【Excel講座】その5(終)~引継ぎ~
すっかり放置していたExcel講座、ちゃんと最終回やるぞ!
専門的な話ではなく、仕事の「引継ぎ」という普遍的テーマで書きます。
バックナンバー
【Excel講座】その1 基本テクニック 2020.07.30
【Excel講座】その2 数式入門 2020.07.31
【Excel講座(簡略)】その3 ~関数入門~ 2020.08.02
【Excel講座(簡略)】その4 ~関数の組み合わせ技~ 2020.08.13
引継ぎ
Excelを使いこなせば個人的業務は勿論、職場メンバー全体にとっても大変有益。複雑な関数式を組み立てる最初の作業は大変だが、一度システムが軌道に乗れば苦労が報われる。長期的に使えるシステムであればあるほど、業務時間短縮のありがたみを味わえることだろう。
…けど、いつかはトラブルが起きる、メンテナンスが必要になる、ということを忘れてはいけない。
その時、自分が既にその場に居なかったら。居たとしても、最初に設計した頃の記憶がすっかり抜け落ちていたら。
大混乱は必至だ。アフターサポートまで出来てこそ一人前のエンジニアである。
次の担当者のために。未来の自分自身のために。引継ぎの準備をすすめておこう!
初心者にやさしく。
Excelに限らずプログラミングに限らず、スキルの上達を実感してくるとつい、調子にのって複雑化させてしまい、ゴチャゴチャ詰め込みがち。シンプルな設計が出来てこそ上級者だ。システムの単純化、わかりやすさ、を心がけよう。一度完成したシステムでも、「何も知らない人」が直ぐ操作・管理できるよう、あえて再設計する勇気も必要だ。
UX MILK スーパーマリオのステージ1-1から学べるUX より
理想形はTVゲームのスーパーマリオ。何も知らずはじめて触れた人でも、見るだけで、ちょっと試しに動かしてみるだけで、すぐやり方が掴める。マニュアルも説明書も不要。シンプルだからこそ分かりやすい親切設計。
メンテナンスを怠るなかれ。
トラブルなくシステムが軌道に乗っていたとしても、定期的に、せめて半年に1回くらいは点検しておこう。点検の際に、「これは複雑すぎたかな?」と思えば、シンプル化を目指して修正を加えよう。(ただし作り直す前のバックアップ、保存を忘れずに!)…時間を置いてから見直すと、最初に思いつかなかった良いアイデアが生まれ、より使いやすいシステムに昇華できることもある。
軽量化しよう。
関数式は使いこなせば強力だが、計算のため「パソコンに負荷をかけている」ことを忘れてはいけない。最初はサクサク動いていたシステムでも、関数式が増え過ぎるとトラブルのもとになる。ちなみに私の場合、「あれ?動作が重くなってきたな…」と表面化してきた時には既にパソコンがフリーズしかねないギリギリの状態であった。使い方は同じでも適宜内部処理を見直し、無駄な関数処理を減らすよう心がけよう。
マニュアル、説明書の作成。
丁寧であれば良い、というものではない。システム設計の時と同じく、「シンプルで分かりやすい」ものでなくては意味が無い。
・使用手順を順序だて、わかりやすく
・問題発生時の対処法
・管理、責任者を明確に
上記については忘れず明記しておこう。
引継ぎマニュアル・説明書を作る、という作業自体が「やっぱりこう改良した方が良いかな?」と、システム設計見直しの機会にもなる。人に教える、伝える、というアウトプット体験は、自分自身のスキルアップにもつながります。
まとめ
(・ω・)そろそろ引継ぎに備えてデータベース(Excelで作成)の説明書でも作っておくかな。
(・ω・)…こ、これはッ!
めっちゃ関数式が複雑!分かりにくい!間違えて1つのセルを消してしまえば、全てが崩壊してしまう危うい設計。…設計当初は「めっちゃ上手くできた!」と思ったんだけど…冷静になって振り返ると、全然そんなことなかったのだ。まだまだ未熟だった。気付いたら行動あるのみ。分かりやすく、修正しやすいシステムへと修正中。(1日じゃ終わんねぇ)
「自分にしか出来ない事」を見つけるのも大事かもしれんが、「自分に出来たことを上手にバトンタッチする」のが社会人のつとめ。医学そのものも、太古の時代から申し送り・引き継がれてきた先人達の知識である。自分のために勉強しつつ、後世のために知識を整理・引き継いでいくことも、医療従事者としての大事な責務である。
と、強引に医学的っぽい話に逸らしたところでExcel講座完結。お付き合いいただきありがとうございました。
以上。