【医局会】せん妄を予防しよう!
村川先生(´・∀・)「せん妄予防に取り組む計画を進めていきますので、みなさんご協力お願いします!」
村川先生(´・∀・)「他科から精神科へのコンサルトは年々増えていますが、その約半数が”せん妄”なのです」
せん妄のリスク因子を確認しましょう!
・70歳以上
・脳器質的障害
・認知症
・アルコール多飲
・せん妄の既往
・リスクとなる薬剤
・全身麻酔の手術
村川先生(´・∀・)「この1つでも当てはまったらハイリスク患者です!」
村川先生(´・∀・)「もちろん、”リスクとなる薬剤”…睡眠薬には要注意です!」
https://kaigo.soudan-anshin.com/news/cont/20180622/
シニアのあんしん相談室 その症状はせん妄かも! せん妄と認知症の違い
せん妄とは、突発的に時間や場所が分からなくなったり、注意力や思考力が低下したりといった症状の出る状態のことを言います。病気や薬、手術の影響や環境の変化などが原因となって発症することが多いです。症状には大きく2種類あります。一つは「過活動型」といい、幻覚を見たり、興奮状態に陥ったりといった症状が出ます。もう一つは、「低活動型」といい、意識がぼんやりとして無気力状態になるなどの症状が出ます。
http://www.okayama-kanwa.jp/study/pdf/pdf51.pdf
岡山大学病院 緩和支持医療科 なんだかおかしい?それってせん妄
ネットでも様々な資料が公開されていますが、上記岡山大学のスライド資料が見やすく纏まっておりオススメ。学生さん、看護師、研修医、の皆さん是非ご一読を。
せん妄は、あらゆる病院、あらゆる科において必ず遭遇する、頻度の高い疾患です。
予防できる、治療できる病気です。
しかし予防や備えなく、”予想外に発症”した場合、初期対応に手間取り治療に難渋してしまう怖さがあります。
「一時的なもの」と甘く見てはなりません。興奮が激しくなる、意思疎通が取れなくなる、その結果として原疾患の治療に悪影響が及び、場合によっては治るはずの病気が治せなくなり、命にかかわることになります。
医療従事者の方々は、入院患者さんが「せん妄を起こしやすい背景があるのではないか?」と、常に注意しておきましょう。
患者さん、患者さんのご家族も「もしかしたらせん妄になるのでは?」と考え、自分から主治医の先生に「予防として何が必要でしょうか?」と積極的に聞いておくことをお勧めします。
ひとまず対応に困った場合、悩んだ場合、我々精神科にご相談ください!
以上。