医局日記

ホームページを更新しました。

お待たせしました。

ホームページを2016年度バージョンに更新する作業が完了しました。


教室員もかなりの異動がありました。

その中で、今年度の新入局員は小嶋、藤井、宮﨑の3名になります。


出身大学がそれぞれ違う3名ですが、互いに協力し合い、教室の発展のため、微力ながら努力していく所存です。

今後とも、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


また、以前お知らせしましたが、私(小嶋)はホームページの管理人を務めさせていただいています。

医局や学会の様子など、医局日記に随時更新していきますので、御期待ください!






7月1日に医局勧誘会を行いました!

お久しぶりです。管理人です。


ご報告が遅くなりましたが、7月1日に魯山で医局勧誘会を行いました。

どこの診療科でも、医局説明会を行ってからの飲み会、というのがパターンですが、今回は飲み会だけにしてみました。


告知が遅くなったのにもかかわらず、多くの研修医・学生の皆さんにお越しいただいて、医局員一同感謝しております。


なお、盛り上がりすぎた結果、皆さん写真を撮るのを忘れていたみたいです(笑)

「みたいです」というのは管理人は当直で行けなかったからです…。


第112回日本精神神経学会に行ってきました!

今年は6月2日~4日に千葉市の幕張メッセ、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張で行われました。

当教室からは國武、立石と、薬剤師の祖川が発表を行いました。

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発表後は打ち上げ。

やり切った!という表情をしてますね。

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来年は、
第113回日本精神神経学会学術総会
会期:2017年6月22日(木)~24日(土)
会場:名古屋国際会議場
です。


ちなみにホームページ管理人は今年はお留守番でした。

来年は行けたらいいなあ…。


医局勧誘会のお知らせ

7月1日 精神神経科医局勧誘会ポスター

今年度のホームページ管理人を務めさせていただく、医員の小嶋です。

大変遅くなりましたが、今後このホームページも今年度バージョンに更新する予定なので、ご期待ください!

さて。

精神科医局や研修センターにはすでに案内を張り出していますが、7月1日に魯山で医局勧誘会を行います。

おかげさまでかなりの出席が予定されています。

出席は当日まで受け付けていますので、興味がある方は精神神経科 小嶋または立石までご一報をお願いします!







慢性腎臓病における認知機能障害:症例報告及び文献レビュー

慢性腎腎臓病における認知機能障害の症例報告と文献レビューを行いました。

慢性腎臓病がある人は全てのステージで慢性腎臓病がない人に比べて認知症や認知障害を発症するリスクが高くなる可能性があります。

症例は様々な精神症状を呈し、認知機能低下を認めました。診断としてはせん妄を考えましたが、レビー小体型認知症の症状に類似する点もありました。そもそも、せん妄とレビー小体型認知症は臨床的に類似する点が多く、両者ともコリン作動性の機能障害と大脳基底核が関与します。今回の症例は無症候性のラクナ梗塞が種々の精神症状の主な原因と考えられましたが、尿毒素による神経毒性等の他のメカニズムが含まれている可能性も考えられます。

透析は急性の脳虚血を繰り返し、認知機能が低下する事が示唆されています。慢性腎臓病において症候性と無症候性の両方とも虚血性脳血管障害は血管性の認知障害をきたすと考えられています。脳画像的には慢性腎臓病は脳梗塞を効率に認めます。さらに、慢性腎臓病では脳画像でとらえられる無症候性の白質病変や微小出血の脳血管障害の率が高くなります。可能性のあるメカニズムとしては、以前から言われているリスクファクターである動脈性の高血圧が考えられます。最近言われているリスクファクターとしては高ホモステイン血症、過凝固状態、炎症、酸化ストレス、尿毒素物質としてのグアニジン化合物、シスタチンC濃度の上昇が考えられます。また、透析そのものの影響としては透析スピードを遅くする事が透析に伴う精神症状の発症を抑えると言われています。

