本日の抄読会は、我らが准教授、溝口先生による発表でした。
Experimental approaches to social disconnection in the general community:can we learn from schizophrenia research?
World Psyciatry. 2020 Jun;19(2):177-178
溝口准教授(´-ω-)「社会的隔絶、についての、論文というかコラムみたいな内容でした」
World Psyciatryという雑誌ですが、精神科領域では一番IC(インパクトファクター)が高い雑誌です。年に4回発行されていますが、何とフリーで読めます(!)。最新は6月号です。たくさんの論文が引用されているので、とっても勉強になりますよ!
著者は、心理感情学をやっている先生方ですね、統合失調症の陰性症状を詳しく研究しているようです。
ヨーロッパの調査では、7%の人が友達や親せきと全く会わない(1年に1度も)とのこと。
そうでなくとも、7%の人が親せきや友人、隣人に”助けを求めることができない”とのこと。
こうした社会的隔絶は世界的に広まっています。
社会的隔絶による早期死亡率は、1.5倍。喫煙や貧困と同程度で、肥満よりも高いのです。
なお、客観的孤立と、主観的孤立(本人が寂しさを感じている)の違いを認識しておく必要はあります。
どちらも健康には良くないのは事実ですけどね。
ちなみにクイズです!(´-ω-)
”孤独に悩む人の都道府県ランキング”をインターネットで調べてみたのですが…
どこが1位(みんな孤独)か、分かりますか?
どこが47位(孤独じゃないハッピー)か、分かりますか?
ワイワイガヤガヤ…
やっぱ東京かな?いや東北とか寒い県が孤立度高そう…
沖縄とか地元の絆、強そう
いやいや分からないぞー
佐賀県はどうなんだろ?
では結果をお知らせしましょう(´-ω-)
https://diamond.jp/articles/-/240711#:~:text=%E3%80%8C%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%AB%E6%82%A9%E3%82%80%E4%BA%BA%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%8D1,%E3%82%8F%E3%81%9A%E3%81%8B2.0%EF%BC%85%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82
DIAMOND ONLINE 孤独に悩む人が多い都道府県ランキング【2019完全版】
1位は…福岡県でした。悩んでいる人の割合は7.3%。
47位は…愛知県でした。悩んでいる人の割合は2.0%。
佐賀県は43位!孤独に悩む人は割と少ないようです。
ワイワイガヤガヤ…
なにぃ愛知県が!?
そんな馬鹿な
けっこう殺伐としているイメージでしたけどねー
(失礼な!)
何かと闇が深そうなランキングっすねー
(´-ω-)「えっと、あの、発表、続けて良いですか」
あ、はいすみません
ちなみに客観的な孤独と主観的な孤独は、必ずしも相関関係があるわけではないようです。
調査によると、孤独を感じているのは40歳代で男性が多かったとのこと。
フルタイム・パートタイムの仕事に就いている人達。精神疾患や自閉症の人は、ごく僅かでした。
コミュニティにおける社会的隔絶を調べるにあたっては、2つの主要な項目に分かれます。
社会的処理能力と、社会的モチベーション、ですね。
更にこれらも、上図のように細分化されます。
研究の結果、客観的に隔絶している人は、意外にも処理能力には影響なく、
社会的アプローチを志向するモチベーション(他者と一緒にいたいという欲望)に影響がある、ということが分かりました。
動物モデルを用いた社会的隔絶の実験などはありましたが、一般コミュニティにおける研究は注目されてこなかったので、これからの研究アプローチにおける適切な手法となるかもしれません。
野上助教「むしろ今のご時世、引きこもりの方が生き延びるかもしれませんね!」(`^ω^)
國武医長「人類進化と道徳、というのが私のテーマですが、そうした自然淘汰、あるかもしれませんね」(`〇-〇)
准教授「えっと、まあ、そういう考え方もあるかもしれませんが…」
(´-ω-)なんか主旨と違う方向へ…
approaches to social disconnection in the general community:can we learn from schizophrenia research?
