医局日記

【雑記】~医師当直室について語る~

まず真面目な解説から。



働きすぎ? 医師の当直実態調査【本音アンケート】 更新日: 2020.08.12

■調査期間:2017/3/23(木)~3/31(金)
■回答数:医師の先生方2843名

医師の当直の実態

上記webサイトの情報をまとめると…

・当直の頻度は、月3回前後が最多だが…月9回以上(!?)という医師も5%以上居る。
・当直明け、翌朝は「通常勤務」が84.0%
・空き時間の過ごし方は「論文作成」「医学書読む」人がだいたい25%(真面目な先生だ)。インターネット見たりして過ごす人が過半数(のんびり)。ただ、「空き時間なし」(!?)という人が4.7%。
・殆どの医師が「当直勤務は負担」と考えている。特に年配の先生ほど、体力的に辛い。家に帰らせてくれぇぇ…

厚生労働省 医療法
第十六条 医業を行う病院の管理者は、病院に医師を宿直させなければならない。
(…つまり1つの病院がある限り最低1人のお医者さんが、家に帰ることが出来ない夜を過ごすことになる…)

当直医業務に関する問題点(Wikipedia)(誰だこんなページ作ったのは)
日本の病院での勤務実態は、多くが日勤勤務医師が夜間にも続けて勤務する形態である。これは救急指定病院においても例外でなく、地域によっても異なるが、夜間に来院する患者の多い病院では夜中に医師が一睡もできずに次の日勤帯の勤務に入るという事例もよくみられる(これは前項の、労働基準法に定められた宿日直業務の範囲を超えたものである)。


以下、私見。

当直室とはッ

病院によって異なるが、小~中規模の病院であれば「ビジネスホテルの一室」みたいな感じが多い。
ユニットバスと、テレビ、冷蔵庫、ベッド。
リッチな病院であれば本当にホテル並みに綺麗だったり、アメニティグッズ(石鹸、シャンプー、歯ブラシなど)完備だったり。

…ちなみに大きな病院(大学病院含む)だと、複数の科の先生が泊まる都合上、それぞれの部屋は超簡素。風呂トイレ共同だったりする。タオルとか自前で準備する必要がある(不便…)。


当直室の本棚の中身は…

これが結構面白い。病院に勤めている、当直にやってくる先生達の性格が何となく分かる、っていう。
大抵「医学書、医学雑誌」は置いてある。特に本棚ぎっしり充実している病院からは真面目な空気を感じる。
こぢんまりした病院だと「週刊誌、趣味の雑誌」が充実してたり。院長や、当直にやってくるアルバイトの先生方の趣味が垣間見られる。
本ではないけど「音楽CD、映画DVD」が充実している病院もあったり。

そして「漫画本」が、どの病院にも多かれ少なかれ置いてある。大抵はコンビニで売ってる、ペーパーバックのやつ。当直の先生が持ち込んで、置いていったものと思われる。


当直室に必ず置いてある漫画、それは…


小学館eコミックストア ゴルゴ13

ゴルゴ13が、どの病院でも、必ず置いてある。
とりあえずGoogleで「当直室 ゴルゴ13」で検索してみると、真実だと分かるだろう。
…理由は良く分からない。(ちなみに「美味しんぼ」も多いらしい。)



「ゴルゴ13」が50年間、読者から圧倒的支持を集める理由 2018.12.04

小学館より画像)

年齢・国籍・経歴いずれも不明の超A級国際的スナイパー(狙撃手)「ゴルゴ13」ことデューク東郷を主人公に、クライアントから依頼された「狙撃」というビジネスを原則1話完結で描いていくハードボイルド漫画です。作者はさいとう・たかをさん。連載継続中としては日本一の長寿漫画であり、リイド社の単行本は2018年11月の時点で190巻を超え、シリーズ総発行部数は2億8000万部を超えるというモンスター作品です。

デューク東郷がスナイパーとして天才的であるだけでなく格闘技の達人で、あらゆる乗り物の運転・操縦はお手のもの、訛りのない発音で10カ国語以上を操るといった超人的能力もさることながら、いかなる権力や人物に媚びへつらうことなく、あらゆる思想や宗教からも中立という立場を取り、無表情で淡々と仕事を完遂するプロフェッショナルな仕事ぶりが支持されたのです。

…「その時々の世界情勢を巧みに取り入れている」のも長く続く人気の秘訣。ニュースになったような国際的な事件、事故、政治的イベント、などを舞台として物語が展開する。一話完結なので丁度良い情報量であり、読むだけでも世界情勢に明るくなれる。大人が読む社会の教科書、といっても過言ではないかもしれない(私見)。


まとめ

当直室あるあるネタを書くつもりが、気づいたらゴルゴ13について書いていた。
以上。