近年、症例報告のみの論文は数が限られており、最終的に文献レビューを追加する形でアクセプトされました。今回アクセプトされるまでに6回リジェクトされ、1回の修正を要しました。七転び八起きという言葉がありますが、実際に7回転ぶとその都度多少気分はへこみ、しんどくありました。しかし、諦める事なく頑張り通した結果アクセプトを頂きました。その時はやはり嬉しく苦労が報われた気持ちでした。今後も前を向いて頑張っていきたいと思います。

立石 洋

Neurocognitive Disorders in Chronic Kidney Disease: A Case Report and Literature Review. Hiroshi Tateishi, Toru Hirachi, Joji Maruo, Yoshinori Haraguchi, Tomoyuki Noguchi, Yoshito Mizoguchi, Takahiro A. Kato, Toshiro Kawashima, Akira Monji. Psychosomatics2016:57:107–112

久住スキー

医局有志で久住にスキーに行ってきました。ブランクが数年?ありましたが、夫々に楽しめました。帰りの筋湯温泉は最高!でした。
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第68回九州精神神経学会/第61回九州精神医療学会

佐賀大学主催で
第68回九州精神神経学会/第61回九州精神医療学会
が行われ、無事終了しました。
関係者各位に感謝いたします。

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医局の引っ越し

建物の耐震工事のために、以前のカンファレンスルームを医局に使用していました。GEDC0384-5鮨詰状態です。

Afterはこの通りDSCN0027-2二部屋ぶち抜きの広さです。風通しがいいです。奥のほうで何やらやっています。遠くてはっきりと見えません。

奥に進んでみるとDSCN0032-2カンファレンスのようです。いや、お昼の抄読会でしょうか。覚えていません。ただ、部屋が広いのと、医局員の表情が全然違うのがわかります。

何と言いましょうか、DSCN0029-2
すっきりです。

4月より県立病院へ出向

<大学勤務の感想>
医局、病棟の雰囲気がとてもよく、アカデミックな話から、雑談まで気兼ねなく話すことができ、本当に楽しい時間を過ごすことができました。皆さんに、感謝しております。

<好生館の意気込み>
好生館の精神科では、外来診療が中心ですが、コンサルテーション・リエゾンや、緩和ケアにも力を入れて、病院、地域に貢献したいと思います。佐賀大学精神科の名を汚さないよう、励んでいきます。

石井 博修

論文紹介

高齢者における宗教性,well-being,およびバイオマーカの関係について

健康な高齢者を対象にして,well-beingの指標の一つである生活満足度と宗教性との間の関係について調べました.また,ノルアドレナリンの代謝産物であるMHPGが生活満足度や宗教性とどのような関係があるのかについても検討しました.宗教性は,来世信念(あの世を信じている度合い),死や宗教に関わる経験(連れ合いの死,墓参り等)の有無を問うものです.来世信念が強いほど,また,墓参りをしていると答えた人ほど,生活満足度が高いことを明らかにしました.さらにMHPGが高いほど生活満足度が高いこともわかりました.MHPGは心的活動性を表す指標でもあることから,主観的満足度が高いと心理的にも活発であることがわかりました.

現在,来世信念とオキシトシン(OT)との関係を調べています.OTは,愛情や信頼を誘発すると言われている一方で,社会的ストレス(人間関係がうまくいっていない等)が大きいほど,その末梢濃度が高くなることが報告されています.私たちのデータでは,来世信念が強いほど末梢OT濃度が低くなっています.日本人の来世信念が,あの世・この世の人の絆を反映すると考えると興味深い結果です.これは老年精神医学会で発表する予定です.なお,OTは記憶や学習といった認知能力とも関係があると言われています.私たちの高齢者を対象とした研究では,MCI・認知症患者の末梢OT濃度が健常者のそれよりも低くなっていることを見出しています.

今村 義臣

参考文献

Belief in life after death, salivary 3-methoxy-4-hydroxyphenylglycol, and well-being among older people without cognitive impairment dwelling in rural Japan. (2015) Imamura Y, Mizoguchi Y, Nabeta H, Matsushima J, Watanabe I, Kojima N, Kawashima T, Yamada S, Monji A. Int J Geriatr Psychiatry. 30: 256-264.