【哲学】中国語の部屋
昼休み、医局にて某医員と医局長が激論を交わしていました。
医局長「困っている人を助けたい、と咄嗟に身体が動く。もともと人間の本質として備わっている何かがあるのではなかろうか」(´=ω=)
某医員「それは否定しませんが、損得で考え、その場で判断し行動するのも、人間というものだと思います」( `-ω)
医局長「どうかなぁ、生まれ持った性質ってのは、とても大切なものだと僕は感じるのだが」(´=ω=)
某医員「後天的な要素の方が大きいのではないかと、僕は考えていますがね」( `-ω)
医局長「後天的な要素ばかりだと僕は安心できないなぁ。うまく言葉に出来ないのだが…」(´=ω=)
意識、感情の本質はどこにあるのか…というテーマだろうか。
いわゆる”中国語の部屋”の思考実験に通ずるものがありますね!
医局長「何それ」(´=ω=)?
某医員「何スかそれ」( `-ω)?
失礼しました。
くやしいので解説。
https://w.atwiki.jp/p_mind/pages/22.html
心の哲学まとめWiki 中国語の部屋
ジョン・サールが機能主義を批判し、強いAIの実現可能性を否定するため考案した思考実験である。
箱の中の人には中国人が居るらしい。中国語で書かれた手紙をやり取りすることで、コミュニケーションを取れる。
特に不自然な点なく、意思疎通できているように見える。中に居る中国人は、どんな人なのだろう?
…実は、中に居たのはイギリス人だった。しかも中国語は全く理解していなかった。
中国語でのコミュニケーションは、ただマニュアルに従って書いているだけだったのだ。
これは「AIは心を持つことができるか?」というテーマ。
近い将来、人間とのコミュニケーションを完璧にこなすAIを備えたロボットが完成したとする。
あなたの求めている言葉を返してくれる。情緒の繋がりを感じることだろう。
…けど実際には機械なのだから、ただプログラムに従って動いているだけだ。
中国語の意味を知らず、ただマニュアルに従って返事を書いてるだけのイギリス人と同じだ。
心とは何なのだろう?コミュニケーションとは何なのだろう?
心を持ったAIは実現可能なのか?
心を持てないAIは、決して人間の代わりにはなれないのか?
コミュニケーションさえ取れるなら良い?だとすれば人間もAIも同格?
という具合に、いろいろ考えさせられるものです。
色々な説があるようです。興味が沸いた人は是非。
哲学的な何か、あと科学とか
オススメ。
哲学って良いよね。僕は大好きです。
問題は、あれこれ考えて眠れなくなってしまうことだが。
以上。