリエーションがあるのですが、学生さん全員参加だと流石に密集状態になりますし…」

准教授「患者さんの方から面接を断られる場合もあるので、精神科の実習というものは難しいのです。」

某助教「というか数か月も実習中止してたので…どうやって学生さんに教えてたか、いまいち思い出せない」
「私も」
「僕も」

准教授「えっと、あの…」


病棟医長「病棟にどんどん足を運びましょう。看護師さんとの信頼を深めましょう」( – ω – )b

某助教「患者さんの案内に手間がかかっているので、なるべくお待たせしないようにしたいです」(>ω<)

某医員「そろそろ研修医の先生への歓迎会を企画しましょー」



当教室での全てのカンファレンス・会議には、教授から新入医員まで全員、一緒に参加します。

教授「こういうアットホームな医局って良いでしょ!」(`・ω・)b

良いと思います!

精神所見の書き方 第1回 性格分類など

精神症候学(第二版) 濱田秀伯 著 弘文堂 より抜粋

精神科ってのは、性格とか体型ですら大真面目な専門用語があるのだ。体型と性格に関連があるのではないか、という過去の研究者達が大真面目に分類したのだ。
「あなたは太っているから躁うつ病ですね!」
なんて失礼な!と思うかもしれないけど、精神科はどんな事にも真面目に取り組み研究する学問なのです。

性格、人格、それぞれの分類法、など若干混在しているので、代表的なものだけpick upして紹介してみる。


循環気質

躁うつ病に近縁の性格。善良、温厚、社交的。現実的で、周囲の環境に順応しやすい。正常範囲を超えると”循環病質”と呼ばれる。


統合失調気質/スキゾサイミア

統合失調症に近縁の性格。内気、非社交的、独自の考えに耽る、固執する。我慢強く原則に拘りやすい。正常範囲を超えると”統合失調質/スキゾイド”と呼ばれる。


粘着気質

重鈍で頑固、寡黙で控え目、固執傾向。確実で安定しているが時に爆発する。固執と興奮が過度なものは”てんかん病質”と呼ばれる。


メランコリー親和型

うつ病に特有。秩序志向が強く、自己の要求水準が高く他人に尽くす。達成できないとますます自分を責める。


ヒポコンドリー基調

森田正馬(神経症の治療法である森田療法の始祖)による定義。内省と完全欲が強く、心身の些細な異変にとらわれやすい性格。注意と感覚が交互に作用し、ますます感覚過敏となる。病的になると、期待と事実が食い違う、”精神相互作用”に陥る。


精神科の教科書を読んでいるうちに、

「あ、自分のことかも」(・ω・;)

…と思う瞬間、精神科あるある。



以上。