教授挨拶

教授挨拶

初代の武市昌士教授(昭和53年4月~平成12年3月)、山田茂人教授(平成12年10月~平成24年3月)の後をうけ、精神医学講座教授に平成24年11月1日付けで就任しました門司 晃と申します。

本邦の医療法の医療計画上の重要疾病に精神疾患が平成25年度から位置づけられ、癌、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の四大疾病から、精神疾患を加えた五大疾病の時代となっています。この政策変更の背景には、うつ病と認知症の患者数の増加や、精神疾患がその背景にある事が高い頻度で推定される自殺者の増加があったと考えられます。

精神疾患の治療には薬物療法と心理療法の二つの面からの治療アプローチが必須であり、更に、精神疾患を抱えて社会で生きていく患者を支える為の社会資源の活用が必須です。従って、心理職、精神保健福祉士を含むチーム医療が極めて重要と考えています。その点を念頭に置いて、日頃の臨床・教育に意を尽くしたいと考えています。

精神科における研究は、しばしば日頃の臨床とは距離のあるものになりがちですが、当科では薬理・神経画像・神経心理などの様々な手法により、臨床に還元しやすい研究を行う事に常に留意しています。山田前教授時代から過去10数年間取り組んできた「伊万里市黒川町での高齢者健康調査研究」に加えて、新しい臨床研究テーマも開始し、「反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)装置を用いた難治性うつ病の治療研究」については、平成25年度より入院患者の受け入れを行い、その成果を国際誌に発表しています。なお、rTMSは令和元年より保険診療の対象となり、当科では令和2年3月に治療装置”ニューロスター”を購入しました。また、肥前精神医療センター児童グループとの共同臨床研究も平成26年度より開始し、令和元年に最初の学位取得者が生まれました。臨床研究を行う上で必要となる遺伝子~細胞~動物レベルの基礎的研究に関しては、やはり、平成26年度より細胞培養系の研究を当科でも開始し、これまで通り九大医学部をはじめとする内外の研究組織と連携し、基礎研究から臨床研究まで一貫したトランスレーショナルリサーチの体制を構築したいと考えています。

以上、精神科医療に従事する有意な人材を育成するべく、これから佐賀大学精神神経科の発展に微力を尽くす所存ですので、ご支援・ご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。

佐賀大学医学部 精神医学講座 門司晃

教授略歴

  • 昭和60年 九州大学医学部卒業
  • 昭和60年 九州大学医学部精神科神経科入局
  • 平成6年4月1日 福岡赤十字病院精神科・部長
  • 平成9年8月1日 九州大学医学部附属病院精神科神経科・助手
  • 平成20年1月1日 九州大学病院精神科神経科・講師
  • 平成23年7月1日 佐賀大学医学部精神医学講座准教授
  • 平成24年11月1日 佐賀大学医学部精神医学講座教授

専門分野

臨床精神医学(特に認知症、気分障害、てんかん)、精神薬理、神経化学、精神神経免疫学

資格・所属学会

精神保健指定医(厚生労働省)、日本精神神経学会(代議員・専門医・指導医・学会誌編集委員)、日本老年精神医学会(専門医・指導医・評議員)、日本生物学的精神医学会(評議員)、日本神経精神薬理学会(評議員)、九州精神神経学会(評議員、学会誌編集委員)、日本神経化学会(評議員)、日本精神科診断学会(評議員)

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