医局日記

【学生、研修医向け】何科に入る?

勧誘シーズンですので、小話。

私の知る精神科の先輩、同僚、後輩に「精神科と迷った科は?」と尋ねて回り、得られた回答に考察を付け加えて紹介します。


【内科系全般】

精神科は、医師として比較的短期間で独り立ちできる診療科の一つ。
既卒生、他科からの転科組など、少し年長で医者となった人も多いです。
逆に外科系は長期間の修行を求められるため、現役生・体力派でないと厳しいかも。


【神経内科】

同じ”脳”を扱う診療科。認知症、てんかん等の治療において関わりの深い科です。
神経内科は”脳卒中”など緊急性の高い疾患も扱うため、精神科に比べると結構忙しいようです。


【血液内科】

難病に対し長期間、粘り強く治療にあたる、という点で精神科に通ずるものがあります。


【糖尿病内科】

「分かってはいるけれど生活習慣を変えられない…」
そんな多くの患者さん達と、時間をかけて話し合い、一緒に解決策を探していく。
カウンセリング的要素が求められるため、精神科と似ているところがあります。


【救急科】

救急の現場において、精神科との連携は必須。自殺未遂、興奮、アルコール依存、認知症、せん妄…
「命にかかわる精神疾患」を、一番多く診ているのは精神科ではなく実は救急科なのです。


【総合内科】

(適切な画像が見つからなかった…怒らないで)

「ストレスを抱えて体調が悪いけど、どこに行けば良いのか分からない…」
主に心身症の患者さんを、一番最初に診るのは総合内科だったりします。



まあ何科の医師になったとしても、医療者という仲間同士であることには違いありませんので

自分の道を突き進め!(・ω・)


以上。