肥満外科について
http://www.kyumed.jp/guide/special/himan.html?sess=1
九州医療センター 肥満外科外来
糖尿病内科の先生を通して最近知りました。保険診療で受けることができます。
術式
胃の大半を切り取り、胃をバナナ1本くらいの大きさにする手術です。小さな胃で食事摂取量を制限し、少量の食事で満腹感を得られます。また、食欲増進ホルモンのグレリンの分泌を抑えるため、食欲自体のコントロールも出来ます。
(ちなみに九州医療センターは一番左の術式、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を採用)
手術適応
①BMI(体重kg÷身長mの2乗)が 35以上 の病的肥満。
②肥満関連疾患のうち2型糖尿病・高血圧症・脂質異常症のいずれかを有する。
③6ヶ月以上の内科治療が行われ、抵抗性であること。
加えて、術前の条件として、減量・禁煙が出来る方、家族の同意が得られる方に限ります。また、手術は美容目的や、楽をしてやせるための手段ではありません。肥満を改善することで関連疾患を改善し、結果的に命を守るための手段です。手術後の長期にわたる食事療法・運動療法を含めたフォローアップが非常に重要ですので、これを継続できることが条件となります。
【精神科の観点から解説】
比較的新しい術式のため、治療成績、術後の経過については様々なようです。調べた限りでは、「すぐ満腹になってしまい思うように食べられず、吐き気がする」「我慢できなくなる」「食べ吐きしてしまう」など、かなりきついケースも。
自身の身体の状態が変わってしまった、という出来事は慣れるまで大変です。場合によっては抑うつ症状に至るため注意すべきです。
食欲の自制が困難、という点では”摂食障害”が元々あったor発症した可能性も考えるべきでしょう。
いずれにせよ、肥満外科治療を受ける場合には、前後で精神科のフォローが望ましいものと思われます。
以上。