【災害派遣精神医療】~DPATの紹介~
災害現場対応アイテム・ウェア 株式会社RIZE 2016.07.04 いまこそ知りたい! 災害派遣精神医療チーム【DPAT】とこころのケア【PFA】
公務員総研 公務員の高みを目指すための情報サイト 災害派遣医療チーム「DMAT」「DPAT」とは?誕生の経緯と活動内容
「DMAT」なら、漫画・ドラマで観て知っている人も多いと思われる。
で、今回紹介するのはDPAT。DMATの精神科版みたいなものである。
精神科医が被災地行って何すんの?
DPATの詳細については冒頭のリンク先に、非常に分かりやすく纏まっている。是非読んでください。
今回は要点だけ、ざっくり説明。
前身となったのは2011年の東日本大震災、「こころのケアチーム」。この時の経験を教訓にDPATが生まれた。DMATが1995年の阪神淡路大震災を教訓に生まれたものなので、それと比べると割と最近。それまで「とにかく命を守れ!」を最優先に考えられていたけど、大規模な災害・事故においては精神科領域の対応が結構大事だ、と分かってきたのだ。
精神科では「任意入院」「医療保護入院」「応急入院」「措置入院」「緊急措置入院」「鑑定入院」「医療観察法入院」など様々な入院形態がある。精神科の薬は、中断してもまあ大丈夫な薬、中断したら確実に大問題になる薬、いろいろある。慣れた人なら入院形態・病名だけでも緊急性がある程度分かる。災害医療においては、どれだけ切迫した状況なのか、何をすべきか、精神保健に精通しているスタッフも初期から参加した方が絶対に良い。
先遣隊においては、指揮系統の確立、情報収集、緊急性の高い症例への対応が急務となる。
二次、三次の後続隊となっていくにつれて、中長期的な精神保健対応(多数の被災者への対応、メンタルチェック、受診案内など)へとシフトしていく。
講習を受け、君も隊員になろう!
今年は新型コロナの影響で開催が危ぶまれていますが…
佐賀県であれば例年、肥前精神医療センターでDPAT講習が開催されています。
受講希望者は今後、こまめにチェックしておきましょう。
おまけ
災害救助と言えば、サンダーバード。
幼少期私「サンダーバード1号って、真っ先に現場に行くけど何してんのかイマイチ分からない。」
派手に活躍する2や3号が、子供心に格好良いと感じていた。
「大人になると、1号がどれだけ大事な仕事ばしとるんか、理解しきるごとなるばい。」
過去、私の親父がそう言っていたのを思い出した。
確かに、非常事態においては「情報収集」「指揮系統」「連携」がとても大事なのだ。
理解できるようになった私は、一応大人になれたと信じたい。
以上。