【科学ネタ】飛行船の時代、再来なるか
https://www.businessinsider.jp/post-171928
BUSINESS INSIDER 贅沢な空の旅を実現! 世界最大の航空機「エアランダー」の内部をのぞいてみた
【飛行船の歴史】
飛行船の誕生、実用化は、飛行機の誕生(ライト兄弟)より少し早く、19世紀末に試験飛行に成功。20世紀初頭には民間・軍用に普及し始めた。
フェルディナント・アドルフ・ハインリヒ・アウグスト・フォン・ツェッペリン伯爵
ドイツの軍人(陸軍中将)であり、発明家・企業家。硬式飛行船を実用化した人物であり、「ツェッペリン」は幾つもの言語において「硬式飛行船」を意味する普通名詞となっている。
がっしりした骨組みを持つ”硬式飛行船”へと進化したことで、遂に実用的な航空機としての活躍が始まった。
それまでの”軟式飛行船”では不可能であった大型化(全長200m以上!)、高速化(100km/h以上で飛べました)を実現した。
しかし大型のため保管・管理が大変で、事故を防ぎ切ることは難しかった。
1937年のヒンデンブルグ号事故の影響を受け、飛行船は表舞台から姿を消すことになった。
航空機の主役は、頑丈で小型高速の、飛行機が取って代わった。
21世紀現在、小型軽量の利点を活かした”軟式飛行船”が、主に広告用として生き延びている。
スヌーピーJ号 2010年11月〜2016年12月末まで運用。
【新時代の飛行船】
飛行機と飛行船の中間、”ハイブリッド飛行船”というジャンルが注目されている。
https://sorae.info/030201/2017_05_12_air.html
sorae 世界最大のハイブリッド飛行船「Airlander 10」 再び空を飛ぶ
https://gigazine.net/news/20130201-giant-airship-aeroscraft/
NASAとアメリカ国防総省が共同開発する巨大な飛行船「Aeroscraft」
さほど大型化せずに済み、低速でも浮くので発着場所に融通が利く。
未整備地・被災地への輸送などで活躍できるかも。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35058311.html
CNN.co.jp 金星の上空に浮かぶ探査用コロニー、米NASAが構想
宇宙開発にも、飛行船が活躍するかもしれない。舞台は金星だ。
金星の大気は非常に濃く、地表は90気圧、温度は400℃を超える。
地表に降り立つのは困難だ。(着地に成功した無人探査機は1時間も持たずにぶっ壊れた)
しかし上空なら安全。気圧も気温も、地球の表面と同じくらいだ。
飛行船を送り込み、プカプカ浮きながら生活するのだ。
一度廃れたものが、思わぬかたちで脚光を浴びる。
ロマンがあって好きです。(・ω・)
以上。