【医局会】~例のワクチン~
●新型コロナ関連の業務連絡
(`・v・)「学生さんの実習にも影響が出ています。院外での実習が延期になってしまったり。実習スケジュールを入れ替えるなどして調整することになります」
(´=ω=)「院外の関係者との面会は、極力オンラインでお願いします」
(`・ω・)「まだまだ大変な時期が続きますが、研究も頑張っていきましょう。研究主任の先生方は、若手の皆さんにみっちりご指導お願いします!」
(´-ω-)「学生さんの講義の担当シフト、決まりました。教員の先生方、確認おねがいします」
●新型コロナウイルスのワクチン
(^0^)「チーフレジデントから連絡です!いよいよコロナのワクチン、医療従事者向けの接種が始まります」
(^0^)「まずは意向調査があります。ワクチン接種を希望しない、という意見もあるかと思いますので、締め切りまでにアンケート用紙を提出してくださいね」
(´=ω=)「ちなみにアレルギーとか、業務内容とかに関する回答欄もあります。皆さんちゃんと書いたかな」
(^0^)「あと、異動で退職される先生は、異動先の病院で受けてください、とのことでしたー」
【おまけ】
ワクチンとは
ワクチンの種類・特徴については医師国家試験にも出ます。確認しておこう。
成分の違いから、大きく「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」に分けられます。
生ワクチン
病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたもの。接種の回数は少なくて済みます。十分な免疫ができるまでに約1ヵ月が必要です。
不活化ワクチン
感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られます。生ワクチンに比べて生み出される免疫力が弱いため、1回の接種では十分ではなく、何回か追加接種が必要になります。
トキソイドは細菌が作る毒素だけを取り出し、毒性をなくして作られたもの。不活化ワクチンと同じく数回接種して免疫をつけます。
●学生さん向け(ゴロ合わせ暗記)
HatenaBlog デキレジに!そして良医・名医に! 医師国家試験ゴロ・覚え方(3) 公衆衛生 2017-02-03
★生ワクチン
「黄むすびフロマージュ」
黄熱、ムンプス、水痘、BCG、風疹、ロタ、麻疹
★不活化ワクチン
「随分ハッピーなハイジ、怖い日本犬と恵比寿に百歩」
髄膜炎菌、肺炎球菌、HPV、破傷風、インフルエンザ、ジフテリア
コレラ、ワイル病、インフルエンザb菌、日本脳炎、狂犬病
A型肝炎、B型肝炎、百日咳、ポリオ
●新型コロナのワクチン
通常開発に数年かかるワクチンですが、わずか今回1年足らずでコロナウイルスワクチンが誕生した経緯に疑問や不安を持たれる方も多いのではないでしょうか。我々になじみの深いインフルエンザワクチンや小児期の定期予防接種のワクチンは「生ワクチン」や「不活化ワクチン」と言われるもので病原体そのそのものを培養したうえで弱毒化・不活化する工程が必要なため、短期間かつ大量生産が難しいとされています。このため今回のパンデミックのような、早期かつ多くの人にワクチンを提供することを念頭に、全く新しい技術を使用しているのがコロナウイルスワクチンです。エボラ出血熱やSRASの経験が生かされたものと考えます。
現在日本で早期使用が予定されているのがmRNAワクチン(ファイザー社、モデルナ社)とウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社)です。
ファイザーとモデルナの mRNA ワクチンでは、第Ⅲ相臨床試験の中間報告が発表され、有効率 90%以上という優れた成績がみられています 。ちなみに同じ呼吸器感染症の不活化ワクチンであるインフルエンザワクチンの65 歳未満の成人での有効率が 52.9%(2015/16 シーズン)と報告 されていることを考えると、予想以上の結果です。いずれのワクチンも筋肉内注射で 21 日から 28 日の間隔で 2 回接種します。
…引用元のサイト、しっかりした情報源をもとに纏めていて分かりやすい。熱心なクリニック院長と思われる。「免疫を獲得する機序」「有害事象の可能性」などについても詳しく書かれていますので興味ある方は是非。
以上。