教授より。「研究の勧め」
先日、門司教授より「ぜひ読んでね!」と渡された論文についてのご紹介。
九州神経精神医学 別冊 第62巻第1号 平成28年4月
精神科専門医を目指す人への助言 -若い精神科いに対する研究の勧め-
門司 晃
当科教授である門司先生の若き医師時代から、現在に至るまでのエピソードが書かれております。あまり堅苦しくない文体で読みやすく、我々若手の後輩に伝えたい、という教授の思いが伝わる文章でした。
教授は、もともと工学系の大学を出た後に医学部へ入った転身組であり、当初は研究・学位にさほど熱意は無かったそうです。先輩に誘われる等のふとした契機に研究の世界に足を踏み入れ、今に至るとのエピソードでした。
熱血派の大学病院医師だと「医師は研究で業績を残すのも義務だ!」と言わんばかりに後輩を厳しく指導しがちなケースも少なくありません。
「必須ではないけれど、研究の経験はきっと臨床にも役に立つよ!」というかたちで勧めてくださる門司教授は、まだ臨床の現場しか知らない若手医師たちの気持ちを良くわかっているなぁ、と嬉しい気持ちになりました。
私は未だ統計学に未熟なため一人前の研究者には程遠いのですが、先輩の手伝いで患者さんのデータ集めをした経験はあります。地味な作業ではあるけれど不思議と、結構楽しかった。他の研究においても、やっぱりこうした地道なものなのだろうか。でも、それらが積み重なり、現代医学を発展させて行くんですよね。
自分もその一員になりたいぞ。道は遠いが、頑張っていこう。
以上。