【雑記】~精神科医の性格分類~【私見】
今まで私が出会ってきた精神科医について、性格別に分類してみる。
といっても特定のモデルが居るわけではなく、あくまでイメージ。誤解なきよう。
のんびり屋
特徴:プライベートを重視し、有給休暇フル消化は当たり前。同僚から白い目で見られることがあるも、全く動じない。しかし誰よりも「ストレスなく生きる」お手本。そのためか、担当患者さん達は皆、不思議と症状が安定していく。
神経内科寄り
特徴:「精神疾患は脳の病気」という考え方。神経内科医の必須アイテムである打腱器を、常に持ち歩いている。器質的な原因を見落とさないよう、検査・身体診察に抜かりの無い、しっかり者。薬の調整も上手。…けど患者さんからは「診察時間が短い」「なんか冷たい」と誤解されがち。
カウンセラー派
特徴:「精神疾患は心の病気」という考え方。心理学的アプローチを得意とし、何十分でも話を聞いてくれるので患者さんからの人気は高い。ただ、体調を崩したときに相談しても「ストレスですねー」で流されちゃうことがあるので注意。
ジェネラリスト
特徴:聴診器、ペンライトを常に持ち歩いている。「精神科医である前に医者である」という考え方。精神科以外の研修会にも積極的に参加、内科系・救急系当直アルバイトもこなす。自立心が高く、開業または病院跡継ぎなど、将来を見据えていることが多い。
風来坊
特徴:自由人。のんびり屋と第一印象は似ているが、捉えどころのないアクティブさが特徴。全く別の職種から医者に転職した人や、「去年は趣味で世界一周してました」など。ポテンシャルが高く、マイペースに見えて誰よりも資格取得・独り立ちが早い。
生真面目
特徴:完璧主義の癖がある、ちょっと不器用な先生。夜遅くに病棟へやってきて「今からカルテ書かなきゃ…」という残業は日常茶飯事。書類仕事、カルテ情報整理、研究の資料集め、など、実は人目につかない部分で大活躍している。
マッスルドクター
特徴:外科医並みにノリが体育会系、テンションが高い。診察時には自分から患者さんに熱く語ってしまう癖がある。とにかく強烈な存在感のため、スタッフからも患者さんからも「昔、すごい先生が居たんですよ」と後々までの語り草になっている。
まとめ
私は経験年数が未だ浅いので、まだ出会ったことのないタイプは沢山居ると思います。研究者に多いタイプ、専門分野ごとのタイプ、など色々あるだろう。これからの人生経験に期待。
あとこれは個人的な都市伝説(?)なのですが、「患者さんは主治医の性格に影響を受ける」ような気がする。不在の先生の代理で患者さんを診察したとき、のんびり屋の先生の患者さんは皆のんびりした印象、真面目でしっかりした先生の患者さんは皆しっかり者、でした。偶然かなぁ? いやでも、心理学における返報性の原理とか、何かしら関係している可能性はある。たぶん。将来、研究のテーマにしてみたい。
以上。