睡眠について その3
http://saga-psychiatry.kir.jp/2020/04/18/1741/
4月18日 睡眠について
http://saga-psychiatry.kir.jp/2020/05/03/1791/
5月13日 睡眠について その2
3回目。より実用的な内容に踏み込んでいこう。
お薬使わなくても治ることが多い。
https://www.m3.com/open/clinical/news/article/334141/
慢性不眠、投薬なくCBTで改善【米国内科学会】 2015年6月25日 米国学会短信
https://allabout.co.jp/gm/gc/375491/
不眠症治療に使われる「睡眠スケジュール法」 2011年1月22日
米国内科学会(ACP)は6月9日、慢性的不眠症において認知行動療法(CBT)が投薬や有害転帰なしに睡眠を改善する可能性があることを示すエビデンスレビューを紹介した。
不眠症に対するCBTは、
(1)睡眠に悪影響を及ぼす考え方や姿勢の特定と改善
(2)ベッドと睡眠の関係性を強化する刺激制御法
(3)ベッドの中で過ごす時間を制限する睡眠制限法
(4)深い睡眠を促進する環境的要素、心理学的要素、行動、習慣に対処する睡眠衛生指導
(5)認知的緩和の抑制と筋緊張の緩和による睡眠促進に役立つリラックス法
――の5つの要素で構成される。
要点としては…
睡眠と性生活以外に寝床を使わない。よく眠れる人は「寝床=睡眠」という式が、頭の中にできています。ところが不眠に悩む人は、布団の中で眠れずつらい時間を過ごすうちに、「寝床=不眠」と考えるようになってしまいます。この考えを直すために、寝床はなるべく眠るためだけに使いましょう。寝床についたら悩まず、眠ろうと無理な努力もせず、ゆっくり呼吸していましょう。
毎日、ほぼ一定の「起床時刻」を決める。就寝時刻と起床時刻のどちらが大切かというと、起床時刻です。起床した後に明るい光を浴びることで、体内時計がリセットされます。最初に光を見てから14~16時間たつと、睡眠ホルモン・メラトニンが分泌されて眠たくなってきます。
それでも眠れない時は、お薬を検討。
しかし使い分け、要注意!
睡眠薬においては”依存性”が大問題となっています。
https://mink-web.com/seido/detail/detail_16.html
MINK Web 2018年度診療報酬改定
「ベンゾジアゼピン系」と呼ばれるタイプの睡眠薬(&抗不安薬)は、依存性が形成されやすいことが判明してきたため、使用は短期間にとどめるべきです。「長期間の使用は許さんぞ!」と、既に厚生労働省から露骨に診療報酬改定してきております。
オレキシンの発見
https://business.nikkei.com/atcl/skillup/16/091500011/042600026/
覚醒物質オレキシンの働きを抑える快眠術とは? 2018年5月2日
オレキシンは1998年に発見された脳内物質。「覚醒を維持」する働きを持っています。
意図的にオレキシンを抑えることで眠くさせる、というタイプの新しい睡眠薬も最近、普及してきています。
ナルコレプシーの患者さんではオレキシンが不足しているため、オレキシンを補充するタイプの治療薬が開発中らしいです。
薬の世界の日進月歩に置いて行かれないよう、日々これ勉強。(・ω・)
以上。