World Psyciatry. 2020 Jun
精神科領域では一番ICが高い雑誌です。年に4回発行されていますが、何とフリーで読めます。最新は6月号です。
たくさん論文引用しているので、とっても勉強になりますよ!
UCLAの名門ですが、心理感情学をやっている先生方ですね、統合失調症の陰性症状を詳しく研究している方々です。
タイトルとしては、「自分たちが住んでいるコミュニティでの社会的隔絶」
この写真、ネットで検索したら一番に出てきました。(何度か検索してたら消えちゃいました)
ヨーロッパの調査では、7%の人が友達や親せきと全く会わない(1年に1度も)とのこと。
また、7%の人が親せきや友人、隣人に助けを求めることができないとのこと。
こうした社会的隔絶は世界的に広まっている。
社会的隔絶による早期死亡率は、1.5倍。喫煙や貧困と同程度で、肥満よりも高い。
客観的孤立と、主観的孤立(寂しさを感じている)の違いを認識しておく必要はあります。
どちらも健康には良くないけど。
寂しさを感じている方が良くない、というデータはある。
孤独に悩む人の都道府県ランキング インターネットで調べてみたら
1位が福岡県でした。
47位は愛知県でした。
あの、
客観的な孤独と主観的な孤独は相関していないようです。
統合失調症患者さんの社会的隔絶について知ることで、一般の人々が何をすべきか分かるかも。
40歳代で男性が多く、ほとんどフルタイム・パートタイム。精神疾患やASDの人はごく僅か。
社会的処理能 能力、モチベーション
2つに分かれ、細分
離れていたい、というモチベーション(社交不安に近い概念で、恥ずかしい思いをしたくない、という)
社会的隔絶が関係していたのは、社会的にアプローチを志向するモチベーション、であった。
Experimental approaches to social disconnection in the general community:can we learn from schizophrenia research?
World Psyciatry. 2020 Jun
精神科領域では一番ICが高い雑誌です。年に4回発行されていますが、何とフリーで読めます。最新は6月号です。
たくさん論文引用しているので、とっても勉強になりますよ!
UCLAの名門ですが、心理感情学をやっている先生方ですね、統合失調症の陰性症状を詳しく研究している方々です。
タイトルとしては、「自分たちが住んでいるコミュニティでの社会的隔絶」
この写真、ネットで検索したら一番に出てきました。(何度か検索してたら消えちゃいました)
ヨーロッパの調査では、7%の人が友達や親せきと全く会わない(1年に1度も)とのこと。
また、7%の人が親せきや友人、隣人に助けを求めることができないとのこと。
こうした社会的隔絶は世界的に広まっている。
社会的隔絶による早期死亡率は、1.5倍。喫煙や貧困と同程度で、肥満よりも高い。
客観的孤立と、主観的孤立(寂しさを感じている)の違いを認識しておく必要はあります。
どちらも健康には良くないけど。
寂しさを感じている方が良くない、というデータはある。
孤独に悩む人の都道府県ランキング インターネットで調べてみたら
1位が福岡県でした。
47位は愛知県でした。
あの、
客観的な孤独と主観的な孤独は相関していないようです。
統合失調症患者さんの社会的隔絶について知ることで、一般の人々が何をすべきか分かるかも。
40歳代で男性が多く、ほとんどフルタイム・パートタイム。精神疾患やASDの人はごく僅か。
社会的処理能 能力、モチベーション
2つに分かれ、細分
離れていたい、というモチベーション(社交不安に近い概念で、恥ずかしい思いをしたくない、という)
社会的隔絶が関係していたのは、社会的にアプローチを志向するモチベーション、であった
社会的隔絶。これまでの常識で考えれば、なるべく避けるべきもの、と思えます。
ただ、時代は大きく変化しているのかもしれません。
孤独に強い、隔絶を気にしない。そうした人々が、今後はある種の”才能”として認められる日が来るのかもしれません。
ちなみに私は引きこもりインドア派なので、若干自信がある(・ω・)
以上。