【雑学】~気球とは。~
※参考資料
http://www.jballoon.jp/balloon/
http://www.air-b.com/airb_new/
気球の歴史
1783年11月21日、フランス人モンゴルフェ兄弟の作った熱気球によって人類は初の飛行に成功。同年12月1日、同じくフランス人ジャック・シャルルの作った水素を詰めたガス気球も飛行を達成。
日本では明治10年(1877年)に西南の役の戦いに、海軍兵学校の7名によって日本最初のガス気球が作られ東京上空を飛んだ。
1969年9月28日、日本初の熱気球「イカロス5号」が北海道で飛行し、国内での現代熱気球の歴史が始まりました。
1973年9月、「日本熱気球連盟」が発足し、75年「日本気球連盟」へと発展し、日本で唯一の気球活動の統一団体として、現在に至っています。
佐賀では1980年から「佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」が開始。
気球の種類
熱気球
一般的なイメージ通り。ガスを燃焼させて浮かぶやつ。
ガス気球
でっかい風船。上昇したいときはバラスト(おもり)を捨て、下降したいときはガスを抜く。燃焼でガスを消耗しないため飛行距離が長い。
ロジエ気球
ロジエさんが発明した、熱気球とガス気球の長所を併せ持つハイブリッド気球。現在、気球による世界一周を成功させているのはこのロジエ気球だけらしい。
気球の構造
熱気球の構造を大別すると、球皮、バーナー、バスケットの3つ。
①球皮(エンベロープ)
でっかい袋の部分。素材は主にナイロンやテトロン。縦方向に、骨格となる強い帯布のロードテープを縫い付ける。天頂には「リップパネル(排気弁)」がある。
②バーナー
燃料はプロパンガス。その出力は家庭用ガスレンジの約150倍以上。安全のため、必ず2系統以上の燃料系統があり、万一1系統が停止しても飛行ができるようになっています。
③バスケット
乗るところ。3〜4人用で1.1m x 1.2m x 高さ1.2mぐらい。材質は籐(とう)でできていて、着陸の際の衝撃を吸収します。
シリンダー(燃料タンク)もここに置いてある。1本につき20kg入りのものが一般的で、1本で約30〜40分程度の飛行が出来ます。通常の飛行では、これを3〜4本積み、そのうちの1本は必ず緊急用に取っておきます。
飛行に必要な計器類もあります。
気球の操縦
気球は上下にしか運けない。ので風を利用する。
地上にいると気付きませんが、上空にはいろいろな風が吹いています。風の向き・速さが「高度」「場所」「地形」「時間」によって「大きく」または「微妙に」違います。この風の違いを使い分け、熱気球を上下させて行きたい方向の風をさがし、あるいはいろいろな方向の風を組み合わせて目的地をめざします。
水平に飛ぶ(レベルをとる)ことは熱気球操縦の基本。飛行高度を一定に出来ないと、乗せていたい風の層をはずれてしまいます。しかし熱気球は大きいためバーナーを焚いてもすぐには反応しないので、そのタイムラグを見越してバーナーを焚き高度をコントロールします。行きたい方向の風の高度にぴたりと合わせるのは、かなり高度な技。(だからこそ「競技」にもなるのです)
気球の競技
熱気球の競技とは(AirB)
熱気球の競技(佐賀インターナショナルバルーンフェスタ)
いろんな競技があるので興味がある人はぜひ上記サイトを参照ください。
大雑把には「位置の正確さを競う」ことになる。目標にマーカーを落としたり、正確に着地したり。基本的に操縦が風任せのため、時間に追われる系は少ないみたい。
まとめ
寒くなってきたこの時期、ぷかぷか浮いているバルーンの姿を見ることが増えてきた。
これぞ佐賀の風物詩。バルーンは佐賀の象徴なり。
パイロットになろう!(日本気球連盟)
「自分で操縦してみたい!」と思ったらぜひパイロットライセンスを取得しましょう。パイロットライセンスとは、日本気球連盟公認の「熱気球操縦士技能証」のことです。ぜひライセンスを取得して、ご自分の操縦で大空を散歩してみてください。雲と一緒に大空を漂い、風に乗って大空を羽ばたきましょう。 空の世界は本当に素敵ですよ。
さあ君も大空へと飛び立とう!
以上。
ちなみに私は高所恐怖なので遠慮しておく。