【精神医学】~精神科における専攻分野まとめ~
精神科医を目指す学生さん、研修医さん、精神科医なりたての若手さん向け。
精神科にも様々な分野があり、様々な学会があります。
将来、自分がどんな専門性を身に着けていくか?早いうちにイメージを持っておくと良いと思われます。
疾患別
F0 器質性精神障害
日本早期認知症学会
日本高次脳機能障害学会
日本認知症学会
日本老年精神医学会
F1 物質使用障害
アルコール・薬物依存関連学会
F2 統合失調症
日本統合失調症学会
F3 気分障害
日本うつ病学会
F4 神経症、ストレス関連
日本不安症学会
F5 生理、身体的行動障害
日本摂食障害学会
日本睡眠環境学会
日本睡眠学会
F6 パーソナリティ障害
日本パーソナリティ心理学会
F7 知的障害、F8 発達障害、F9 小児期情緒障害
日本発達障害学会
日本児童青年精神医学会
日本小児精神神経学会
日本思春期青年精神医学会
G40 てんかん
日本てんかん学会
概ね、代表的な疾患群ごとの学会があるようです。
特に高齢者、児童思春期関連の学会が多い。
ここで国内における患者数をみてみよう。
外来通院中の患者さんを含め、全体としては気分障害、神経症、統合失調症、認知症が多い。
入院患者さんに限定すると、圧倒的に統合失調症が多く、認知症、気分障害が続いています。
将来の専門を決める上では、こうした情報も踏まえて考えると良いかもしれません。
精神療法別
日本認知・行動療法学会
日本内観学会
日本森田療法学会
日本精神分析学会
日本集団精神療法学会
精神科においては様々な精神療法、いわゆるカウンセリングの技法が存在します。
自分の得意とする技法があれば、臨床医としての自信、実績に繋がるでしょう。
その他
日本神経精神薬理学会
リエゾン・コンサルテーション精神医学
日本司法精神医学会
他にも沢山の学会があります。ジャンルによっては、神経内科、小児科、行政、司法、など、精神科医だけでなく職種を超えての連携、研鑽が行われていると思われます。
まとめ
医学においては、診療科による区分だけでなく、その中で様々な疾患・治療法別の専門分野が存在します。精神科も例外ではない。さらに精神科においては患者層は小児から高齢者まで、職場も家庭、学校、行政機関、司法機関まで、と実に幅広い世界。
患者数が多い、増加傾向にある分野は常に需要がありますし、逆に少ない、稀な疾患やジャンルにおいては専門家が少ないため大活躍できるかもしれません。
(・ω・)…と言いながらも私自身、まだ専門を決め悩んでいます。
(・ω・)まあ、日々勉強と業務に励んでいけば、自ずと道は見えてくるだろう!
以上。